こういう本が出る時代

1か月に出る書籍はどれぐらいなのでしょうか。
果たしてその大半を一度は店頭に並べる書店は存在するのでしょうか。
国立国会図書館だけがすべてを所有するだけだと思うけれど東京と関西2か所にあるから、一つの場所でということにはならないか。
となるとどこにもすべてを置く場所なんてないことになる。
本との出会いは実はかなり貴重なことだということ。

講談社学術文庫から7月こういう本が出ました。
日本法制史講義 公法篇
中田薫著 北康宏編・解説

新刊ニュースで見た時とても驚きました。そしてさすが講談社学術文庫と拍手しました。
非常にいい。震えがきます。
私の大学時代の恩師は(いずれ恩師の話は記事にします)今は90歳を過ぎています。
恩師は1931年生まれですが中田先生は1877年生まれ!
私などはやしゃご世代の学生になるでしょうか。
それだけ昔の学者の本が今この令和の時代に出版される。
いいですねえ。こういう書籍を出版する講談社に再び拍手です。

編・解説の北康宏さんは吉川弘文館の人物叢書で「中田薫」を書かれた研究者。まだこの本を購入していないのでどういう経緯で出版にこぎつけたかはわかりませんが(はじめにやあとがきに経緯が書かれているかもしれない)いずれにしても嬉しい。
実は中田薫先生の論文集を最近かなりの安価で入手したばかりだったので(そのこともかなり嬉しかった)入手して読むのが本当に楽しみです。
こういう素敵な本との出会いをこれからもしていきたいですね。

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