支持されるオウンドメディアになるための基本設計~これだけはおさえとけ!~
「なんでオレのメディアは全然バズらねぇんだぁ~!」
これは、実際に私がオウンドメディアの編集長時代に23時のオフィスで半狂乱になりながら言い放った一言です。
はい、ストレスとプレッシャーのあまり潰れた瞬間でもありました。
しかし、よくよく考えてみると、PV数や拡散率などはあくまでも結果であって、過程を見ずに結果だけを追い求めても意味ないんですよね。
当時の私にはそれが見えておらず、ただただ苦しみ、もがいていました。
今回の記事では、そのような苦しみを持っているメディア関係者におくる、「絶対におさえておきたい、メディア設計の基礎」について解説していきたいと思います。
メディアの種類にかぎらず、追い求めるゴールは同じ
オウンドメディアって種類が沢山ありますよね。
採用オウンドや自社製品の紹介オウンド、サービス業であればコミュニティ形成の目的で運営されるオウンドもあるかもしれません。
それら多くのオウンドメディアがあっても、求めるゴールは一つしかありません。
それは、ファンを作ることです。
ファンとは、メディアや自社、提供する製品やサービスを支持してくれる人のことを指します。
メディアの目的は、できるだけ多くの情報をファンになりそうな方々のもとに届け、ファン予備軍の関心を企業側に向けるようにしむけることです。
そのようにして興味をひいたら、次に行うべきは、共感してもらい、支持してもらえるようにファンの立場にたった視点で情報を発信することです。
この2段階をふむことで、支持さえ共感されるメディアが生まれる。というわけです。
逆を言うと、自社の良いところだけを一方的に発信したところで、一応はファン予備軍のもとに届くものの、すぐに忘れ去られてしまい、記憶にはのこりません。奇跡的に一度記事を読んでもらえたとしても、リピートすることはなく、結局のところ無駄な努力におわるわけです。
そうならないためにも(昔の私のように。。。)、メディアの基本設計をしっかりと行い、多くの人に指示され共感されるようなメディアに育てていかなくてはいけません。
1)価値自体を成長させましょう
まず第一に、企業やメディア・サービスに対して共感してもらうようになるには、価値が必要になります。
イメージしずらい場合は、「特徴」「特色」「オリジナリティ」と言い換えてもよいかもしれません。
わかりやすいのは、東京ディズニーランドやアップルコンピューター、ハーレーダビッドソンなど、類似する商品カテゴリはあるものの、企業ブランドとサービス・製品に強烈はインパクトがあり、独自性を打ち出している点です。
「とはいっても、ウチの会社はありきたりな会社で、独自性とかないのよ。他社製品のほうが優れていることもあるし、値段勝負なのよね」とネガティブ要素が目立つ企業でも大丈夫です。
製品やサービスに独自性がなくても、企業文化や経営者の人柄、制度など他社と違う部分は必ずあるはず。それを全面に打ち出し、「わが社のXXは世界一」といいきれるように言語化・表面化していきます。
オウンドメディアをスタートする際に、すぐにwebサーバーを構築したり、サイトのデザインに着手してしまう場合がありますが、失敗したくなければ、「わが社のつよみ」を言語化するところから始めるべきです。
その「強み」や「独自性」が「価値」となり、メディア運営の基本指針になります。
基本指針が決まっていれば、根本的なトンマナは崩れず、安定して読みやすいメディアを作りこんでいくことができます。
逆に、基本指針がないメディアはトンマナもがたがたで、記事質もぐちゃぐちゃ。
何事も土台が大事。ということです。
2)ほかには代えがたい価値と定義しましょう
先述した「価値」に類似する部分ですが、これも非常に重要な要素。
今や、人々が触れる情報量は膨大にふくれあがっています。
特に、10代~20代の方々は40代~60代に比べると数倍の情報に触れており、大きな情報格差が生まれています。
そのように、膨大な量の情報のなかで、格差の変化にも負けず常に人の目に留まるようなメディアにしたければ、「自社の価値」を見出し、それらを常に「他社の価値」と比較しなくてはいけません。
「一度決めた我々の価値は不変である」と言い放ち、何年も一時の優位性のうえにあぐらをかいて都落ちした大企業は数知れず。
現在の優位性も独自性も次の月には模倣されマネされ改善されています。
独自性が見いだせたのであれば、それらえを「他ではかえがたいもの」に成長させ続ける努力が必要です。
3)信頼性をあげましょう
SNSの普及により個人の意見が大きな影響をもつようになりました。
良い意味でも悪い意味でも、個人の意見は所属するコミュニティ内で大きな影響力をもちます。
故に、常日頃から信頼できる情報を提供し、ファンの声や反応に敏感に反応するようにしなくてはいけません。
最近では、試験的に表現方法を少しかえた記事を作成してみて、PVの伸び率や途中離脱率を計測してみたり、拡散してほしいターゲットにむけて期待通りの効果がでているか、などをアナリティクスをつかって運営する企業もふえてきました。
そのような、「つねにファン目線」という真摯な姿勢が、結果的に信頼性向上につながり、PV数や拡散率にむすびついていくのです。
まとめ
これら、1~3が揃うと、共感され、愛され、支持される最強のメディアになります。
ファンからの支持が多いと、求人広告を出した際に、「俺の大好きな会社がこんな求人だしてる!今は転職できないけど、10歳若かったら絶対にい挑戦してるわ(笑)」などとファンの観点で自分のコミュニティに対して情報拡散してくれる。というわけです。
人間は自分と近い境遇の人や価値観の人からの情報というのには高い信頼を置く傾向があるので、より効率的に情報が浸透しやすい。という特徴があります。
その特徴をうまく利用し、自社のすばらしさをより多くの人に届けれるよう、ここで紹介したナレッジを活用してみてください。
では!!
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