挿し木に成功した日記
ポーチュラカリアを育てている。
おそらく銀杏木と呼ばれる種類のものである。
ダイソーで100円で売っていて、「観葉植物」とだけ書かれていたので、ネットから必死に特徴を割り出し、おそらくポーチュラカリアであろうと、なかでも銀杏木と呼ばれるものであろうと、勝手に思っているだけなので本当のところはわからない。笑。
2年くらい前に、植物初心者だった私は、とりあえず「枯れても心が痛まないものを」と100均でそれを求めた。
湿気に弱い種類とのことだが、インテリア重視で洗面所に置いた。
植物の中には水やりをそれほど好まないものもいると知らず、「植物を育てている感」を味わうためだけに水をドバドバやった。
しかも真冬に。
で、当然腐ってしまった。
ぶよぶよになり、もうだめだと思った。
けれど100円で買われた命がこんな最期をむかえることが忍びなくて忍びなくて、
春先に、腐った部分を切り落として、新しい鉢に植え替えた。
そして洗面所から南のリビングに移し、ただただ植物にとって良い環境を追求した。
で、なんとかかんとか息を吹き返してくれて、今は枝ぶりもだんだん太くなってきた。
光を浴びすぎるとひょろひょろになったり、
剪定してみると思わぬところから葉っぱが生えたりして、
植物って…面白!!
と思ったりしている。
とくに最近うれしかったのは、挿し木に成功したこと。
ひとつだけどんどん先に伸びてしまっている枝があったので剪定し、捨てるには惜しかったので土に挿してみた。
正確にはちゃんと挿し木のルールに則ってやろうと思ったので、ただ切ってただ挿したわけではないけれど。
5センチほど切って、下の方の葉っぱはむしって8時間ほど乾かした。
新しい土に挿して、たっぷり水をやる。
親株とは別の鉢に植えるとか、
1週間は水やらないとか、
はたまた水のみを入れた瓶に挿しとくんだとか、
諸説あったのだが、
親株と一緒に挿したし、水も鉢底から溢れるほどやった。
5月の下旬だったので温かかったのも良かったのだろう。
少し萎れてきたら数滴の水をやって、霧吹きで葉水をした。
1ヶ月ほどしたら新しい葉が生えてきたのできっと根がついたのだと思う。
しばらく薄かった葉も多肉特有のぷっくりしたものになってして、元気そうにつやつやしてきた。
初心者が育てているのでまだまだ見映えのバランスは悪いが、盆栽風にも育てていくことができるのだという。
どんな枝にしていこうか楽しみだ。
それにしても40年間植物には興味なかったけどこんな風に変わることもあるのね。
お年寄りが盆栽好きな気持ち、ちょっとわかるわ。
自分が育つよりも、何かが育っていくのを見るのが楽しみなのよね。
仁礼(にれ)
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