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「ん!」の一文字で十分。優しさが伝わるカンタの行動。
「行動が大切」
自己啓発本を読んでいると、徳永英明の所持するラジオほどの壊れ具合でよく目にするメッセージだ。
20代の頃は、この言葉の意味がよくわからなかった。
「行動しなきゃなにも変わらないってどういうこと?行動が大切っていうけど、具体的にどんなふうに行動すればいいのよ?」
わけわからなすぎて半ば逆ギレモード、とくにこれといった行動を起こさないまま、時間だけがすぎていき、現在に至る。
30代にもなると、行動によって積み上げてきたものの差が如実に現れる。
一緒に鼻くそほじってたあいつは、いつのまにかとんでもなくえらいポジションに立ち、みんなが尊ぶリーダーになっている一方で、いまだに鼻ホジリストやってるぼく。
月とスッポン、カメックスとキャタピー、ポルシェと三輪車といえるほど、えらい違いだ。
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「行動が大切」というのはなにも難しいことではない。たとえば大阪から東京まで行こうって決めたとする。
「今度の土日の2日間で予定空いているから、新幹線のチケット予約して、新幹線乗って、東京駅まで行けばいいな」
みたいなことをいくら考えても、実際に新幹線のチケットをとって新幹線に乗らなきゃ一生東京に着くことはない。全身青色のたぬきのようなロボットのお腹から魔法のポケットを強奪でもしない限りは無理だ。
行動する人っていうのは、チケットをとって東京まで行く人のことで、行動しない人というのは新幹線のチケットをとらずに「新幹線 チケット 取り方」でググって終わりな人のことをいう。
鼻ホジリストのぼくは、圧倒的後者だ。
「机の引き出しを通じて、絶対に出てくることのない青色たぬきちゃんを夢見て待つだけの日々を重ねてきただけなんだな、おまえは」
どんだけケープで髪の毛固めてんだお前はレベルで前髪とんがった金持ち小僧にこんな辛辣な言葉を言われても、「いやめちゃくちゃ積み重ねてきてっから!」なんて面と向かって言い返すことはできない。
もちろんゼロではないけれど、「積み上げてきた」と明言できるほどには努力をしてこれていない、というのが正直なところだから。
行動を積み上げる人は、東京にとどまることなくアジアへとたち、さらに世界を巡り、どんどん先へ進んでいく。積み上げない人は、動くことなく立ち往生。
30代、40代、50代と月日が経てば経つほど、どんどんその差は開いていくんだろう。
だからこそ、自己啓発本には壊れるほどに「行動が大切だ」というメッセージが繰り返されている。
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最近になって、改めて行動の大切さが身に染みている。行動しているかどうかは、その人に対する信頼度にも強く影響するのだ。
それはべつに大きなことじゃなくてもよくて・・・
たとえば、
「きみとの関係をすごい大事に思っています」
なんてことを言ってくれた友達が、ラインは既読スルー、相談したくても時間は作ってくれない、お金は貸してくれという、みたいな行動をとってきたら、信頼できるだろうか。
ぼくならたぬきさんに操縦不能のタケコプターを借りて、できるだけ遠くまで飛んでいってもらいたくなる。
本当にそう思っているのかどうかを語るのは、行動なのだ。
「優しさが大切だよね」なんて言葉よりも、雨の中自分が濡れてもさつきに無言で傘を差し出すカンタの行動の方が優しさを感じるし、
「体を大事にしなさいね」という言葉よりも、お米やらコーヒーやらたくさんの食べ物がぎゅうぎゅうに詰め込まれて届いた母からの段ボールの方が、心にぐっとくる。
「ありがとう」や「ごめんね」をはじめ、言葉っていうのはもちろん大事なのだけれど、言葉が蛇足になるくらい、行動でメッセージを伝えられるようになりたい。
「ぼくの文章を読んでくれてありがとう」
っていうのも、文章での表現力をあげて、感動してもらえるような文章を書き続けることで伝えたいな…と思ったブラックフライデー今から爆買いする私です。
いつもほんとありがとうございます。
今週も1週間お疲れ様でした。この文章を読んでくださったあなたが、すてきな週末を過ごせますように。
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