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きまぐれエッセイ

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日頃の行動にもとづいたちょっとしたこと、興味の転々とするようすをきままにきまぐれにしたためました。
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2022年7月の記事一覧

英文タイプライターの奏でる音のなかでしごとをしたほぼ最後にちかい世代かも

はじめに 「ワープロ専用機を学生時代につかいました。」ならばほぼ年代をいいあてられてしまいそう。 でも「英文タイプライターで英語論文を打っていました。」ならばどうだろう。すでに研究費の枯渇がはじまっていた地方大学で、かろうじて大学で使えた道具のひとつ。これをつかったほぼ最後の世代かもしれない。 きょうはいまや貴重になりつつあるかもしれないみずからの経験にもとづいたはなしを。 文章を入力する作業 とにかく、大学では教わるほうだけでなく教える側も文章を考える、書く、打つ、伝

長年の懸案:しぜんのみどりを描きわけるのはなかなか骨が折れるがおもしろい

はじめに 思いついたらスケッチを外で描くことがある。スケッチが多いのだが、水彩で着彩する際にいつもとまどうのが草木のみどり。日が照るときとそうでないとき、昼間と夕ぐれどき、プロではないのでそんなにこだわらないでもよさそうだが、気になりはじめるときりがない。 そんなスケッチで長年懸案になっている色について。 スケッチにむく場所をさがして この暑いさなか、外の炎天下でじっくり絵を描こうというほどの体力があるわけではない。農業をしていたころでも炎天下にはくわを入れる作業などしな

草刈り作業をやるかどうか、2℃の気温差でやる気が湧いてくるかまるでちがうと感じる

はじめに 草刈りを昼間にやりながらふと頭にうかんだふたつ。 1.30℃以下で外仕事のやる気がわくこと。 2.温度ギャップをいかに少なくするかどうか。 1.2に関連してある温度以下で、しかも温度ギャップがちいさいことがわたしのなかで外仕事をやるうえで体調維持にはだいじな要素なんだと気づいた。それらについて本日の昼間におこなった草刈りを具体例に書いていく。 あくまでも私感でのはなし。記事内容をすすめする気などは毛頭ない。 (注意)記事内容に関しましてはあくまでも自己責任

食べたアボカドの種子を蒔いてみた:かれこれ5年目になる気長な顛末記

はじめに たしか5年前の2月はじめ。アボカドを買ってきて家族で食べたのち、上の写真のように大きな茶色い種子をみて、よし蒔いてみようと思い立ち、すぐ実行に移しました。わたしにはよくありがちな発作的行動です。 それからはズボラなわたしのこと。植物にとってはまだ寒い時期。めいわくこのうえない。熱心な方には参考にはならないと思います。それでも家でいちばんあたたかな縁側に鉢を置いておきました。 まずは先達に… ネットで検索してみると、けっこう育てていらっしゃる方がいます。西日本で大

家屋の解体のすすむ集落でアナグマが近所にお住まいらしい

はじめに このところ庭が昼間からにぎやか。庭木がおおきくなり下草で鬱蒼としがち。そこへさまざまな生きものたちが顔を出す。 わたしはたいていおどろかないで、ふーんまた来てるのね、ぐらいでそのまま玄関から入る。でもここ1,2か月は例年とはちがう珍客がたびたびあらわれる。それはイタチやアナグマ。 近所にお住まいらしい 数年前におとなりさんから「近くにアナグマの巣があるらしい」と聞いた。「何度か周囲で見かける。」とのこと。どうやら近場に生活の拠点があるのはまちがいない。 このあ

わが家を冷やす方策など:家にひきこんだ湧き水について考えてみた

はじめに エアコンのことを思い浮かべないで過ごしてきた、うんぬんの記事をかいたばかり。 にもかかわらず矛盾しかねない話題を。こうした舌の根の乾かぬうちに、すっとぼけてちがうはなしをすることになろうとは。自己嫌悪におちいりそう。 ことしの夏は家にいることがいつも以上に多いため、この昼間の暑さは逃れようがない。海と山からの風が吹く時間帯はなんとかなるが、昼過ぎの凪の時間帯はしんどい。 この時期のこの時刻さえやりすごせばなんとかのこりのシーズンはしのげるはず。こうしてキーボー

少なくとも25年目ではじめて花を咲かすことがある

はじめに なじみのある植物は毎年花をつけるものが多い。ああ、今年も咲いてくれたなと、植物のようすから微妙な季節のうつろいを感じさせてもらえる。 ところがまったくそうしたリズムおかまいなしに見えて、突如としてようすを変える植物の存在に気づかされた。ごくごく身近な玄関先で。勝手に花をつけない観葉植物と思いこんで咲いた花。 いつもとちがうよ 4月なかばのこと。  新芽の形がおかしいなと玄関脇のドラセナを見ながら家に出入りしていた。あまりにひんぱんに刈り込み、芽のかたちをおかし

いのちを守れるかもしれない地学教育を学ぶチャンスのなさ

はじめに ご存じのとおり、昨年度から国公立大学ならびに私立大学の入学一次試験となる共通テストがはじまりました。 しかしそれに関連して入試の理科の科目選択のかたよりは是正されたとはいえません。 これに起因し、教養としての理科を身につけるチャンスを逸して、自分とたいせつなまわりの人々のいのちに関わりかねないのではと危惧しています。 その説明や理由について述べます。 受験科目選択のアンバランスがつづく おおかたの受験科目の傾向は、一昨年までのセンター試験とそれほど変わりませ

梅雨と台風の合間のアクロバティックな洗濯 その傾向と対策

はじめに 数か月まえをふりかえる。  めずらしいほど5月に雨がつづき、そして6月の梅雨はいつのまにかいなくなった。 このあいだの洗濯ものをかかえて右往左往。外に干すのがすきなので綱わたりがつづいた。6時間後までの天気を予測するなんて、あきらかに暗号資産のデイトレードよりも高度なテクニックを要する。 この5月などはタイミングを逸すると、なさけ容赦なく断続的に降りつづき、そのあいだ家でじっとしていたので、カラに近い脳みそまでカビが生えそうだった。 天候にほんろうされ洗濯にそ