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わたしのすきな自然・いきもの・カメラ・絵

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むかしからひまがあると宇宙を空想して時間をすごす少年でした。ヒューとこがらしの冬にこたつでまどろみながらすごすのが無性にすきでした。その想いは年月を経たいまでも変わらない。その日…
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#仕事について話そう

化学はまさに「ばけ学」:本来どういう学問でみのまわりでどうかかわるものなのか

はじめに さまざまなヒトへ「化学(化け学)に関わり…」と自己紹介すると、聞いた方の多くは話題をほかへと移しがち。たぬきかなにかが化けるイメージ? そこであたりさわりが小さくなるかもしれないと「バイオのほうで…」とか「生化学を…」とお茶をにごしたり、「学位は農学でして…」と口にしたりするとひとまずほっとされる。 どうも「化学」ということばにある種のなにか近寄りがたい印象があるのかも。ほとんどわたしの誤解かもしれないが、1種の固定観念としてとらえられがちな「化学」について、

やさいのたねまきと苗の水まきを年中つづけられるたのしさ

はじめに やさいづくりをしていたころ、玄関先の軒下で苗をそだてていた。ここは適度に陽があたり風のとおりがいい。陽あたりと水やり、そして適度な風。これがそろうとよく育つ。 この場所ならば日々何度か出入りするのでそのついでに水やりできる。何年ものあいだとぎれることなくその習慣をつづけられる。 きょうはそんな話。 やさいをつくるには 基本的に苗を買わない。いずれも可能なかぎり種子を購入して蒔くところからはじめる。やさいをそだてるにはいい苗さえそだてられればさほどそのあとはむ

雪まじりの寒さのなかでかぶが発芽

はじめに こちらも8年まえの記録から。春にもかろうじてとう立ちするまえに収穫までこぎつけるアブラナ科のやさいがある。そのうちわたしのすきなのはかぶ。 これについて記したものがみつかったので、いずれ栽培するときのためにnoteに残しておく。ほぼ原文のまま。 さむさのなかで 寒さのなかで畑Bでかぶが発芽しました。このところはげしい雨や雪、風のなかでどうにか発芽しました。ながれてしまわぬようにねんのためビニールをかぶせて重石をのせておいたのですが、ビニールの1枚は遠くまで飛ん

やさいづくり備忘録:さむいさなかに春をかんじたのかはだか麦が伸びてきた

(2024.2.12加筆) はじめに 8年まえの記録から。当時、ふと麦を育てたくなった。えらんだのは実ったあとの脱穀の手間と、この土地への相性をかんがえて比較的あたらしい品種のはだか麦。 そだてたようすを記す文面からはじめて播種したときの試行錯誤の状況や期待感などがわかる。文章はほぼ当時の記録のまま。 観察していると 散歩で麦を見てきました。遠くからながめてもこの一画の若葉の緑が美しいです。晴天の陽ざしのなかで、若葉色がかがやいています。 ここに蒔いたのは倒伏しにくい

星空を見て思うこと:あたりまえだけど動かしようのない真理からは不安は生じない

はじめに 世のなかではさまざまなことが起こり、それらをのちになりみなおすとヒトの所業で生じることが多い。 かたや自然は淡々としている。宇宙もこつぜんとある。そこで生じることはヒトがよぶんなことをしないかぎりたまたまの結果。なにもだれかが原因をつくるわけでも、なし得たことでも何でもない。 星空を見あげて思うのは、あれこれ不安をよぶんにかかえてもしかたがないと。想定できるだけせいいっぱいをやれたならば、あとはなるようにしかならない。不安になるまえに対処できればあとは静謐にす

かぼちゃはつくりやすくすみずみまで利用できるすぐれもの

(2024.1.8加筆) はじめに これも以前のやさいをつくっていたころのこと。庭でもはたけでもスペースさえあればかぼちゃを蒔いていた。たいてい食べておいしかったかぼちゃの種子。それを水で洗い、表面のヌメヌメをとり乾燥させる。それをしかるべき時期に植えていた。 実がなると、種子まで利用。じつに食べがいがありそしてすみずみまで利用できてむだがない。 きょうはそんな話。 かぼちゃが手にはいると たいていかぼちゃはこれまで食べたかぼちゃの種子を蒔くことでまかなってきた。ほぼ