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わたしのすきな自然・いきもの・カメラ・絵

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むかしからひまがあると宇宙を空想して時間をすごす少年でした。ヒューとこがらしの冬にこたつでまどろみながらすごすのが無性にすきでした。その想いは年月を経たいまでも変わらない。その日…
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#美術

クロッキーデッサンをする目的はフォルムへの気づきを的確な描線でもっておのずとえらんでメモのようにのこすこと

はじめに 絵を描く。デッサンすることはいい練習になる。たくさんのまよいばかりの線から自信をもち確固としたひとつの描線をえらぶために。楽器の演奏をくりかえしてスムーズにこなせるまで弾く感じ。 なにげない表情やしぐさのなかに、うつくしさやおもむきに気づいても時は過ぎ去る。はっと思う瞬間をのこせれば。そしてすかさずメモをとるようにクロッキー帳に確実にのこせるといい。そのために欠かせない作業。 じゃあカメラで撮るといいのではとおもわれそうだが、そうはなかなかいかない。参考までに

キャンバスに描いている絵よりもパレットの上で色どうしがなかばまざりあうようすをうつくしいとかんじる

(2023.8.21加筆あり) はじめに 油絵をながいことたのしみつつ描いてきた。趣味のひとつ。途中いくどか描かない時期があり、描きかけの絵が多い。その多くはとちゅうまですらすら筆がすすんだのにとたんにとまったまま。 どう描きすすめたらいいかわからなくなったり、いそがしくなったりでそのまま乾かして存在をしばらくするとわすれてしまう。そして思い出したように再開。そんないきあたりばったりの時間のなかでもはっと気づくことがある。 きょうはそんな話。 よく描いてたころ 油絵は

はるかむかしの生命誕生からずっとさきの未来までをかんじられるジョアン・ミロの絵画

はじめに  中学のころだったかな。おそらくいまごろの時季。新学期に配られたばかりのインクのにおいのするまっさらな美術のテキスト。パラパラとめくるとおもしろいさし絵。変わったデザインを描く画家がいるなあとしばらく目がはなれない。 図書室で画集を探しあてる。それ以来、彼の絵にはいまもって惹かれる。興味のつきない画家のひとり。 きょうはそんな話。 絵への興味  世のなかには見たとおりでない絵を描く画家がいる。中学のころにそう思った。新聞の日曜版の大きな画面で毎週ひとりずつ