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わたしのすきな自然・いきもの・カメラ・絵

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むかしからひまがあると宇宙を空想して時間をすごす少年でした。ヒューとこがらしの冬にこたつでまどろみながらすごすのが無性にすきでした。その想いは年月を経たいまでも変わらない。その日…
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2023年4月の記事一覧

農業をやっていたころはつねに天候を気にしていたことをいまになって知る

はじめに しばしば出会うヒトと出会うとまずは天気を話題に。くわえてわたしの場合、起きて寝るまでいつもそらのようすを意識していると気づいた。 この習慣、農業をやりはじめた10年ほどまえから身についたようだ。はたしてそれ以前どうしていたか。ふいにヒトに出会うととたんに「きょうは・・・。」と無意識に口をついてでるほど。 きょうはそんな話。 そらを見あげる 種子のじかまきの時期。ちょうどこのころはよくしたもので数日おきに雨が降る。それを見こしてそれまでに土をたがやし、酸度の調整

パウル・クレーの絵を模写してへやに額装すると日々いろいろと語りかけてくる

はじめに  模写はおもしろい。中学の美術で画家の特徴を実習で知ろうと企図しておこなう。先日も学習サポートにおとずれる生徒たちがやったと話していた。わたしも学生時代以降たびたび、そのときどきで興味の向く画家の絵を画集から選んで模写。 そのせかいにしばらくのあいだひたる。するとその絵のなかに画家が思い入れたものの片鱗がすこしだけ見えてくる。 きょうはそんな話。 画集をかりる  できてまもないちょっとわが家からはなれた公民館図書室。このあたりはこのところ開けて多くのヒトビ

宇宙であらたにみつかる予想だにしないできごとにつぎつぎに出会えるはずの時代なのに

はじめに  根っからの理科少年。そのままおとなになってしまった。このところいちばんわくわくしているできごとは地球外にいるかもしれない生命。一般の方々の面前でこの話題へいきなりふることはなかなかむずかしい。その場の雰囲気にそぐわないことはなはだしい。 でも、つたえたい根源はこちらなんだけど。 きょうはそんな話。 日々おもうこと  このところ世情がさわがしい。地上で侃々諤々。議論するだけならば民主的でのぞましいが、ことはそうは運ばない。 そんないざこざのなかでこのエリ

鑑賞だけではもったいない 模写をとおしてその画家のタッチの特徴とともに構図や描く絵にこめられた背景を知れる

はじめに  模写はたのしい。画家の絵にはいずれもその個性がにじみでている。何人かの画家を模写するとそれぞれからあらたな視点をまなびとれる。 きょうはそんな話。 大学のころから  絵をさかんに描いていたころ。ふと同級生の女性から「これ、どう?」と差し出された一冊の画集。 ふと、いわさきちひろの絵に目がとまり、その数日のちにクラスメートの彼女にその話をした。「いいよね。」「うん、たしかに。」おなじ興味のヒトが身近にいるといい。 おぼえてくれていたのだろう。絵にしたしむ

はるかむかしの生命誕生からずっとさきの未来までをかんじられるジョアン・ミロの絵画

はじめに  中学のころだったかな。おそらくいまごろの時季。新学期に配られたばかりのインクのにおいのするまっさらな美術のテキスト。パラパラとめくるとおもしろいさし絵。変わったデザインを描く画家がいるなあとしばらく目がはなれない。 図書室で画集を探しあてる。それ以来、彼の絵にはいまもって惹かれる。興味のつきない画家のひとり。 きょうはそんな話。 絵への興味  世のなかには見たとおりでない絵を描く画家がいる。中学のころにそう思った。新聞の日曜版の大きな画面で毎週ひとりずつ