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しごとにまつわる問題

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ヒトと出会ってはたらいて、それにともなうあれこれ。こころに浮かんだり、前むきに行動するきっかけだったり。つらつら記します。
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2024年3月の記事一覧

高校「化学」を最初にのりこえていくうえでまずやりたいこと

はじめに 先日、記事のなかで高校生が「化学」をまなぶうえでぜひとも身につけたいところについてとりあげた。 どんなものにもマスターするうえでコツと言うかかんどころがある。化学についてもそうでここをのりこえられればあとはなんとかなるというところがある。そのひとつをとりあげたい。 きょうはそんな話。 元素と周期表 身のまわりの物質はどこをみわたしてももとをたどればさまざまな元素や分子からなる。たった100種ほど、そのうち主要なものはかぎられた元素の組み合わせのちがいでさまざ

化学はまさに「ばけ学」:本来どういう学問でみのまわりでどうかかわるものなのか

はじめに さまざまなヒトへ「化学(化け学)に関わり…」と自己紹介すると、聞いた方の多くは話題をほかへと移しがち。たぬきかなにかが化けるイメージ? そこであたりさわりが小さくなるかもしれないと「バイオのほうで…」とか「生化学を…」とお茶をにごしたり、「学位は農学でして…」と口にしたりするとひとまずほっとされる。 どうも「化学」ということばにある種のなにか近寄りがたい印象があるのかも。ほとんどわたしの誤解かもしれないが、1種の固定観念としてとらえられがちな「化学」について、

やさいの活用方法をあれこれやっていたころ

(2024.4.1加筆) はじめに はたけでやさいづくりをしていたころは収穫期になるといっぺんに穫れてしまいがちだった。おおいそぎであれこれ行きさきを手配していく。 はたけでさばききれないとうすうすかんじたら、まだはしりの時期ならばきれいなものから販売所はもちろんのこと、ご近所や知りあいにもくばる。だいこんなどはとくにそうなりやすかった。 きょうはそんな話。 この時期には いまごろの菜園は葉物のほうれんそうぐらいで、あとはとう立ちしたアブラナ科の芽やブロッコリーの脇芽

雨降りのさなかにひとつぶの雨にもあたらずに都心の目的地までたどりつけた

はじめに 長旅の出発時に天候がおもわしくないと気をもむ。交通機関はうごいているか、スケジュールは予定どおりにこなせるか。気にしだすときりがない。もはやなるようにしかならない。その一方で風雨にたえられる手荷物や装備がます。何やかやとそなえて旅立つ。そんななかでの気づき。 きょうはそんな話。 予定をくむ たいてい家からはなれたところやはじめての場所にむかうときには余裕をもってでかける。それでたいていちょうどいい。あれやこれでたどりつくまでにいろいろある。道をまちがえたり迷い

ふえつづけるnoteのマガジンをテーマ4つにまとめてヒトごとのように紹介してみた

はじめに 21年4月からnoteへ投稿をはじめてまる4年。昨今の戦争開始のなかやすみをはさんで796の記事数に達した。ひとつを複数のテーマにいれた重複をゆるせば2,205。なにごともまえむきにとらえられればさいわいと継続中。 不定期ではじめて1日1記事をなにげなくはじめてもうじき500。すこしでもまともな文章を記せるように日課とした。このあいだにもさまざまなことがあり、つづいたのがふしぎなぐらい。はたしてどれだけましになったことやら。 さて、これだけ数がふえ整理しないと

居場所の外から聞こえる音への感覚は室内での作業やくらしにあたえる影響がことなりそう

はじめに これまでさまざまなところでくらし、仕事場にしてきた。地面に近いところがあればマンションの高層階もある。それぞれ窓のそとで生じる音をかたわらで聞きつつ作業をしていた。 場所によっては天候の変化でのちの作業のだんどりやなにかがかわることさえたびたび。四季があり1日のうちでも天候にさまざまな変化のあるこのクニでくらしていることを実感。 きょうはそんな話。 音から感じとる マンションの3階暮らしで学習サポートのしごと場と兼用。もうひとつのしごとの研究パートの職場は5

これから直播きしたやさいたちがつぎつぎに発芽する時期:霜にやられぬことを願いながらの手作業のやさいづくり

(2024.3.11加筆あり) はじめに 慣れてくるとすこしだけはやめにはたけにやさいの種子を蒔く。するとあたたかさにさそわれてすこしだけ地面から顔をだす。このころの苗はほんとうにかわいらしい。数か月のちのたくましいすがたとむすびつかない。つぎつぎにあちらこちらで芽を出すようすをみてまわる。 8年まえのこの時季の文をほぼそのまま。 ここ1,2週間で きのうの夕方、写真を撮りに畑Bに行きました。さやいんげんは数日前に発芽を確認して以来です。さいしょにはたけにじかに種まきし

週に4回、昼もしくは夜のべんとうの準備にあたって

はじめに 週休2日でぼちぼちはたらいている。心身に過度の負担にならぬようにやりたい順でえらぶとこうなった。それで食事の必要にせまられ、時間・費用の節約でみずからべんとうを職場に持参。それにともなうあれこれ。 きょうはそんな話。 はたらくこと やりたいことだけえらんでゆったりぎみのはずなのに日々の時間の進みぐあいがはやい。あっというまに日が暮れる。 そのあいだにできることはごくわずか。それでも日々たべるだけ稼げれば満足。するとちょうど週に2日間やすみにできた。のこりのう

時間の制約のあるなかで学術論文を読みこなしていくには

はじめに 卒論生になると多くの研究室で教授から学生までみんなでまなび合う論文講読がおこなわれる。場合によっては下の学年の授業などでも類似のものはおこなわれるが、多くは卒論に関連する外国語(おもに英語)の新しい論文をじっくり正確に読みこなす力をやしなう。もちろん卒業(修了)のために必須。のりこえていかねばならない。 なれない学生たちにとりけっこう時間をとられる作業だろう。これに慣れてくると、その学問領域の現状が見えはじめ、新著論文の多くが川原の石のつみかさねのごとき存在と判

地方の大学生はみずからうごいて生の情報をつかむ力をつけていく

はじめに 研究パートのしごとで日ごろ学生たちに接する。この地方の中核市から全国へとはばたいていく。まさに四方八方へ。 地方にいるハンデをおぎなうには主体的にうごくことのたいせつさを現実に接して身につける。思っている以上のギャップに接して折れそうになる学生の話を聞き、互角にわたりあうようすに悲喜こもごも。応援せずにはいられない。 きょうはそんな話。 変ったところ・そのままの部分 しごとさきは地方の中核市の国立大学の理系研究室。ここには毎年のように卒論生、修士そして博士の