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しごとにまつわる問題

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ヒトと出会ってはたらいて、それにともなうあれこれ。こころに浮かんだり、前むきに行動するきっかけだったり。つらつら記します。
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2023年2月の記事一覧

本や雑誌を買えなくなってひさしい大学はほんとうに学生たちの学び場なのか

はじめに  なんどかnoteに記事でとりあげているが、かんたんに改善の見込みやそれに置き換わるものが準備できるかというとなかなかそうはいかない。あともどりしようにもどうしようもないぐらいのところに来てしまっているのか。 大学の研究パートに従事するなかで、まちがいなくその危惧する方向にすすみ、取りかえしがつかなくなるところまですでにきている現状を目にしてお知らせしたい。 きょうはそんな話。 見ためはよくなったが…  大学の研究パートのしごとに就いて1年が過ぎた。そのあ

国公立大学に入学するのはけっこうむずかしいとあらためて確認できた

はじめに  学習サポートを主宰していると、大学に進みたいと希望してくる生徒がいる。大半は国公立大学を志望。やはり学費の問題が大きい。しかしそこへ入学するにはけっこう広くはない門をくぐらねばならない。 きょうはそんな話。 保護者の方々のころ  大学への進学を志して、わたしの主宰する学習サポートをおとずれてくる生徒とその保護者の方々。 保護者の方々の多くは21世紀はじめに高校生活を経験された。そのころの大学進学率は、まだ同級生の半分に満たない。しかもここは地方で全国平均

研究上の迷い道に出くわすとき 出口はないかと行き来するとき

はじめに  研究でよくありがちな、そしてここからさきにこそおもしろいものがみつかるときがある。学生たちといっしょに歩む道すがら、考えかんがえこっちにすすみ、あっちに寄り道。 きょうはそんな話。 しごとのなかで  たいてい新しいことがらの研究に着手するとき、はじめのうちは先達の方々の方法をたどる。いいかえれば、荒野に踏みこむにしても先に一歩をすすめた方々の足あとをたどりながら。 これが卒論に着手したばかりの学生さんならば、授業や実習、つまり大通りを行き交うところからは

ひさびさの現金取引のやりとりのところどころをわすれてしまう

はじめに  このところネット環境の便利さになれてしまい、以前ならばごくふつうのほぼ無意識にやれたはずのことが断片的になってしまった。 ひさびさそんな場面に出くわして起こったできごととは。 きょうはそんな話。 領収書のやりとり  主宰する学習サポートはごく小規模な個人事業。高額な取引はまずない。ずいぶんむかしにはじめたころは月謝袋を児童・生徒をつうじて月謝やテキスト代のやり取りをしていた。 するとこんなことが。ある児童がわたしに「はい、先生。」と紙袋をわたす。おもて

学習サポートを生徒たちといっしょに長年やってきて身についたある感覚

はじめに  もう18年になるんだなあと感慨深い。すでに前職をやった期間をうわまわる。するとそれまでなかなかできなかったことができるように。 きょうはそんなお話。 1時間半で  学習サポートは基本的に1時間半。それを単位にうごく。少人数の生徒さんが来られて、何教科かいっしょに学習しながらわかりにくいところを中心にできるようになり帰る。中学・高校生の基本単位が1時間半、つまり90分。小学生の場合には1時間。 するとつづけているうちに時間を15分ぐらいのひとくぎりとするじ

親を検査のための病院に送迎して待合室で仕事先とメールをやりとりしながらおもうこと

はじめに  病院の待合室でふと思った。ここには年配者が比較的多い。その病気や症状の当事者。それに付き添うわたしのような立場のヒトビトも。それぞれ時間をつくってきている。 ということは付き添う方々のぶんのしごとはどなたかが代わってやっているか、そのぶんが止まったままなのか。これから先はもっと余裕がなくなりそうな…。 きょうはそんな話。 病院に来て  きょうは父の検査の日。「食事ぬきで朝いちばんに来てください。」といわれておとずれた。となると昼ちかくまでかかるだろうなあ

こういうヒトがいるといいなと思うとなぜかそういうヒトがむこうからあらわれる

はじめに  このところいつも思う。これって偶然? なにかやろうとするとそれにもっともふさわしいヒトがそばにあらわれる。そしてしごとやそのほかのできごとがスムーズにとんとん拍子ですすんでしまう。 ここ8年ぐらい、1度や2度ではない。そんなたびたびあるのだろうか。 きょうはそんな話。 」 よくありがちな…  ここ7,8年のあいだ。新たになにかやろうと思ったり、やりはじめたりしたとき。そのたびにふしぎだなと思う。じんわりくる。たとえば8年ほど前。 やさいをつくり、量が

パソコンを30年ほどつかいデータの保存方法をいろいろ経験して

はじめに  きのうの記事。いまを生きる人々は主として産業革命以降に技術が進歩の歴史のまっただなかにいる、と思う。 多くの人々が享受でき普及したものをコンピュータをいかに生活のなかにとりいれてきたか、そのデータをどのようにつかってきたか。経験から感じていることを書いてみたい。 きょうはそんな話。 カセットテープの時代  大学院生のころ。となりの研究室におじゃましてIBM互換機でBASICをあつかっていた。友人にたのんでBASICのプログラムをかいてもらった(いまだにも

夜明けまえに職場にむかう車のライトにそれぞれのヒトの息づかいを想像した

はじめに  このところ研究パートのしごとが大詰め。卒業研究にともなう卒論発表の準備。経験の浅い学生さんたちのこと。何から何まで段取りの手順や中身がつかみづらい。 したがってすこしだけ?先輩のわたしがアドバイス役ではやめに車で出勤。ふと思うことがあった。 きょうはそんな話。 通勤時間  一時的に寒さがゆるんでいる。夜明けまえの時間はもっとも一日で気温が低いのが通例。それをじゅうぶんこころえているつもりで玄関の戸を開くまえにはかるく気合をいれて外にでる。ここ数日はほおに

実験は失敗の連続ののちの成功をくりかえしながら、できることがすこしずつふえてくるとおもしろくなってくる

はじめに  あたりまえかもしれない。でもなかなかそこまでいきつけないでやっていることに意味があるのだろうかとなやみ、しんどいかもしれない。 理系の実験ってそういう面があるかも。でもふとしたことがきっかけで意外とおもしろいかもと思えるはず。 きょうはそんな話。 実験室で  このところ学生さんとしごとで関わる。研究パートの一環で一緒の研究室に所属する3,4年生たち。とくに4年生はすでに企業から内定をもらい、あとは卒論の研究を仕上げるだけ。 1年以上かけてきたしごとの総