🎍新年のご挨拶と抱負🎍

今年のNew Yearは元旦から能登の大地震があり、新年の挨拶を書く気にもなれなかった。
とはいえ、そのうち書き始めたが次はそれをアップすることができなかった。

早々に山本太郎が現地入りすればそれを批判し、自らを正当化するために現地入り”しない”協定を与野党で結ぶなど、あまりに小粒のセコさに吐き気を覚えた。

おまけに森のお気に入りらしい脳筋の下品なオヤジがそれを後押しするように被災地入りを自粛するよう声明を発した。石川県知事である。口裏を合わせていないと考える方が不自然だろう。

山本太郎は既に何度も数々の被災地に足を運んでおり、今回も自身が築いてきたそのネットワークを経由して被災地入りをし、本当に市民が知りたい現状をSNSで発信し、国会でも要望を提出している。

彼が被災地でカレーを貰っただけでとんでもない非難に晒されたが、それこそ集団ヒステリーそのものだった。
彼がヒステリックな非難を受ければ受けるほど、しょーもない市民や上級国民に無視できない存在に成長しているのだと思うとなかなか心地良いものに思えてくるから不思議だ。

彼やその政党を真正面から潰したいのなら、議論して封じ込めればいいだけのことだ。それができないからセコいメディア戦略でくだらないヒステリー現象を巻き起こす。

少なくとも、彼の頭の中には「正月だし、取り敢えず正月明けまでは行かなくて良いことにしようよね？ね？」みたいな考えは無いように思う。
彼は市民の役に立ちたいと思っているようだし、そんな彼を応援するのは彼のためではなく自分のためだ。

少しでもこの国、この世界の異常さに気がついているのなら、まずは現状と戦っている人を応援してみたらどうだろう。

山本太郎やれいわ新選組が正しいかどうかではなく、「現状と戦っているかどうか」という視点で見ようとすれば、少しは参加する意義や楽しさのようなものが感じられるのではないだろうか。

もちろん、山本太郎やれいわ新選組を応援する必要はない。
地元で戦う創価学会や共産党、立民、国民、自民、維新、参政、社民、なんでもござれだ。

とにかく忖度と自己保身から距離を置けそうな人間を応援すると、何より自分自身が気持ちいいだろう。
そうした意味で言えば、イデオロギーなんてハナから捨てちまえ！ということだ。
分からないなら分からないなりに参加する視座というものがある。

山本太郎の国会質疑で知ったことだが、昨年、秋田の豪雨災害で被災された方々には全壊しても生活必需品関連では19200円しか支給されなかったそうだ。今回も最大で20万円の借入れができるとか。

ワクチンだとかミサイルだとかと言えば、何十兆円という額が秒で動いているのに、今、本当に困っている国民には最大でも20万円の”借金”だ。

簡単な話、なにかおかしくはないだろうか？
まぁ、おかしさを感じない人々が大多数を占めているからこの国のこんな体たらくなのだろう。

さぁ、みんなでドン底を経験しよう！
それがどうやら本当にお望みのようだから。

さて、そんなことで、日本が遅かれ早かれ無くなるということは、何となくでも理解できよう。
「そんな気がする」程度の共感でも結構だ。

結局のところ、大きな原因は変わらぬ「危機感のなさ」と圧倒的な市民の「政治社会への不参加」だと思う。

そして残念ながらその責任は現在、思春期の子らも我々と同罪で、責任を負うべき世代は意外にもかなり広く、2023年現在で70代〜0歳までと幅広い層の大多数になるだろう。

今後、30年もすれば日本が国家として立ち行かなくなるのは目に見えていて、まずそのことに目を瞑り少子化対策を無策でやり過ごそうとしてきた政治家や官僚たちに一番の責任があることは言うまでもない。

そして、これらは選挙で議員を選ぶ際に「不参加」のカタチをとることで、数的有利を作り出してきた政権に「無意識の力添え」を行ってきた圧倒的多数の大人たちの責任であるとも言える。

無論、私も30代後半までは選挙に行かないグータラ野郎だったことをここに懺悔すると共に、咎人の一員としてこれを記している。

日本政府は今更カネをバラまくことで少子化の未来をやり過ごそうとしているが、少子化の理由は単純ではない。

もちろん子供を持たないことを選択した夫婦もいる。それを国民の「我儘」と言った政治家もいたが、そもそも国家が子作り・出産・子育てを個人に義務付けるような強制性を持ったものであるかどうか、考える必要があるだろう。無論、ないのだが。

結婚自体の高齢化や諸々の環境ホルモンなどで単純に「できない」夫婦も多くいるが、たとえアンケートなどとったところで、彼らは正直に「できない」とは言わないだろう。

「子供がいることが唯一の幸せではないからね」と濁したり、「いや、だってカネも時間もかかって、無理だよ」と言ってみたりするだろう。しかし内実は妊活に何百万も支払い、ホルモンバランスを崩し精神が不安定になりながらも、なんとか日常を懸命に生きて受胎の夢を見ている夫婦だって少なくないはずだ。

つまり、「持たない」理由も「できない」理由も、けして国民の「我儘」なんかではないのだ。

とはいえここでは「持たない」ことは別として、「できない」理由を明言することはできない。
例えば、妊活ではまず高齢化で押し並べて全ての女性が等しく受胎しにくくなるという講習を受けるが、果たしてなぜそこに生活習慣や個体差などが加味されず、十把一絡げに「いくつになったら数%」みたいな話がなされるのか、私には理解ができない。

本来ならば、母胎となる個々それぞれに課題や解決策があるはずで、飼育場の家畜さながらに横並びで判断していくその構え自体に問題を感じるのは私だけだろうか。

妊活の現場では基本的に「母体の高齢化」が問題の主軸として置かれる。
しかし、作物の種子や環境ホルモン、数々の有害な化学物質は母体の受胎能力の劣化に対し何の影響もないと言いきれるのか。

従順で自分のアタマでモノを考えられない日本人だからか、「妊娠できないのはオマエの高齢化のせいだ」と言われて殆どの女性がアタマから信じ込んでいるが、私は今もそこへの疑問が燻り続けている。

まぁ、センシティブな話であり、結局は男であるがために批判の的としかならない方向性の内容であるから、この話はここまでとしたい。
医者も含めて誰もが分からない生命誕生の話を、私が分かるわけもないのは事実である。

さて、妊活についての独り言はこれくらいにして、暗い暗い日本の未来を凝視しよう。

戦後、最後の人口ボーナスは現在の50代で、あとは尻すぼみである。
もう10年もすれば明らかに社会の変化が感じられるだろう。
20年もすればもはや我々世代には外国のように感じられるだろう。
30年後には「日本」は現在のパレスチナのような暫定自治区的なものになっているかもしれない。

まず明らかな差異としては外国人が多くなるのは自明だ。
しかし、彼らは基本的に日本国民として扱われないので失踪者が多くなる。現在でもそうだ。技能実習生の失踪者の数はすでに計り知れない。
彼らがそのまま海外へ移動するならまだしも、日本の裏社会で関わるようになっていくと、裏社会の勢力分布図からまず変化がおとずれ、同時に治安の悪化が目立ってくるだろう。

低所得者や低学歴の層ほど子沢山なのは世の常で、いずれ彼らの方が多数を形成していき独自のコミュニティを持ち、助け合いながら更にコミュニティは拡大していく。
安定したコミュニティからは高学歴の移民3世や4世が輩出され、やがて高学歴、高収入の層にも到達してくる。
その頃には日本は見るからに混成民族国家の様相を呈しており、議員や官僚が置き換わるのも時間の問題で、やがては現在我々が知る「日本」とやらは間違いなく消滅するだろう。

日本消滅までに外国人と既存の日本市民の間で多少の軋轢は生まれるが、巨視的に見れば時代の流れを止めるほどの力にはならないだろう。
とはいえ、排他的なぶつかり合いは多かれ少なかれ血が流れる。ある意味、多民族国家への産みの苦しみと言えるものかもしれない。

無論、そもそも混成民族の島として歴史を歩んできた日本が、また現代テクノロジーを背景に速度を上げ混成化を果たしていくと言えば違和感はないかもしれないが、我々が我々だと思っている文化・習俗・言語が消えるないし著しく変化するということを、一体どれだけの人が受け入れられるだろうか。

私自身は最後の日本人として文化を背負いきる覚悟でいるが、さりとて日本文化は深く広く、現在の生活様式からすればほぼ外国の文化といえるほどの距離感で、唯一「淡い共感」を頼りに想像力を膨らませていくほかはないものだ。

しかし、それでもその「淡い共感」の中には、自分が間違いなく日本人であると思える確信もあり、それをなんとか共有したいと望んではいるが、現在、多くの日本人は今月の給料と目先の快楽・安全・便利・快適にしか興味がなく、日本文化を知る者達は一様に明治時代以前への讃美ばかりで現在の市民感覚に疎過ぎるイイトコの坊ちゃん嬢ちゃんが目立っている。例えば、親族を辿れば白洲正子や小林秀雄がいるとか、どこぞの家元だとか、とかく上級国民出身だった、といった具合だ。

現在に生きながら、もはや遠過ぎるほど遠のいた日本文化に惹かれつつ、もはや外国人と化した自身の感覚の中に、小さいけれど、現在まで紡がれてきた文化の突端を感じ取る、そんな繊細で淡い一般市民の「現代日本文化の感覚」を私は感じ取り表現しているつもりだが、そこへの共感を示してくれた極々少数の同士は驚くほど少ないのが実情だ。

とはいえ、その極々少数の同士がいることで、私は希望を捨てずに頑張ることができている。
その方々と共に現在を生きている限り、何度でも私は自身の内に闘志の炎を燃えたぎらせることができるのだ。

たとえ私が生きているうちに、この島が私の知る島とは遠く遠くかけ離れてしまったとしても、私は、私を私にしてくれたこの島の文化・歴史・心ある同士たちを忘れはしないし、私がこの世に存在し続けているかぎり、彼らへの語りかけを止めることはないだろう。

どうやら、今年も世界は変化の年になりそうだ。

そんな流れ去る「瞬間の蓄積」を可視化したいと考えて制作したのが”Daydream”シリーズだ。