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【最強の3.5番打者】島内宏明徹底解剖
こんにちは、ジンです。
初年度から楽天を追ってきているプロ野球・楽天ウォッチャーです。
今回は一人のプレーヤー「島内宏明」に焦点をって語るという形でnoteを書いていきたいと思います。
暇つぶしに読んで頂けたらと思っております。
4番としての打球角度
島内選手といえば、監督から「3.5番」と形容されるほど、従来の4番打者のイメージ像ではないのに4番出場していることで有名ですよね。
元々下位打線や6番打者、1番や2番等を任されることが多かった島内選手ですが、2019年は開幕戦でいきなり4番に抜擢され、そこから楽天での生え抜き4番出場最多となるまでスタメン出場しています。
4番打者・スタメン回数TOP10
— 楽天イーグルス レコードBot (@EaglesOrder) December 10, 2021
1位 498 山﨑 武司
2位 316 フェルナンデス
3位 304 ウィーラー
4位 275 ジョーンズ
5位 180 島内 宏明※
6位 116 浅村 栄斗※
7位 81 ガルシア
8位 68 アマダー
9位 62 ブラッシュ
10位 57 今江 年晶
2021終了
突然ですがみなさんは「バレルゾーン」という言葉をご存知でしょうか。
バレルゾーンとはフライボール革命全盛期時代のMLBで「最も長打が出やすい角度」とし打球解析で判明した打球角度と速度のことです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67774325/picture_pc_a3ec543f2c0a63edc0f09ea723215368.jpeg)
この打球を打てれば、日本における「4番らしい」打撃ができると言えますよね。
島内宏明選手は元々打球角度が低いバッターでしたが、今シーズン劇的にフライが増えるという変化を遂げています。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67774631/picture_pc_00240cd2dddaa3e204f128173a53fe92.png)
出典元
GB%=ゴロボール率 FB%=フライボール率 です。
ここから汲み取れることは、島内選手も元々嫌だと言っていた4番打者も長いこと無理やり据えられたことで腹をくくって長距離打者に変貌しようとしたということなんですよね。
実際に打撃フォームも明確に変わっています。
これは2019年の島内選手の動画ですが、スイング軌道がバットと地面が並行寄りの角度で出していることがわかります。この角度で打つと打ったボールがグラウンドを走るようなゴロになっていくことが多いです。
つまり、月間38安打は打っているんですけれども長打は狙っていないんですよね。
続いて今年の島内選手はというと
スイングの「引き」のタイミングで右肩を押し上げ左肩を落とし、打球角度を付けるいわゆる「アッパー」なスイングに変化していることがわかります。
像を見ても島内選手はフォーム改造から明確にフライを打つことを意識することが見て取れます。
ここが、今シーズン4番打者として相応しい打撃成績を出せた理由の一つでしょう。
高い選球能力に隠された高度な技術
島内選手の特徴としては、やはり選球眼が挙げられるのではないでしょうか。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67775078/picture_pc_2624b08f6662c58c274b5095f6191c51.png)
出典元
O-Swingがボール球スイング率、Contact%がバットコンタクト率です。
島内選手はこの両方の数値がリーグ平均より大きく優秀であることがわかります。
この理由はスイングキャンセル能力とカット技術にあります。
この動画を見ていただきたいのですが、これはアンドリュー・ジョーンズがサファテのゾーンギリギリの豪速球をスイングキャンセルして見極めるという動画です。
選球眼と言うと一見視力が大きく関係しているような気がしますが、実際にはボールを選球する技術の一つに打ちに行って止める能力、つまりスイングキャンセル能力が大きく関係する要素の一つとなります。
この動画のジョーンズは思いっきりスイングしに行ったあと脇腹の力を使ってそれを止めるというものすごい筋力を使ったパワープレイをしており、島内選手もこれに近い能力を持っているので、ボール球スイング率が非常に低いんです。
また、コンタクト能力に関しても全部ヒットを打ちに行っているわけではなく、打てなくて且つギリギリのボールをカットする技術に非常に長けています。
■小郷に響いた助言 アドバイスは小郷の心に響いた。「自分には追い込まれてからの逃げ方がなかったので、教えていただいた。『それを習得すればもっと思い切っていける』といわれました」と目を見開いた。 https://www.sanspo.com/article/20211113-52E5KPMODJL2JEB2PLX6OXQMQA/
これは今季就任した雄平コーチの小郷に対する助言なんですが、小郷の打率が低い理由の一つにこの追い込まれてからのカット技術がないことを雄平コーチは指摘しており、この能力が島内選手は非常に高いため追い込まれてからも逃げる技術がある為、選球ができるというわけです。
まとめ
以上をまとめると
・今季は4番を意識して打球角度を付け狙って長打を打っている
・島内選手の選球眼は高いスイングキャンセル能力とカット技術の裏付け
という話になります。
チームの主軸を任され、複数年契約一年目ながら素晴らしい結果を残した島内選手は、楽天の生え抜き4番として非常にストイックで高い技術を持っており、我々野球ファンは高いリスペクトを送るべきでしょう。
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