植民地主義は人道に対する罪

2001年に南アフリカ共和国のダーバンで国連加盟国の大多数が参加した
国連主催「人種主義、人種差別、外国人排斥及び関連する不寛容に反対
する世界会議」宣言。

この会議で全会一致で採択された通称「ダーバン宣言
奴隷制や植民地主義を人道に対する罪と認識し、人種差別・外国人排斥の
撲滅を中心に、移民、先住民、人身取引など幅広い問題に言及した。

13  大西洋奴隷貿易などの奴隷制と奴隷貿易は、その耐え難い野蛮のゆえに
だけでなく、その大きさ、組織された性質、とりわけ被害者の本質の否定ゆえに
人類史のすさまじい悲劇であった。奴隷制と奴隷貿易は人道に対する罪であり
とりわけ大西洋奴隷貿易はつねに人道に対する罪であったし、人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容の主要な源泉である。アフリカ人とアフリカ系人民、アジア人とアジア系人民、および先住民族は、これらの行為の被害者であったし、いまなおその帰結の被害者であり続けている
14 植民地主義が人種主義、人種差別、外国人排斥および関連する不寛容を
もたらしアフリカ人とアフリカ系人民、アジア人とアジア系人民、および先住民族は植民地主義の被害者であったし、いまなおその帰結の被害者であり続けていることを認める。植民地主義によって苦痛がもたらされ、植民地主義が起きたところはどこであれ、いつであれ、非難されその再発は防止されねばならないことを確認する。

このように、「当時は合法だったから問題なかった」などという言い訳は
通用しない。