音ゲーマーに送るHardcoreオススメもろもろ

平素よりお世話になっております。DJ OFFtです。
今回、唐突に音ゲーマーに向けて、Hardcoreについて諸々をオススメする文章を書こうと思い立ちました。お付き合いいただければ幸いです。

1. この記事で意図する対象

色々な企業がアーケードでスマホで据置機で音ゲーを出していますが、それらを通してハードコアを知って「あっこれいいな」と思った人を対象と想定しています。なお、今回扱うのは、日本だと「ガバ」と呼ばれるジャンルのハードコアです。キックが歪んでて力強く分厚い、アレです。ギガデリとかああいうアレです。

2. 動機

身内にヒプノシスマイクを好む者がいるのですが、ヒップホップが好きでという話になった時に(僕も詳しくないけど)エミネムの話を振ったら「…?」という反応をされて、素敵な文化に触れるきっかけがあっても、道しるべがないとその先に入って行きづらいんでないかな、と思ったことが大きなきっかけです。
あと最近こんなご時世でパーティーにも行けないしDDRもできないし、ストレス溜まりまくって酒を飲みまくって勢いで書いているのも大きいです。これ書いてる僕は日本酒3合飲んでいます。もっと飲むぞ。酒は救い。

3. 書いてる人間のプロフィール

DJ OFFtという名義で、HardcoreのDJをしています。元々ギガデリとデプストからHardcoreを知って、東方のHardcoreアレンジとHARDCORE TANO*Cを通って今に至ります。ただの音ゲオタクです。足SP十段、ニューディケのラストが意味不すぎてどうにもならん…

4. 音ゲーマーに聴いてほしいHardcore

音ゲがきっかけでHardcoreを知った人だと、teranoidとかL.E.D.-Gのあれやこれやとか、RoughSketchとかMyosukeとか、ひょっとするとArt of Fightersとかがきっかけになってるのではないかと思います。(筆者はボルテほぼやらないので、あれに入っているアーティストさんに明るくないです、忝い…)
で、音ゲーというコンテンツの性質上、2分か3分かそれくらいの枠で一曲を納める必要があり、かつノーツに合わせて何らかの操作をして、それが楽しい!という曲にならざるを得ません。すると、メロディがあんまりないストイックな曲調や、展開ごとの構成が長めで、という曲は入りづらく、音ゲだけでHardcoreを知った人はあまりその手の曲は耳慣れないのではないかと思います。個人差はあると思うので、いきなりストイックなのいける人もいると思いますが(そういう人には僕が最近好きなBrainrapeというアーティストをオススメします、いいぞ。ググれ。)、音ゲーマーには、まずはメロディアスなHardcoreをぶつけてみたいと思います。

RoughSketch - Time is now

ご存知RoughSketchの一曲です。氏が所属する、Hardcoreの本場オランダのレーベル、Megarave Recordsからリリースした曲で、ブレイクの哀愁漂うサウンドからの展開がたまりません。そこそこ前の曲ではありますが、今でも色あせない名曲です。

DJ Myosuke - Source of Creation

こちらも日本を代表するHardcoreのトラックメーカー、DJ Myosukeがリリースしたアルバムの表題曲です。WACCAほとんどやらないので知りませんでしたが収録されてるんですねこの曲。ストイック目な導入から80'sポップスのようなブレイク、エモめなビルドからクッソエグいキックのドロップが最高な一曲です。オランダのHardcoreのフェスのDominatorに遊びに行った時に、現地のアーティストがかけてて大興奮しました。

Mathfabric - Capture

激エモメロディとワブルベースが心地いい一曲。何故かやたら印象に残っている、好きな一曲です。Japanese Stream Hardcoreという日本のHardcoreクリエイターが集結したシリーズのアルバムに収録されています。この曲以外もオススメ曲ばっかりが詰め込まれてるので、気になった方はチェックしてほしいです。かっこいいです。

Re-Style feat. MC Tha Watcher - How We Play

ここから海外のアーティストにも触れます。エモ散らかしメロディアスHardcoreといえば、僕はRe-Styleを推したい。ひたすらエモ散らかしトラックを作る彼ですが、一番好きなのはこれかもなあという一曲です。明るく前向きなHardcoreです。夜イベ終わりかけの早朝に聴いたら泣いてしまう感じの曲。MC の Tha Watcherの声がやたら太い。

Endymion & Art of Fighters feat. Lilly Julian - A new Today

冒頭でちょろっと触れたArt of Fightersと、まだHardcoreをやってた頃のEndymionの合作。Art of Fightersは何度か来日してますが、これをかけたの聴いた時にボロ泣きしました。エモい。ひたすらエモい。曲に入っている要素が全部エモい。なんだそれ。

DJ Paul Elstak - Handz up

こちらも徹夜明けに聴きたい一曲。明るいメロディがひたすら感情に訴えかけてきます。最近のHardcoreのキックと違うサウンドが楽しめます。ピアノが入ってくるHardcoreに弱い。作曲のPaul ElstakはいわゆるHardcore界のレジェンドです。これだけと言わず聴いてほしいアーティストの一人です。前にあげた人全部そうですけど。

Rotterdam Terror Corps & SRB - Release Your Anger

少し経路を変えてちょっとネタっぽいやつ。BPMかなり上がってややストイックな序盤ですが、ブレイク入った途端に「あ、アレだ!!!!」とわかるネタの曲です。絶対聞いたことあるネタなので、とりあえず一回聴いてください。SRBの方は高速BPMでネタっぽい曲をたくさんリリースしているので、速いの好きな人には掘ってみてほしいです。QUEENネタブッこんできたときは流石にびっくりしました。

Andy Wolf - The Angel Of The Sun

これもクラシックネタの一曲。韃靼人の踊りのメロディが取り入れられています。今回紹介している中だとかなり最近のHardcoreという感じの一曲。ブレイクにメロディ突っ込んで終わりっていうんじゃなくて、その後の展開にもしっかり食い込んでくるのが素敵よね。

Evil Activities & DV8 Rocks! - Guess What? #TiH

こちらも大御所。ブレイク以降の展開が好き。Evil Activitiesは他にもメロディ豊富な曲をリリースしてますが、リリックがかっこいいのと、跳ねたリズムが楽しい一曲で特に好きです。少し前までThis is Hardcoreという企画で、ちょっと短いバージョンを公開してた気がするんですがリンクが見つからなくなっている…公開やめたんかな…

Ophidian - The 909 Track

一個の音源から全部音作って曲を作り上げたとかいうヤバイ曲(あれ、そうだったよね…?)。哀愁漂うメロディーと、ストイックさが同居したすごい一曲です。本当にすごい。ちゃんと音楽を勉強して今のキャリアがあるOphidianらしい一曲と言える気がします。すごいよ。


終わりに
まあやり始めるのとキリがないのと、アルコールが回ってきて限界が近いのでこの辺りで。コロナコロナでアレもこれも自粛自粛、ゲーセンに行けずフラストレーションが溜まる音ゲーマーに、こんな世界もあるんだよ、というオススメをしたくて記事を書きました。今回紹介した曲はクッソ広いHardcoreの一角にすぎません。僕が好きだけど今回の趣旨に沿わないので紹介しなかった曲も山ほどあります。家にお籠りの際、よかったらいろんなHardcoreを探してみてください。
曲を買うなら、Beatport(https://www.beatport.com)かHardtunes(https://www.hardtunes.com)あたりがオススメ、カード決済のみですが、VプリカとかPayPalとか使えばクレカ持ってなくても購入可能です。
あと、コロナの自粛ムードが明けたらパーティーにも遊びに来てみてね。ゲーセンで音ゲーする理由の一つに「好きな曲をデカい音で聴ける」というのがあると思うけど、クラブのそれはゲーセンの比じゃないです。怖いイメージがあるかもしれませんが、パーティーによく行く僕もただのクソオタクなので大丈夫です。多分。


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