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私のための哲学記1 〜大人になるってどういうこと? ⑦大人って何?〜

こんにちはじんです。

「大人になるってどういうこと?」もいよいよ最終回です。こんなに長くなってしまうとは。。。ようやく”大人”の本質を明らかにしていきたいと思います。

前回の記事はこちら

前回までの考察で”抽象の雲”はすべて晴れました。ここから共通項を見つけていき、”大人”の本質に迫っていきます

大人の本質とは?

ここまでに明らかにした4つの”大人”の必要条件についておさらいしておきます。

1.大人ならば「自分が生きる社会の暗黙的なルールを知っている

2.大人ならば「社会全体に対して自分の”やるべきこと”を考えられる

3.大人ならば「人と人との"情け"の輪に自らの意思で参加できる

4.大人ならば「無数の選択肢の中から自分の意思で依存先を”選択”することができる

ここから”大人って何?”につながる共通項を探していきます。

共通項を探すのは、各要素をキーワードに分解して頭の中でブレーンストーミングするイメージです。出てきたキーワードはこんな感じ。

「社会」・「自分の意思」・「行動する」・「意識する」・・・

この辺をキーワードに私は下記の定義を導き出しました。

大人とは「自分が生きる社会を意識できていて、その社会に対して自分の意思で行動できる人」である。

うーん、、、なんかようやく定義を導き出せたはいいけど、少しもやもやが残ります。

”社会”ってどの社会を指しているのでしょうか?
家族、部活、学校、会社、地域、日本、世界。人数の規模は違えど全部社会ですよね。どの”社会”が意識できていて、どの”社会”に対して自分の意思で行動できていたら”大人”と言えるのでしょうか?

しばらく考えて1つ答えが出ました。

これは多分どの社会に対して当てはめても正解で、すべての社会に対して言えることだ

社会の規模の大きさにかかわらず、その社会における”大人”(一人前と表現した方がしっくりくるかもしれません)の定義は等しく「自分が生きる社会を意識できていて、その社会に対して自分の意思で行動できる人」になるのだと思いました。

ここまで考えたときに、私は1つ気づいたことがあります。「あれ、私ってとっくに家族を意識していて、家族に対して自分の意思で行動していたよね」と。

小中学生の時も高校生の時だって、部活に対して学校に対して、似たような行動はとっていたはず。そう考えると、私はこれまで生きてきた各社会の中でそれなりには一人前だったはずです。

ーーあれ、じゃあ一体いつから私は大人になるということに迷い始めたんだ?

多分それは、就職して社会人になってからだ。学生から社会人になったときに突然自分が接する社会が爆発的に広がってしまい、自分が生きる社会が何なのか分からなくなってしまったからだ。

企業というこれまで学生時代に経験してきたどんな社会よりもでかい社会に所属しながら、所属企業を通じて地域・日本・世界という目に映りきらないぐらい更にでかい社会と繋がり始めて、自分はいったい何の社会に対して行動しているのか分からなくなったからだ。

ーー1回落ち着こうぜ、俺。

社会人になってからずっといつになったら”大人になる”んだって考えていて、何なら20代も終わりに近づいて少しだけ焦ってもいたけど、どうやら大人になることって、学生時代にもやってきていた、”一人前になること”を繰り返していくだけだ。一度できていたことなんだから、きっとできる。もっと気楽に考えようか。

大人になるってどういうこと?

長く考えてきましたけど、ようやく1つの答えを見つけられた気がします。

”大人になる”って言葉はただの幻想で、その本質は各社会において”一人前になること”の積み重ねがあるだけでした。

そして各社会において一人前になることの定義は

自分が生きる社会を意識できていて、その社会に対して自分の意思で行動できること

年を取って関わる社会がどれだけ大きくなってもやることは一緒。高校の時から精神的に変わってないのは当たり前のことでした。なぜならやることは変わってないのだから。

これまで大人だと思っていた人もみんな、下ネタで盛り上がってたあのころままなんですよ。きっと。

***

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
無事に第1回目のテーマ「大人になるってどういうこと?」という問いに対して自分なりの答えを出すことができました。

出した答えに関してはもう少し考察したいけど、いったんここまでで「私のための哲学記1 ~大人になるってどういうこと?~」は終わろうと思います。

同じ問いに悩んでいた人に対して少しでも助けになれば嬉しいです。
ありがとうございました。

「私のための哲学記1 ~大人なるってどういうこと?~」 完

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