見出し画像

私のための哲学記1 〜大人になるってどういうこと? ⑥自立の雲を払う〜

こんにちはじんです。

「大人になるってどういうこと?」の6回目です。”大人”の本質も、もう少しで見えてきそうです。

前回の記事はこちら。

前回は”抽象の雲”の一つである、気遣いの雲をはらいました。今日はついに最後の雲である、自立の雲についてはらっていきます。

画像1

精神的・経済的に自立しているとはどういうこと?

自立している状態ってどんな状態のことを指しているのでしょうか。文字通り、自分1人で立てる(=生きていける)状態を指すのですかね?でも前回の記事で、人は1人では生きられないと自信満々に書いた手前なんかちょっと違う気がします。

自立とは何か?という問いの深みにはまりそうになった時に、非常に納得感のある答えを出されている方を見つけました。

熊谷先生曰く、自立とは「依存先を増やすこと」ということ。

つまり1つの対象物に依存しきっているのではなく、たくさんの依存先がある中で、どれに依存しようかを自分の意思で選ぶことができる状態が自立であると熊谷先生は仰っています。

なるほど、確かに人は一人では生きられないから何かに依存する必要はある、でもその依存先は自分で選ぶ。そうすれば仮にその依存先がなくなったとしても、他の依存先を選択すれば生きていけますね。これまでに私が哲学記で考えてきたこととも矛盾してないです。

”抽象の雲”として最初に置いていた、精神的・経済的という面から考えるとどうでしょうか。

精神的自立:物事の判断基準を複数持っていて、どの判断基準をもとに行動するか自分で選んで意思決定できること。
経済的自立:お金の工面の仕方を複数知っている or 考えつくことができて、その中から自分で選んで稼げること。

どちらも非常にしっくりきました。

さて、熊谷先生の言葉を使わせていただいてもよいのですが、一応「私のための哲学記」なので私が自分なりに解釈した言葉で必要条件を再定義したいと思います。

自立するとは

「無数の選択肢の中から自らの意思で依存先を”選択”することができること」

「”大人”ならば、無数の選択肢の中から自らの意思で依存先を”選択”することができる」いいですね、しっくりきます。

必要条件の達成_2

これで、”抽象の雲”はすべて晴れました。あとはここから共通項を見つけて”大人”の本質を見つけ出すだけです。

次回、ようやく”大人”の本質を明らかにしていきます。残りわずかですので、引き続きお付き合いください。

追記:なお熊谷先生の研究されている「当事者研究」というテーマは大変興味深い内容でした。ぜひ記事を読んでみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?