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熟練FXトレーダーのドル円相場予測&戦略構築(2021年3月第4週)

こんにちは。成長おじさんです。

先週は、FOMCの結果発表や日銀の金融政策決定会合など大きなトピックが目白押しでしたね。若干気が早いことを承知でエントリーしたポジションには戦略見直しの瀬戸際に差し掛かっている通貨ペアもある状況です。

私の場合、裁量トレードではシグナルに従って淡々とポジションは建てるようにしています。しかし、これは理想的ではありません。それでは、なぜトレードを行うのかと言うと、実は私はノーポジションだと冷静に判断できない性格だからです。ポジションを持っていないと、中途半端な位置で取引をしてしまう性格なのです。そうならないように少量でもいいからポジションを建てることとしていて、リスク管理はポジション量の調整で行うことにしているんです。

この辺りは、もう個人の性格やトレードスタイルなどによって様々な正解がありますので、ぜひ自分にあったスタイルを探してみてください。

さて、先週の分析に入る前に、今月のドル円分析記事をまだ読まれていない方は、こちらの記事を読んでいただけると嬉しいです。

2月のまとめ
<ファンダメンタル分析>
米政府による追加経済対策規模や経済指標の改善度合い、新型コロナウイルスワクチンの普及などに伴う米景気回復への期待に相場動向が左右された。そして、現在は米長期金利(10年物国債利回り)の動向に市場の注目が集まっている。
<テクニカル分析>
昨年夏からの日足ベースの下落トレンドを上抜けてきた。短期的に上昇トレンド継続中。

3月の相場予測・戦略構築(月初時点)
・月足下落トレンドライン付近での攻防を警戒
 「106円台半ばから後半」
・短期勝負で売りで入る戦略はありだが、損切り107円台早めに。
・初心者は月足下落トレンド上抜け確認後の買い戦略がよい。

先週の振り返り

それでは「ドル円相場の振り返りと来週の戦略構築」をやっていきましょう。まずはファンダメンタル関連です。

先週はなんといっても、FOMCと日銀の金融政策決定会合の結果発表ですよね。簡単にまとめてみました。

<FOMC>
・少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針
・21年中に物価上昇率が目標の2%を突破すると予測
・メンバーの殆どが金融緩和の縮小には慎重姿勢
・補完的レバレッジ比率(SLR)の緩和特例措置延長せず

<日銀>
・日銀ETF購入方針変更(TOPIX型のみに変更)
・ETF購入、年間約6兆円の原則を削除
・長期金利の変動幅はプラマイ0.25%程度と若干拡大
・貸出促進付利制度の新設(日銀の貸出支援制度の残高に応じ、金融機関が日銀に置く当座預金に上乗せ金利を付与)

先週の目玉トピックを通過しましたが、日銀の発表内容を受けての今後の日経平均株価の推移には注目していきたいと思います。です。

さて、次にテクニカル分析です。

月初の記事で「ドル円は月足の下落トレンドラインに注目する必要がある点」と「中期的には111円台まで円安が進む可能性がある点」をお伝えしましたが、どうなっているでしょうか。2週間経過した状況を見てみましょう。

ドル円20210320

3/3(水)に月足のトレンドラインを上抜けて以降、ドル買い円売りの流れが続いていましたが、先々週からは108.4円〜109.2円のレンジ相場が続いています。

今月末時点で青線を上回っていれば長期トレンドも転換する可能性が高くなるということですので意識しておきましょう。ただRSIはダイバージェンスとも読める動きをしており、そろそろ円高展開が来てもおかしくない状況とみています。

2021年3月第3週の相場予測・戦略構築

さて、来週のドル円相場予測・戦略構築です。

ドル円20210320_4H

来週も先週の見方を据え置きます。
このまま月末時点で青線を上回る状況になった場合には、中期的に111円台まで円安が進む可能性ありと予想しています。しかし、短期的な行き過ぎ感が警戒されることから、いったん107円台から106円台半ばくらいまでの下落を挟んでからの上昇となるシナリオをメインシナリオと考えています。

というわけで来週のドル円は「もし108.4円を割れる展開が来た場合は、下値を固める動きが出るかに注目しながら、下値付近でロング(買い)で入る戦略」が良いと個人的には思います。

下値の目処は現時点はかなり難しいですが、まずは107円台半ばくらいになるのではないかと予想しています。

アクティブにトレードしたい方や中級者以上の方であれば、108.4円を割れからの下落局面を取りに行く戦略も面白いのではないかと思います。

月末まであと10日ほどとなってきましたので、ますますドル円は注目すべき状況でしょう。万一、トレンド転換となった場合には、トレードしやすい状況が到来することが期待されますので、初心者の方は焦らずに状況を見守る戦略でもいいと思います。

まとめ

先週のまとめ
<ファンダメンタル分析>
・FFRBは少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針
・日銀はETF購入をTOPIX型のみに変更
<テクニカル分析>
・月足下落トレンドライン上抜け後も横ばい推移が継続
・下落をいったん挟む展開をメインシナリオとしたい

来週の相場予測・戦略構築
(先週と大勢は変わらず)
・108.4円割れると、もう一段円高になりそう
・その場合、下値を固める動きあれば基本はロング
・今月末が長期トレンド転換の起点の可能性上昇

というわけで、来週のドル円戦略について私なりの分析状況を紹介させていただきました。(あくまで個人的な予想ですので、当たるかどうかは分かりません)

私は週末の休みを利用して必ず相場分析を行うようにしています。これを継続することで根拠のない取引を行うことがなくなります。損切りポイントも事前に決めて取引できるようになります。

予想が当たるか外れるかは重要ではありません、やるかやらないかが重要なんです。

もし私のメッセージが少しでも心に響いたFX初心者の方がいらっしゃれば、明日日曜日も為替相場は休んでいますので、ご自分なりに来週の戦略構築をしてみてください。少しの時間で構いません。続けることができれば必ず成績はついてきます。

もし、わからないことなどあればコメントいただけると嬉しいです。質問箱なら匿名で質問できますので、よろしくお願いします。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

また明日もお会いしましょう。さようなら。

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