ジャグリングマーケット2019/9/7(土)の感想

ジャグリングマーケット、無事終わりまして、単なる感想をだらだらと書くよ。

まず、ジャグリングマーケット(略称ジャグマ)に参加するのは初めてで、4月頭に参加表明をした。ジャグリング論集を書いて出すことだけを決めていた。自分の今までのnoteをまとめたものを作りたいとは思っていたので、とてもいい機会になった。主催のゴ~チョ氏には感謝しています。

当初は論集を紙書籍と電子書籍の二種類で出品するつもりだったが、noteを単にまとめるというよりも、ジャグリングの基礎文献としてもう少しちゃんとしたものを書きたいなと思っていたら、執筆の進行上PDFデータのみでの販売となってしまった。
それで結局当日は「モノ」を売らない唯一の出店者になってしまったのだが。

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当日はQRコードだけ持って、あとは本当に好き勝手にしていた。在庫という概念もないので、机の上を遊び場にするだけで。
その中で、やはり「僕は何を売っているのか」「『ピンクの猫』とは何か」という問いを再考する。それについてはまた別のnoteで書く。

店とも言えない外観にもかかわらず、商品をお買い上げいただいた数名の方もいて、非常にありがたい。興味を持ってもらえることも、価値あるものではないかと思われたことも。僕が論者であるのもあって言葉を褒められることが一番嬉しいので。

Twitterでしか知らない出店者の方々と接点ができたことも良かったが、来場者との出会いとしてvietuos(ヴィータス)の運営者さんと会えたことは良かった。
(※ヴィータスはジャグリングキュレーションメディアで、日本でジャグリングの情報を発信する数少ないメディアのうちの一つ。僕はTwitterでジャグリングのニュースソース(情報源)の一つとして使っている。イベントの予定立てとかにも使えると思う。)

また、週刊PONTEで連載しておられる金属豆(略してきんまめ)氏と会えたのも良かった。打ち上げの飲み会でもその天才ぶりを発揮していて非常に楽しかった。僕とは全く違う次元で(正反対ですらない!)言葉をやっている人で、僕からは「『クイズ、ビントロ丼!』が好きです」と伝えておいた。


僕はジャグマで二つのことを得た。
一つは、「かたち」ないもの(言葉や概念)を使命/ミッションとしてやっていく『ピンクの猫』についてもう少しきちんと言葉にしなければならない、ということだ。
ヴィータスさんやきんまめさんや、今回の出店者で言えば言葉(書籍・雑誌)を売っていたピントクルの中西みみず氏やPONTEの青木直哉氏とも違って、『ピンクの猫』が何を目指すのかを明確にしなければいけない。
ジャグリング言葉界隈(今名付けた)の中でも、『ピンクの猫』の使命とする領域がある。それは「News」ではないし、「アーティストの言葉」でもないし、「旅にまつわるジャグリングと関連する情報」でもない。(きんまめ氏は何なんだ。)

もう一つは、思いがけない出会いができる「場」はやはり良いものだなあ、ということだ。
インターネットだと思いがけない出会いというのは生じにくい。「知らないことは検索できない」ことのように。紙書籍の本棚と違って、電子書籍はそれを特定して取り出すことが出会いには必要となるように。
ジャグマの主催者であるゴ~チョ氏は「ジャグリングに特別関心のない人にもふらっと立ち寄ってもらえるようなイベントにしたい」と言っていて、ジャグマがそのような思いがけない出会いを肯定するような、それができる「場」であったことを嬉しく思う反面、『ピンクの猫』はそのような「場」ではないことを思う。
前から「共-有」という概念を重要視していたのだが、「接続」という語も僕は最近使いだしている。物理的空間なあ。『ピンクの猫』は物理的空間には存在しないからなあ。

物理的空間を歩き回ること、
電子の海を泳ぎ回ること、
思考・言葉の世界を歩き、泳ぐことを考える。
それらが接続することを考える。

もういちど、僕について、『ピンクの猫』について考えるいい機会になった。
以上が個人的なジャグマの感想である。


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