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固執しない働き方とは

働き始めて20年が経ちました。

正規雇用が12年。
非正規雇用が8年。そのうち個人事業主が3年重複。
勤めた会社は、超短期間も含めると10か所以上になります。

60歳まで安定して働けることが保障されていた職を捨てたのが30歳のとき。保障されていたと書きましたが、私が属していた業種はそのうち無くなるのではないか?と言われていました。それも含めると、10年後もこの職場で私が働いているイメージが全く湧かなかったのが辞める決心の1つでした。

今、私がそう思ってから10年過ぎた頃です。

実際辞めたおかげで色んな経験が出来て楽しく過ごせていますし、今も同業種で働いている方の話を聞くと、やはり業種が無くなる方向で話が進み始めているらしいので、あの時決断していて良かったと思いました。
1つの職しか経験せずに、40代以降で初めての転職となると厳しいものもありますからね。

30代はとにかく職を転々としました。

良く言えば、自分の可能性をチャレンジ。
悪く言えば、飽きっぽい。

8年かけて色んな経験をし、やっと自分が本領発揮できる仕事に出会うことが出来た今、思うことは「無駄に固執して働く必要はない」ということ。

これは今の時代だからこそ出来ることだと思うし、人生1度なので無駄にしがみつくくらいなら色々とチャレンジした方がいいと思うんですね。

私の経験を元に「固執しない働き方」を考えてみたいと思います。


働く場所に固執しないと決めたとき

30歳で仕事を辞めたとき、1番やりたい仕事がカフェの店員でした。

念願叶い最初に採用されたカフェでは、働き始めて3週間でうつ病になりかけました。寝ても覚めても4日間涙が止まらなくなってしまったのです。毎回号泣です。こんなに体に水分があるのか?と思うほどに泣き続けました。

今まで、どんなパワハラを受けてもメンタルが弱くなることなんてなかったので、突然の身体の異変に驚きました。ただ、なんで涙が止まらないのか考えたときにすぐ原因は分ったのです。

『これくらいで辞めるなんて…』という思いが頭をよぎったのでもう少し頑張ろうかとも思いましたが、またその原因に包まれることを考えると、このまま働くことを続けたら治療が必要なほどうつ状態になりかねないと思ったんです。

それと同時に思ったことがあります。

私、うつ病になるために仕事辞めたんじゃない。

親に心配はかけたくなかったし、何よりも私の可能性を信じて仕事を辞めることを後押ししてくれた上司に顔向けできなくなるようなことはしたくありませんでした。それに、働ける場所は世の中にたくさんあるんですよね。ここで働くことに執着する必要もないんだ。


私が、働く場所に固執しなくていいんだと思った瞬間です。

本当にやりたいこと、極めたいことは多少辛いことがあったとしても頑張れると思うんですね。でも、耐えられない辛さや耐えなくてもいい辛さって生きていれば必ずあると思うんです。

そういう状態になっているのに、無理に我慢して働く必要はないんじゃないかな。

私自身、このカフェは合わなかったですけど、その後働いたカフェは問題なく働けました。辛いことはありましたけど、耐えられない辛さではなかったです。

同じ職種でも、ステージを変えたら輝けるかも知れない。
そう考えると、無理に我慢して固執するくらいなら立つステージを変えてみるのもありなんだと思いますよ。

今の職場に出会うまで、基本半年ベースで職を変えてきました。(長くて1年半)
1つの職場で働くのが続かないな、と悩んだこともありましたが辞めるときって必ず「次のステップに行きたい」とか「自分の居場所はここじゃない」と思ってたんですね。固執しすぎなかったからこそ、出会えた人や知識や感情があり、私にとってはステージをたくさん変えたことはプラスになっています。

ただ、あまりにも職を転々とし過ぎると「すぐ辞めちゃう人」というイメージが履歴書からにじみ出てしまうので、ほどほどにしないと逆に仕事に結びつかなくなる可能性も秘めているのは気を付けたいところですね。



働き方に固執しないと決めたとき

30歳で仕事を辞めたとき、カフェで働きたいという気持ちと同時に『起業したい』という思いを抱いていました。
特にどんなジャンルで起業するとか起業したいという思いはなく、ただただ会社に属せずに働きたいと思っていたのです。

起業するには良いかも知れないというツールにもたくさん出会いました。言い方は悪いですが、これなら稼げるかもしれないとか人気講師になれるかも知れないという思い違いをしたことも多々あります。

ただ、みんなと同じことをしていても仕事に繋がらないことは分かっていたので、出会ったツールは資格を取っても手を出さずに自分の強みである「事務」と「字を書くこと」で活動することにしました。

私自身、個人事業主としての活動量を増やそうと思いつつも、尻込みして活動量を増やす行動をしてこなかった4年間。
何がダメだったのかを自分なりに分析をして結論は出ていますが、最終的に思ったのは『自分の本領発揮出来るステージがあるならば、働き方に固執する必要はないんだ』ということ。

私はずっと、個人事業主として活動をしたいと思いながら安定した収入と社会保障は確保したかったので、非正規雇用として働き続けてきました。
シフトの融通が利かせられるのが、個人事業主と兼業するには非常にいい条件でした。

3年ほど兼業で働いてきましたが、ある日ふと思いました。

中途半端に個人事業主を続けるくらいなら、会社員として挑戦してみるのもアリなんじゃないの?

働き方に固執しなくていいと思った瞬間です。
両方とも経験したからこそ、色んな起業家さんを見てきたからこそ思えました。

自分が挑戦したいと思える環境に出会ったのなら、会社員でも個人事業主でも、法人を立ち上げるのでもいいと思います。どんどん挑戦するべきだと私は思いますね!今の時代、この働き方じゃないとだめ!ということはありませんから。

ただ、兼業でやって両方が中途半端になるようなことだけは辞めた方がいいでしょう。個人事業主が中途半端になるとお客様に迷惑がかかりますし、会社員が中途半端になると人事評価にも響きますからね。
兼業でやるなら、両方が中途半端にならないように注意したいものです。


まとめ

今は選択肢が非常に増えて、働く場所も働き方も多様化してきました。自分に合った「働くこと」に出逢えたら最強だと思っています。

働く場所、働き方はこだわりを持ったとしても、固執はしなくて良いと思います。自分の本領が発揮できるステージを探して旅をするのも最高だと思いますしね。

ただ、勘違いや思い込みの固執のせいで可能性を潰さないで欲しいなと思います。お金を稼ぎたいから個人事業主をやる、という発想は違いますよ。自分にしか出せないサービスを世の中に提供していきたい!それに付随してやってくるお金だと思います。

仕事は、適度な執着と程よい諦めが大事だと思っています。

私は個人事業主として働きたいという執着を持って生活をしてきましたが、自分の本領が発揮できるステージを見つけたので、程よい諦めでステージを変えようと行動しています。

そのステージでたくさんのことを吸収してから、個人事業主を再開したほうが更にパワーアップ出来ると思ったからです。

こだわりと執着は違います。

固執しすぎて、自分の可能性を潰さないでくださいね。


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