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1分で理解するICP(Internet Computer Protocol) 第4回: ICPをステーキングする方法

[免責] 本記事は、ICPへの投資を促すものではございません。また、操作の手違いによるトークンの紛失、価格の下落などによる損失について、当方では一切責任を負えませんので、投資はご自身の判断に基づき、十分ご注意して行うようにしてください。

今回は、ICPトークンをNetwork Nervous System(NNS) = Internet Computer上のガバナンスシステム にステーキングする方法を紹介します。

※👉直近のステーキング実績はこちら


⬛️ 準備すること
1. Binance, FTX, Fuobi, OKExなどの海外取引所でICPを購入する。
2. Internet Identity*を取得し、NNS(https://nns.ic0.app/#/accounts)にログインできるようにしておく。
*Internet Identityの取得方法については、以下の記事をご参照ください。

今回は、スマートフォン(iPhone 11)でステーキングをしてみます。PCでも同様の手順で行えます。

🔸 まずは、自分の取引所ウォレットから、NNSにICPを送付します。
1. NNSのAccountのページにて、自身のアカウントのICPアドレスをコピー。

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2.  取引所ウォレットからICPを引き出し(Withdraw)。先ほどコピーしたアドレスをペーストし入力。NetworkがICPになっていることを確認し、Withdraw(引き出し)実行。Binanceの場合、手数料はICPの数量に関わらず0.0003 ICP(≒約2円※記事執筆時点)のようです。注意:NNSでのステーキングは、最低で1 ICPが必要になるので、最小額でテストしたい方も手数料差し引きで1 ICP以上送付するのがよいでしょう。このあとは、Binance上の手続きに従って、引き出しを完了させてください。

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3. NNSのアカウントにICPが送付されます。今回は3分ほど時間がかかりました。早いときには30秒ほどで送付が完了します。(他の仮想通貨と比べても、かなり早いですね)

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🔹ステーキングに進みます。
4. "NEURONS"のタブに移動し、"Stake Neuron"をクリック

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5. アカウントを選択できるので、"Main"のタブをクリック。

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6. Neuronにステークする金額を指定します。少数点以下も入力可能ですが、1 ICP以上でのみステーキングが可能です。"Amount"に数字を入力し、"Create"をクリック。

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7. Dissolve Delayを設定するタブが表示されます。カーソルを動かし、Dissolve Delay(ステーキングのロック期間のようなものとお考えください)の期間を設定してください。
NNSでステーキングを有効なものにするには約6ヶ月(約180〜190日)以上での設定が必要になります。"Voting Power"の数字が表示される日数で設定をしてみてください(最長8年)。ロック期間を長くすればするほど、Voting Powerが増えて、ステーキング報酬の利率が増える形になります。注意:Dissolve Delayの長さは後で変更もできますが、一度設定した日数を手動で減らすことは出来ません。
日数を設定したら、"Update Delay"をクリック。

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8. Dissolve Delay期間について確認を求められるので、この期間で設定したい場合は、"Yes, I'm sure"をクリック。変更したい場合は、"Cancel"。

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9. VotingのためにFollowするNeuronを選択する画面に移ります。デフォルトでは、"All Topics"で既に"Internet Computer Association"がfollowされていますが、Votingを増やしたい場合は、Add Followeeをクリック。"Dfinity Foundation"が選べるので、追加しておきましょう。※Votingの仕組み等については、今後別の記事で解説していきたいと思います。
気になる場合は、下の各トピック(Exchange Rate等)についても中身を見てみましょう。All Topicsで上記のNeuronをフォローしておけば、各Topicでフォローをする必要はないようですが、気になる方は念の為、一つ一つフォローしておくのも良いかもしれません。

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10. こちらで一旦ステーキングが完了しました。ステーキングをしているNeuronの詳細は、NeuronのIDの数字が記載されているタブをクリックして確認ができます。

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11. こちらがNeuronの詳細です。実際にVotingが実施されると、Maturityの%が増えていきます。Voting Powerの大きさによって変わりますが、1ヶ月で1〜2%程増えるイメージです。数日後に%が増えているのを確認してみるのとよいでしょう。
注意1. Neuronが“Locked”のままだと、Dissolve Delayの期間が減少しないので、ロック解除を進めたい方は、"Start Unlock"(黄色のタブ)をクリックしてください。
Dissolve Delayの値がゼロになった時点で、ロック解除されたICPが回収可能になります。(最低でも、6ヶ月は待つ必要があるということです)
※追記. NeuronをLockedにしておくと、Neuronの"Age Bonus"としてVoting Powerが加算(約4年で1.25倍)されます。

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注意2. Unlockをスタートすると、Dissolve Delayの期間が時間とともに減っていきますが、こちらが6ヶ月以下になると、Voting Powerが消滅し、Maturityが増えなくなります。ステーキング報酬を得たい方は、Dissolve Delay期間が6ヶ月以上になっており、Voting Powerが表示されていることをチェックしておきましょう。

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12. Maturityが一定の%に達すると、Spawn Neuronのタブが青色に変化します。この段階で初めて、ステーキング報酬が獲得可能になります。Spawn Neuronが可能になる%の値については、ステークするICPの量によって変化します。以下の計算式が算出の目安となります。

100 / ステーキングしているICPの枚数 = 〇〇%

□ 例: 100 / 66 = 1.5151...%  
66 ICPをステークした場合は、約1.5%以上にMaturityが達した際に、Spawn Neuronが可能になり、報酬として約1 ICP(=66×0.0151)を受取可能になります。つまり、報酬額が1 ICPに達した段階で、回収可能になる、ということです。
NeuronをSpawnした後は、7日間で設定されるDissolve Delayの後、報酬としてICPを受け取るか、そのままニューロンとしてステークすることも可能です。
追記:"Merge Maturity"のボタンを押すと、累積の報酬額をそのままニューロンに追加ステークすることが可能です。

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以上、長くなってしまいましたが、ICPのステーキングの仕方を説明しました。追って、このステーキングの仕組みや、ICPに特殊な用語 ("Neuron", "Spawn", "Maturity"など)についても説明をしたいと思います。

👉追記:個人的には、ICPのステーキング方法は、他のメジャーな仮想通貨よりもステップが簡単で、比較的少額、かつスマートフォンでも可能なので、間口が広く、今後ステーキングをする人がどんどん増えていくのではないかと思います。Dissolve Delayの仕組みは、「長く・多く」ステーキングすればするほど多くの報酬が得られるようになっているので、Dfinity Foundationもいくつかの記事で述べている通り、これは参加者に長期目線での投資を促し、保有量・価格の安定にも寄与すると思います。


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