議員と秘書が朝立ち?秘書界で使われる不思議な用語集
政治業界では当たり前に使われるけど、一般の人が聞いたらギョッとする専門用語を解説します。政治家の常識は世間の非常識と言われる所以も使われている用語の端々から感じます。
朝立ち
タイトルにもある「朝立ち」ですが、別に卑猥な意味で使っている訳ではないのですが、私もなんだか使いづらいなと思ってできるだけ別な単語を用いるようにしています。
「朝街宣」「駅立ち」が代替用語です。こう言われるとイメージつきますよね。朝、政治家が駅前や道路などで立っているアレです。ただ、いまだに「朝立ち」の方が馴染みがある先生方もおり、言い回しを変えるよう私は地道に改革中です。
運行
電車の時刻を聞いているわけではなく、議員の運転手をすることを「運行」と呼んでいます。
「今日の運行は誰?」
「明日の運行予定は・・」
というような使い方をします。多い人だと1日に500km以上走ることもあり、飛行機や新幹線使ってくれ、と秘書同士で愚痴ることも。
代理
よくあるのが、議員が公務(主に議会)や別日程があることから、代わりに秘書がお呼ばれした会合に代理として出席することを指します。役割は会によってまちまちで、紹介だけで終わることもあれば、一言挨拶をすることもあったり、壇上で5分挨拶しろという無茶振りをされることもあります。
地元の秘書はこうした無茶振りに応えながら地元の支援者との絆を深めています。
常幹
「常任幹事会」の略称が常幹です。常任幹事というのはいわゆる幹部で、都道府県連、各総支部、支部という具合に書くまとまりごとに組織されています。基本的にはその地域の政治家が常任幹事に任命され(強制)、そのほかのキーパーソンも名前を連ねることもあります。
常幹の最大の問題は、あまりに社会的に使われないワードなので一発で漢字変換されないこと。辞書に加えておかないと、スケジュール入力など苦労します。
2連(3連)
2連または3連というのはパチンコの確変の数ではなく、ポスターの話です。政治家一人だけのものを単独と呼び、政治家が2人掲載されているものを2連、3人掲載されているものを3連と呼びます。
公職選挙法で、選挙の6ヶ月前以降は単独ポスターが許されません。そこで、誰かと一緒に写っているポスターを掲示し、ポスターは選挙活動ではなく政治活動ですよという建前を守るのです。ポスター、よく見ると小さい字で演説会の日程が書いてあります。これは演説会の告知ポスターだというのが建前なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?政治業界で使われていて、よくわからなかった用語などあればぜひコメントください。私の知っている範囲で解説いたします。
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