裏金よりも香典の代理の方が罪が重い?堀井議員の今後は?
こんにちは、現役秘書のさもんです。
北海道9区の堀井学氏が家宅捜索を受けています。
ここまで一気に捜査が進んだのは
秘書が代理で香典を遺族に渡していたから。
堀井議員といえば、
安倍派で多額の裏金を作っていたことも記憶に新しい。
裏金の時は検察が動かなかったのに
香典で検察がここまで動いたのはどうしてなのでしょうか。
香典〉裏金という罪の重さ
裏金問題はあれほど大騒ぎされましたが、
実際に検挙された人数はわずかです。
それはなぜか。
「裏金」とはいえ、一応法の抜け道があるからです。
「政治資金収支報告書に記載し忘れていました」
と言って修正申告すればOKということになっています。
芸能人の不倫と一緒で法的には問題なくても
世論のイメージは悪いといった類のものです。
一方、香典の代理渡しは
公職選挙法によって禁止されている
明らかな法律違反行為。
堀井事務所関係者は「地域の慣習」だったと述べていましたが、
慣習より法律の方が重いのは明らか。
検察も当然ですが、
裏金の一部が香典に当てられていると見て捜査しています。
離党すれども辞職せずのワケ
堀井議員は自民党を離職しました。
次はいよいよ議員辞職か?
と報道されていますが、僕は議員辞職はしないと考えています。
その理由は以下の通りです。
・公民権停止により禊ぎ選挙が不可能に
堀井議員は今回の公職選挙法違反で
50万円以下の罰金、5年の公民権停止が想定されます。
堀井議員が次の選挙で「ミソギ」として出馬することは叶わないわけです。
仮に、禊ぎ選挙が可能だとしたら、
有権者の信を問うとして先延ばしにし、
地元の基盤が固ければ
ちょっとやそっとのスキャンダルではびくともしません。
次も当選確実、となります。
しかし、堀井議員はそもそも、
裏金事件の前から秘書の横領やら地元周りが疎かだとかで
地元関係者との溝は深かったようなので
今回のことがなかったとしても出馬はできなかったかもしれません。
地元の基盤が弱いので次に選挙をすれば敗北確定ですし、
比例復活も難しいでしょう。
そして信頼関係がない候補者を地元の党関係者も応援はしません。
支援者がいなければ政治家としては引退でしょうね。
・離党すると手取りが増える?
なぜ堀井議員は素早く離党したのか。
それは自民党に残っていてもメリットがもはやないからに相違ありません。
つまり、次の選挙の公認がもらえないし選挙には出られないからです。
政治生命もほぼ絶たれたと言っても過言ではないでしょう。
党に所属していると、
支部活動費などの名目で政党から定期的に資金が振り込まれます。
政党交付金の分配です。
しかし!!それは総支部に振り込まれるお金であって
議員個人にとってはむしろ金銭的には払うお金の方が多いのです。
政党に対しては上納金と呼ばれるお金を毎月歳費の中から納めます。
党や都道府県連によって違いはありますが、
十数万円〜数十万円にもなります。
さらに所属している派閥や会派に対しても会費を納めます。
これらが実は相当な負担です。
裏金を作りたくなる気持ちもちょっとはわかります。
自民党は麻生派を除いて派閥は解散したので
派閥には納めなくても良いのかもしれませんが、
党に所属しているだけで上納金は発生するので、
離党することによって上納金を会費したのではないか
と僕は見ています。
・とにかく歳費をもらいたい
次の選挙の目がないと分かれば、
少しでも延命して1ヶ月でも多くお給料を貰おうと考えるのが
小市民の考えでしょう。
選挙のことを考えないのであれば、
事務所の維持費や各種会費などどんどん切っていけば
月129万円の歳費を多く手元に残すことができます。
次にどんな活動をするのかは分かりませんが
お金を少しでも残そうと考えれば
議員辞職するよりも叩かれても叩かれても
忍耐して国会議員の職にしがみついて
少しでも歳費をもらうことを狙うのは全く不思議ではありません。
もう記憶には薄れてしまったかもしれませんが、
未成年者との売春などで離党した吉川赳議員も同じ行動をしています。
彼も次の選挙はないでしょうね。
二頭流の今後はどうなる?
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