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家づくりの基礎知識14 家づくりの工程でやるべきこと

家づくりにあたり知っておきたい「基礎知識」。
ポイントをわかりやすく体系立て、シリーズでお伝えしていきます。

家づくりの基礎知識14 家づくりの工程でやるべきこと

家づくりの検討から引き渡しまでの流れを確認しましょう。

【START】
1. 家づくりを検討

住宅情報誌・webサイトから情報収集。お気に入りのホテルやカフェの内装をチェックしたり、住宅展示場、地域工務店の完成見学会などに参加してイメージを膨らませましょう。オンライン見学会があるところは、気軽に参加しやすいですね。

また、インターネットで見つけた内装や間取りなどの気になる画像をPinterestでピンしておくと、その画像を見ながら打ち合わせができるので、イメージが伝えやすくなります。
※参考サイトPinterest 『jimosumu』

2. 資金計画①

自分たちの家づくりに必要な支出項目を洗い出し、それぞれの項目に必要な予算を試算してみましょう。建物工事費以外の諸費用もチェック。依頼先の候補もしぼって打ち合わせをはじめたいです。

※参考記事 『「家賃並みローンでマイホーム」の落とし穴⁉ 本当の「損得」を考える』

3. 土地探し・現地調査
希望の地域・環境・大きさ・予算等を絞り、条件にあう土地を探します。依頼先が決まっていれば現地調査に同行してもらうのもあり。地盤強度についても調べておきましょう。

※参考記事 『家づくりの基礎知識04 自分たちにあった土地を見極める』

4. 資金計画②
建設予定地が決まったら、頭金・住宅ローンの返済可能額も含めて、より具体的な資金計画を立てます。ここで無理のない資金計画を組んでおくことが必要です。

※参考記事 『家づくりの基礎知識02 予算は「倹約」をモットーに』

5. 家づくりのカウンセリング
具体的な資金計画をもとに、融資審査によって金融機関から査定された借入可能額を踏まえ、建築総予算を確定。そこから間取り等の要望を伝えていきます。

6. 設計プランの提案
要望をもとに設計プランを提案してもらいます。

7. 設計プランの決定・資金確認
提案された設計プランを確認し、都度、要望や変更を伝え、最終プランを決定。それに合わせた建築総資金を確認します。

8. 敷地調査・地盤調査
改めて現地で、日当たり・環境・法規制・隣地状況・ライフラインなどの確認と測量、地盤調査を行います。

9. 実施設計
基本設計の後に、実際に工事を行うための「詳細な設計図」である実施設計を行います。仕様・配置、収納・造作工事、コンセント等の詳細部分を検討・確定します。

10. 色・デザイン等の確定
内装・外装の色やデザイン、照明器具、水回り設備のグレードなどを打ち合わせを重ねて確定していきます。

11. 最終仕様決定
今まで打ち合わせをしてきた内容に基づき図面・仕様・見積りを確認します。

12. 契約
設計や仕様を確認後、依頼先と工事請負契約をします。契約書の内容をきちんと確認し、現場に入る前に設計の細部も確認し決定し、工事費の一部を支払います。あわせて、ローンの振込や支払いのタイミングも抑えておきましょう。

13. 建築確認申請
関係官庁に申請書類を提出します。(基本は依頼先が代行)審査を通過すると確認済証が交付されます。ここで申請手数料が必要になります。

14. 解体工事着手(建替えの場合)
建替えの場合は、ここで解体工事を行います。解体費用も相場や総額を確認しておきましょう。立地条件や家財道具・地中埋設物の有無などによっても上下します。必要に応じて地盤対策も行います。

15. 地鎮祭
着工に先立ち、土地の神(氏神)を鎮め、工事の安全を祈願します。お供物や初穂料、玉串料などが必要になります。手配や準備について依頼先に確認しましょう。

16. 着工
現場担当者と一緒にご近所への挨拶。現地での最終配置を確定して工事スタートです。工事中も現場にはなるべく足を運び、依頼先とコミュニケーションを取りながら家づくりの進行を確認しましょう。契約により工事中間金がある場合は、着工時に支払う場合が多いです。

17. 上棟式
家として形をなす節目の儀式。棟梁や大工・職人・現場担当者への感謝の気持ちを示し執り行います。式にあたってご祝儀やお土産、食事等を手配します。

18. 中間検査
建築主事または指定検査機関が中間検査を行い、建築基準法に適合しているか、確認申請どおり施工されているか確認します。中間検査時に2回目の工事中間金支払いがある場合はここで手配します。

19. 竣工・立ち合い
設計者・施工者・施主の3者で竣工検査を行い、設計図どおりに工事が行われたかどうかの最終確認を行います。

【GOAL】
20. 引渡し

竣工検査で問題がなければ引渡しになります。竣工時に工事残金を支払います。

支払いや準備することなど確認がたくさんありますが、満足いく家づくりをすすめていきましょう。

※参考図書『あたらしい家づくりの教科書』