ブランドバッグは“演歌“である👜
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ラグジュアリーブランドのバッグは、ただただ“いいもの”ですぞ…!と常日頃から語っている私ですが、ブランドのバッグをどんな気持ちで買っているのか分からないと「なぜ、あんなに高価なものを買うのだろう…」と思ってしまいますよね…👀
インスタグラムの新規投稿でチラリと「ブランドバッグ」を持っている女子が目に入ると「あら、恵まれた良い生活ね」と思ってしまうかもしれませんが、現実はそう簡単には語れないことが多いのです。
私は長いこと接客業をしてきて、たくさんの女性とお話しするのですが「シャンパン飲みながらヴァンサンカンを読んで次のバッグを物色中、先月はシャネルを買ったから来月はヴィトン買っちゃおうかな♡」みたいなイマジナリーキラキラ女子って実際はなかなかないんですよ。あくまでもその世界線はファンタジーなんですよ。(もちろん、いらっしゃってもいいのですよ!!そういう方も好きですよ!)
今回は、実際リアルな「バッグ物語」を常日頃からお伺いしている私が、見てきたリアルドキュメンタリーをお伝えしたいと思います。
(※とは言え、実際の人物は関係ありません、あくまでもフィクションです☺️)
ブランドバッグは演歌である
どれだけこの世を探しても「生まれてから今日までずっと幸せ!世界中が私の味方、毎日ハッピー🌟」という方はなかなかいらっしゃいません。
例え、そんな生活をしている方がいたとしても高価なバッグを買うのって、正直かなりの勇気が必要な気がしています。50万円〜100万円とかするバッグを買う時に「ポジティブ一本釣り」で手に入れるのは、なかなか難しいことです🎣
「高価なバッグを買う方」は、だいたい心で「演歌」を歌っています。
「東京の生活に疲れ果てて故郷に帰ります。」それでは聞いてください「津軽海峡冬景色」なんですよ。心に大きなストーリーを抱えています。✊(こぶし)を握っています。
相手の浮気で離婚が決まりました、それでは買います
「シャネル、マトラッセ」✊
最愛の人と離れました、それでは買います
「エルメス、バーキン」✊
介護で疲れ果てました、それでは買います
「ロエベ、パズルバッグ」✊
自分の芸術表現に限界を感じました、それでは買います
「グッチ、ダイアナ」✊
ここで注意して欲しいのは、この方々は「絶望、失望、悲しみを埋める代償行為」で買っているわけではありません。
こんな悲しいことがあった!受け止められない!
これからの人生を楽しく生き抜くためにいいバッグ買っちゃお✌️
という実はネガティブの裏にある「超絶ポジティブな気持ち」が作用しているのです。そして自分で覚悟を決めて買った方々は「いや〜正直しんどかったけど、バッグは最高!うきうき!」という気持ちになっています。
私は左目の視力を失った時にGUCCIのバッグを買いました。(全然暗い話ではないですからね!)それまで、ブランドのバッグを買うのは「お金持ちのみなさん」だと思っていたのです。でも目の前に起こったことに対応しきれず「仕方がない…それでは買います、グッチバッグ✊」と思ったのです。(嘘みたいな話ですが、こういう思想に走る方、結構います。)こぶし握って演歌歌ったら、すべてがうまく行き始めました。むしろ、いい曲(いいバッグ)を引っ提げて全国ツアーしている気分です。(イントロは観客のみなさまに深いお辞儀)
ブランドバッグはレクイエムでもある
もしくは「頑張った自分へのレクイエム(鎮魂歌)パターン」もあります。
仕事を死に物狂いでやり切りました、それでは買います
「フェンディ、ピーカブー」❤️🔥
辛かった学校を這いつくばって卒業しました、それでは買います
「サンローラン、カバス」❤️🔥
退職日まで勤め上げました、それでは買います
「ディオール、レディディオール」❤️🔥
裁判に勝訴しました、それでは買います
「マルジェラ、5AC」❤️🔥
自分の心を鎮魂しなければいけない時が、あるんです。こちらも「埋める」わけではなく「気持ちを前向きにする」意味です。名誉の負傷の血の香りがします。過去の自分とはグッバイ・ララバイ、さよなら三角またきて四角なのです△□
私がフェンディのバッグを買ったのもちょうど仕事の区切りで、汗水垂らして、歯を食いしばって、喉から血の味がしていたので、自分の荒ぶる魂を鎮魂しようと思いました。自分へのご褒美みたいなものではなく「そうするしかなかった」に近しい気がします。あの時の私は完全にアントニオ・サリエリだったと言えましょう。(モーツァルトの鎮魂歌を書いた人ね!)
ご近所物語の実果子ちゃんのピアス
高価なバッグでなくても、演歌と鎮魂歌を歌い、そして奏でることは可能です。
矢沢あい先生の名作「ご近所物語」は読んだことがありますか?主人公のおしゃれ大好き実果子ちゃんが最初のピアスを空けたきっかけは「同級生とうまくいかなくて」三つ目のピアスを開けたきっかけは「両親の離婚」でした。ベリーショートに髪を切った理由は「ロンドン留学に行く高揚と不安」。繊細な内面を奮い立たせるための「ファッション」なんですよね👗
JUDY AND MARYの名曲「そばかす」で左耳のピアスを開けたきっかけは「笑えないエピソード(失恋)」でした。この感情渦巻く人間模様はもはやJ–POPの姿を借りた演歌と言えるでしょう。まさしくファッションでも演歌は歌えるのですね。
ブランドネームが大好きなミセス
ちょっと話が逸れてしまうかも知れませんが、「演歌と鎮魂歌」を奏でた後にはこんな生活が待っているかも?というお話をします。
数年前「ブランドが大好き」なミセスにお会いしたことがあります。いつもシャネルのロゴがドーンと入ったニットやバーバリーチェックやエルメスのバーキンを身につけている方でした。ふとしたきっかけでお話ししてくれたのは「ブランド品を身につけることで、他の良いものも身の回りに集まってくる」ということ。
彼女がブランドを纏う理由は単純に「最高のものに囲まれて暮らしたいから、
ただそれだけ」とのことでした。
シャネルのニットを着ていくと、どんな店でも店主が「店の奥から最高のもの」を出してくれるそうです。「一番おいしいお肉」「一番香りのいいコーヒー」「一番きれいなダイヤ」「一番肌触りのいいカシミヤ」ミセスは「私の残された時間には限りがある。価格は高くてもいいの、最高のものを少しだけ食べて、たくさん目にして、選び抜いたものを身につけたいの」そのために「分かりやすい富の象徴であるブランド」が印籠がわりになるそうです。
「いいものが分かる人だ!」と分かると、店主のみなさんが嬉々として「最高級品」を出してくれるそうです。ちなみにそのミセスは威張っているわけでもなければツンツンしているわけでもなくむしろ「とても柔らかい雰囲気の人」です。態度が柔和な分、自分の「住みたい世界」をファッションブランドを着ることで表現しているのですね。
ブランドを纏うことは目的ではなく手段であるということ。「お金をかけてもいいからいいものを見せてくださいな」という無言のメッセージになるのだなと思いました。
「身につけるもので人生は変わる」なんて言われていますが、素敵なファッションを身につけることで、自分の心も周りの風景も変えていけるようなことが巻き起こるのです。
“演歌“や“鎮魂歌“を無理に歌わなくてもいい
あと、こんなに書いておいてなんですが、いいものを買うときに理由なんてつけなくてもいいのです。「かわいい〜買っちゃおう!」でもいいし「家が裕福だからバンバン買っちゃうぜ!」でも何いいんですよ。むしろ、そんな気持ちで買えるようなハッピーな世の中になってくれ〜〜〜とも願っています。
ただ、いいものを持つ時に悲しいエピソードがあってもなくても「前向き」であることは大切だなぁと感じています。「いいバッグ買いました!」「いい靴買いました!」という報告を下さる時は「天下取ったり!」くらいのポジティブなご報告が多いです。血がメラメラに燃えている熱い言葉、そんなご報告をいただけると嬉しいなぁと思います。
また「どんなに悲しいことがあっても、お財布事情で購入が難しいです」という方も全然気にすることはありません。買わなきゃいけないことなんてありません。ただ「自分が歌うならこのナンバー(買うならこのバッグ)」というのを“真剣に決めておく“だけでかなり生活にハリが出ますので、試してみてください☺️
ブランドバッグを持っている子を街で見たら「いい演歌を歌っているんだな」と思ってください。そして「みんな自分の人生に集中して一生懸命になると、面白いことが巻き起こる」というのも体感してみてくださいね。
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