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お洋服が “分からない” 学生のみなさんへ👗

最近、TwitterやInstagramのDMで、高校生や大学生の女の子から「ファッションが分かりません。」「お店に行くのが怖いです。」とご質問をいただくことが増えました。ふたつ質問を返したので、みなさまにもシェアしたいと思います。(質問してくれたおふたり、ありがとうございます🙌)

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こんにちは、私は自問自答ファッション通信と言います。ファッションの人の割にはキラキラしていなくて我ながら変な名前だと思いますが、変なことが好きなのでそう名付けました。「モテたい」とか「きれいになりたい」というよりは自分が好きな服を着たいと思って生きています。

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私はファッション関係の人ですが、「おしゃれで威張っていてこわい人」ではありません。みなさんがゲームや音楽やアニメが好きなように、ただ洋服が好きな人、それだけです。

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大学では被服学を勉強して、アルバイトでは洋服を販売していて、東京のデパートで10年働いて、今はひとりでオリジナルのファッション講座を作って暮らしています。こう見るとファッションのことばかり考えていますね。

何度も言いますが、ファッションを仕事にしているからといって「おしゃれでしょう!」と周りを威嚇しているわけではありません。ただただ、洋服が大好きなのです。きっと、それが伝わって、ご質問をくださったのだと思います。

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「ファッションが分かりません。最近、仲が良かった友達がおしゃれになって威張ってくるのが嫌です。」(17歳高校生Aさん)

ファッションのことは、学校では教えてくれません。なのに身近な同級生はいつのまにか雑誌を読んで、メガネからコンタクトに変えて、髪を染めて、ヘアアイロンで前髪を巻いて、流行の服を着て、おしゃれなカフェで写真を撮って、インスタグラムに加工した写真をあげて「あれれ、いつの間に?」と感じてしまいますよね。最近では目を二重にするプチ整形や脱毛なども身近になってきて「向こう側」に行ってしまった子達と自分の間に大きな川が流れているような気分になるかもしれません。

「外見」にばかりお金と時間を使っている子たちを見て「何を考えているか分からない」「親や先生に怒られてまでなぜピアスを空けるんだろう」「ファッションの話なんて面白くないのに」と不思議に思うこともあるでしょう。でも実は「ファッションが好き」って「本が好き、ゲームが好き」とそんなに変わらないことなのです。

私は中学生の時からファッションと本が好きでした。どちらも同じくらい好きでした。ネイルカラーと漫画どっちを買おうか悩んで悩んでドラッグストアと本屋さんを行ったり来たりしたこともあります。

かわいいネイルがあれば友達に貸して、面白い漫画があれば友達に貸して、同じように友達が貸してくれたりしていました。こっそり学校のトイレでおすすめ漫画を渡し合う「秘密の取引」をしていたことが昨日のことのように思い出せますし、仲良しのMちゃんがこっそり持ってきた香水を付けて、二人で先生に怒られた事もあります。

Aさんは「好きなもの」って人に教えたくなりませんか?「このゲーム面白かったよ」「この小説すごくいいよ」「このミュージシャンかっこいいから一緒にYouTube見ようよ」周りの友人はそう言って私の世界を大きく広げてくれましたし、私もよく「布教」をしていました。自分が好きなものを大好きな友達に伝えたいし、友達がおすすめしてくれて最初は興味がなかったものも、一緒に見ると楽しくて夢中になっていました。

「おしゃれになった友達が」「威張っている」ように感じるのは、もしかしたらAさんが「おしゃれが分からない」ということが少しだけ恥ずかしい(怖い)と思っている可能性があります。(そんなことない!と思う気持ちも分かります。)周りが進んでいる気がして、でも分からないし、いいとも思わないし、着飾っちゃって、まだ子供なのに。そんな気持ちも分かります。でも「自分が分からない分野のこと」に触れる時って大人でも怖いものなのです。

私は高校生になってから、ずっとしたかったことをはじめました。まずは髪を染めてメガネからコンタクトに変えました。コンタクトにしたらメイクもしたくなって、コスメを買ってお化粧を楽しみはじめました。かわいいピアスがしたくてピアスホールを左耳に3つ、右耳にふたつ空けました。
クラスではどちらかというと目立たないタイプでしたが、ギャルっぽい子に「スカートどうやって短くしてるの?」「そのマスカラどこの?」「髪型どうやってるの?」と聞いては試していきました。その代わりにその子の好きそうな恋愛漫画を「これ好きだと思う!」と貸したりしていました。
そもそも、そういうおしゃれをしたくて「比較的校則のゆるい」高校を探して、たくさん勉強して入学したのです。本も漫画も音楽も大好きだけど、同じようにファッションが大好きだったから。

すると、中学生の時から仲が良かった友人から「変わっちゃったね」と言われました。私は、私の好きなようにしただけで、心が変わったわけではなく心に外見を合わせていっただけなのに、「外見が変わったこと」にがっかりされてしまったのです。
「そんなことないよ。私は、私だよ。昔からそうしたかったんだよ。」と言っても上手く伝わらなかったことを覚えています。もしかしたら漫画と同じようにファッション雑誌やコスメを「興味があったら貸すよ〜」と言っていた私が「威張っている」ように見えてしまったのかもしれません。

Aさんがまだそのお友達と仲良くいたい気持ちがあるのであれば、やってほしいことがあります。それは「教える」ことと「教わる」ことです。

まず、そのお友達に最近読んで面白かった「本」や「ゲーム」や「音楽」を教えてあげてください。熱っぽく語ってもいいです。相手がその本を気に入って「私も買う!」と言わなくても、聞いてくれるだけで嬉しいとは感じませんか?

そして、その子がおしゃれをして「威張っている」と感じたら思い切って「ファッションが分かんないから何が面白いのか教えて欲しい」と言ってみてください。そして「推しのアイドルやキャラクターの話を聞いている気持ち」で「なるほど」「いいね」と言ってあげてください。
無理に服を買わなくてもいいし、メイクをしなくてもいい。相手の言っていることに耳を澄ますだけでいいのです。メモをしてその友達の好きなものを覚えたら、誕生日にこっそりプレゼントしてあげてもいい。そのための情報収集のために聞いたっていいのです。(もちろん、気が向いたらAさんも取り入れてみてもいいと思います。)
Aさんがたくさんの服やファッションを見てみると「キラッ」と一瞬、「私、これが好きかも」と思える光が見えてきます。それを「私にはどうせ似合わない」と否定せず、大切にして受け止めて欲しいと思います。

もちろん、「威張っている友達ともう仲良くしたくない!」と思ったら、そのまま疎遠になってもいいのです。昔は気が合っていたけれど今は別の道を歩いているだけで、悲しいことでも辛いことでもありません。でもそうじゃないから質問をしてくれたのだと思います。

これからどんどん周りが変わっていく中で取り残された気持ちになるよりも、「教え合う」方がずっとずっと楽しいし、学びになります。私はファッションが好きなので、Aさんがファッションを嫌いにならないでいてくれたら嬉しいなと思います。

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「お店に行くのが怖いです。ダサいって思われないか不安です。」(19歳・大学生Bさん)

お店では、店員さんが話しかけてきて「買わなきゃいけないのかな」「ただ見ていたいだけなのに、嫌だな」と感じることがありますよね。ファッションを仕事にしている私でも、「今はゆっくり見せて欲しい…」と感じる時はあります。

私はかなりの間(17年くらい)服の販売をしていました。今もお客さまにお洋服をすすめる仕事をしています。しかし誓って言いますが「このお客さま、ダサいな」なんて思ったことはただの一回もありません。正直考える暇もありません。それよりも「お客さまの役に立ちたい。気に入ってもらえるかな。」と毎回不安です。(不安の中にはもちろん、楽しさもいっぱいです。)

「この服、可愛いですよ」「この服、新作ですよ」と声をかけるのは店員さんの仕事です。その意味は「何か役に立ちたいです。」ということです。

「いらっしゃいませ(ドキドキ)こんな服ありますよ(気に入ってもらえるかな)着てみませんか?(似合いそうな気がするけれど、似合わなかったら、次何をすすめればいいかな?)」店員さんは、みんな一生懸命考えて接客しています。

私の経験から、ツンツンして見える店員さんは「お客さまに気に入ってもらえるか不安で緊張している」可能性が高いです。ジロジロ見てくる店員さんは「本当にいいものを勧めたい」という熱意のある人が多いです。
一見「嫌なやつ」に見えてしまうかもしれませんが心の中は真剣です。販売を仕事にしている人でも「コミニュケーションがちょっと苦手」な方ってたくさんいます。でもみんな服が好きなんです。

そんな時はBさんが自分から「スカートを探しています」「カーディガンを探しています」と声をかけてみてください。「買わないかもしれないのに声をかけてもいいの?」と思うかもしれませんが、全然いいのです。そして、ちゃんと考えて選ぶ権利がBさんにはあります。店員さんは服が好きなのでBさんに聞いてもらうととっても嬉しくて、知っていることをもっと伝えたくなります。それが喜びなんです。

例えば、私が今まで接客してきたお客さまの中に「ひとりで買い物に来てコートを購入した16歳の方」がいました。(アルバイトでお金を貯めて買いに来てくださったそうです。)
その方は「コートを探しています。」と言って入店して4〜5着試着をした後に「真剣に悩みたいので写真を撮ってもらっていいですか?」と聞いてくれて、着用写真をお撮りしました。後日もう一度来て試着をして、一番高かったけれど、本当に似合っていたコートを買ってくれました。彼女にとって、真剣に「自分が一番いいと思えるコート」を選ぶために試着は大事なことでした。こう聞くと、ちょっと自分でもやってみたくなりますよね。

「悩んだけど、やっぱり買わない。」という結果でもいいと思います。試着の積み重ねで「好きな服」や「似合う服」が見えてくる経験になります。最初は勇気が必要かもしれませんが、続けていくと「買い物って楽しいな、服って楽しいな」と少しずつ感じてくれると思います。そうなってくれたらいいなと思います。ぜひチャレンジしてみてください。

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ファッション好きな私から“お洋服が分からない”という学生さんへ👗

この質問をしてくれたお二人も、この文章を読んでくれる方も「本当はファッションを楽しみたい」「けど、どうやったらいいか分からない。」と思っている方も多いのではないでしょうか。
いろいろ悩んでしまうけれど、ファッションを楽しむことは、難しいことではありません。好きな音楽を聴くように好きな本を読むように「自分が心地良い」と感じる延長線上にあるものだと、感じています。

「あ、これが好きかも」と芽生えた小さな気持ちを大切にしてください。「似合わないから着ない」ではなく「いつか着てみよう」という気持ちをじんわり育てて、みんなが楽しく自分らしく装えるようになってくれるといいなと思っています。またご質問くださいね。

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