🦹GUCCIを着た悪魔〜自分の最上級バージョンを見つける旅〜
こんにちは、自問自答ファッション通信です。
今回はお客様に「なかなか外でお買い物できないから、代わりに人が買い物で感動した話を読みたい」と言うリクエストをいただき書きました🙌私のGUCCI愛をさらけ出したいと思います!
ラグジュアリーブランドにあまり興味がない方は、「何であんなに高い服を買うんだろうな〜」と疑問だと思うので、「きっとこんな感覚ですよ」というのをお伝えしたく、ひとつのおとぎ話として読んで欲しいです。
🌟2019年11月渋谷パルコオープン時のエピソード
渋谷パルコがリニューアルオープンした2019年11月、「どんな感じになったかな?」と鼻歌を歌いながら、いそいそとセンター街を通り抜けました。
一階にはギャルソンやロエベなど並びまして。ファッション好きからみたら「みんなが大好きなラインナップ」と言う中にもちろん堂々とGUCCIがありまして。
私はすでにGUCCIが大好きで、「こんにちはー」なんてスキップしながら入店したんですね。
オープニングハイ(開店したてで、テンションが上がり目の状態)の状態の店内では、お店の空気もキラキラしていて販売員さんも興奮していて、「今回はこんな内装なんですよ〜こんな限定品がありますよ〜」なんて楽しく案内してくれて、
そんな中、それはそれは美しいグリーンのコートがポツンとラックにかかっていて。
まさしくGUCCIグリーンと呼ばれる(勝手に私が呼んでいる)濃く深く、艶のある色で。
眩いかっこいいフォルムに心惹かれて、試着をさせて頂いたのですよね。
👀鏡の中には私の最上級バージョンが写っていた
コートを纏った私は、ちょっともう腰を抜かすほどかっこよくて。
いや、もちろん自分の顔&体型だから、別人のように美しい訳ではなく、【考えられうる最上級のわたし】がそこには写っていて。(きれいなジャイアンみたいな)
それはもう、似合うとか似合わないとかそんなのとは、次元が違くて。
ハリーポッターの「みぞの鏡」って知ってますか?(あの「見る者の強い願望を映し出す特別な鏡」と言われていて、ロンが見たら、【誰よりも優秀な成績を修めてホグワーツを卒業する姿】を映し出しちゃったあれですね。)
まさに、みぞの鏡を覗いたかのように、【たくさんのお客様囲まれて、友達と楽しく過ごしている、クリエイティブで強くて優しくて、唯一無二の理想郷を手に入れた、かっこいいスタイリストの私】が確実に写っていたのですよね👗
それが、もう衝撃で。瞳孔が開いて心臓バックバックで、周りからすべての音が消えていくような。そう、【ゾーン状態】で。
「最上級の自分を見つけられた気がする」
そんな気分になれたのです。多分、ラグジュアリーブランドの服を買う人の感覚ってこういう事かなと思っています。人はみんな「他の誰かに生まれ変わりたい」のではなく、「自分の最上級バージョン」を作り上げたくて生きているんだよなと再確認しました。
💌推しに抱きしめられている気分
お値段は60万円で、表面上は、「そりゃそれくらいしますよね〜」なんてニコニコ販売員さんと話していたのですが(もちろんまだ手は届かないのですが)、でも心は感動でどきどきしていて今にも泣き出しそうで。
わたしの、大好きな世界が、わたし本人を覆っている…!という美しく豊かで熱い感情が包み込んでくれたのでした。
「推しに抱きしめられている気分ってこんな感じかな。」と思いました。
もちろんこの話を聞くと「身にあまる服に憧れて、なんて分不相応な」というご意見もあると思うのですが、ある種、分不相応な理想を胸に抱くことで、成長できることも、あるんですよね。
その経験は、頑張れば「あの姿」に近づけるんだ!こんな私でもなれるかもしれないんだ!というまさに「希望と呼ぶのにふさわしいそれ」だったのです。
野球選手になりたいと憧れる子供に確率論を振りかざし「きっと無理だよ」ということは簡単かもしれませんが、GUCCIのコートに憧れてスタイングを続ける人生って、たとえ「その姿勢だけ」でもかっこいいじゃないかと思えたんですよね。
🐶ネロにとってのルーベンス
フランダースの犬のネロはね、絵描きになりたかったんですよ。
毎日毎日、コンクールに出すための絵を描いているんですよ。貧しいけれど芸術が大好きで、夢を持って居たんです。
憧れのルーベンスを、死ぬ前にこの目で、見たかったんですよ。(泣いちゃう)
(ネロが絵の前で力尽きた話、この「ネロが画家になりたかった」ということを知っているのといないのとではエモの格がちがいますよな)
👗ファッションデザイナーになりたかった私
私は幼少の頃、ファッションデザイナーになりたかったのです。向いていないと18歳の時に悟って、結局は百貨店に就職したのですが、やっぱり私にとって「ファッションデザイナー」って生涯の憧れで、
だからやっぱり、ネロがルーベンスを見たかったように、私は目の前でGUCCIを見たいんです。
そしてGUCCIという「みぞの鏡」にはデザイナーじゃなくてスタイリストの私が写っていたんですよ。
分かりますか?鏡に写ったのは、過去に憧れたものじゃなくて、今の仕事の最高峰の姿だったんです。そこで私は、ああ、まだまだだけど、理想の自分に近づいているんだなと、子供からの夢を成仏させてあげられたのです。
【映画プラダを着た悪魔】
ファッション好きな方々も思い入れの深い作品だとは思うのですが、「プラダを着た悪魔」ってメリル扮する「ミランダ編集長」のことだと思うじゃないですか。
もちろんその意味もあるのですが、「プラダを一度着てしまうとファッションと言う甘い悪魔に取り憑かれてしまうよ。」という意味も隠されているのです。
「ジミーチュウを履いた日、悪魔に魂を売ったのね」
同僚のエミリーの言葉です。主人公のアンドレアはジミーチュウハイヒールを履いた日からどんどんファッションの虜になっていきました。
悪魔ってもちろん怖い気がするんですけど、心強さもあって。悪魔という名のファッションが【考えられうる最上級のわたし】を見せてくれたことで、なんとか前向きな気持ちでこの人生の船を漕いでいけそうなんです。
そしてこの気持ちを書くだけでも、誰かの心に「なんかGUCCIっておもしろそうだな」とか、「ファッションって愉快だな」とかの心が1ミリでも生まれてくれれば、私の人生を支えてくれたファッションに、爪の先程の恩返しができるかもしれないという、望みを持って生きています。
ぜひ、みなさんも「憧れていたけれど一度も着たことが無いブランド」を着て見て下さいね。悪魔に取り憑かれて、「とっても素敵な自分」を見つけちゃうかもしれません☺️
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