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欲張りな私の"おにぎり"の思い出

"おにぎらず"より"おにぎり"派だよねーやっぱり!という方へ

私は思わずおにぎりを見ると思い出すことがある。

約30年前の関東平野のど真ん中の農村地帯。
農家でもあった私の家は、おにぎりと言えば作るものであり、決して買うものではなかった。
言うならば、コンビニおにぎりはちょっとした贅沢品。そもそもコンビニがそこまでなかったことに加え、スーパーより割高でちょっとしたプライベートブランドもまた、嗜好品のように見えていた幼い時代。

なので、遠足や家族で行くちょっとしたピクニックにも母の手作り弁当は必至であった。

それで忘れもしないおにぎりの具といえば、
卵焼きだ。味付けは砂糖はほとんど入らず、というかむしろ入れない塩味の卵焼きをおにぎりの具としていれる。まわりに塩など振らず、卵焼きの塩味でご飯を頬張る。お米の甘さを最大限に感じつつ、卵のふんわり食感がたまらないという一品。

これをねだったのは幼稚園の遠足の時だったと思う。
「おにぎりの具は何がいい?」と聞かれた私。
「卵焼き!」と即答。その理由は、卵焼きが好きだというのはもちろんだが、卵焼きをおにぎりの具に入れれば、その分、弁当箱のスペースが空き、他のおかずが食べられるやん、っていう欲張りな思惑。
我ながら、食いしん坊である。笑

そこで、定番メニューを思い出すと、卵焼き入りのおにぎり、唐揚げ、水筒の中身ははちみつレモン。
いかにもデブになるメニューだけど、母の愛が詰まっていたのは確かだと今更ながら感謝です。

そんな沢山の愛情に支えられてると思いを新たにしながら、満員電車に揺られます。

今日も頑張ろう。

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