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合理的な資料作り

生まれて初めて、投資家向けのピッチ資料というものを作っている。資金調達の専門家からいろいろとアドバイス(叱咤)を受けているのですが、いくつか気づいたことがある。

スライド作りといえば自分は学会発表か研究室内ゼミ用くらいしかやったことがなかった。これらは問題意識を共有して意見をもらうものなので、問い、何がどこまでできたらどう嬉しいのかをはっきりさせて、現状できてること、できてないことを伝えるのが目的になる。ゴールは論文執筆で、その目的は、問題意識を共有した、後に続く人々に有益な情報を提供することである。

一方でベンチャーのピッチ資料はイケてる雰囲気を醸して可能性を感じさせるのが肝である。そしてガチでやる気があるかを見るために事業計画を見るようだ(実現性を見ているわけではない)。「できてないことを伝える」なんてとんでもないし、のちに振り返るための資料ではない。ビジネスは計画した通りにいかないもので、評価する人もそれをわかっているのでこれは合理的だ。有限の資金を分配し、それを「消費」して成果を生成する、特に公的資金による、研究のルール(=事前に成果をある程度イメージできないといけない)とは全く違うのである。

しかし、慣れないことは難しい。泥の足場を歩いているような感じがするのだ。。。

〜S

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