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みぃちゃんとぼく

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http://ncode.syosetu.com/n9377cu/ に掲載している連載小説を掲載します。
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2016年4月の記事一覧

41話 最終話 みぃちゃんとトマトとひきこもごも

 現在、王都寺院には遺跡研究のために大学の研究チームが各国から集まっていた。彼らはもしもの時のためにと、遺跡管理を担う職員たちに携帯型消防ポンプとホースを託たくしていたのだった。

 普段の活動的な生活習慣からか、ほどよく鍛きたえられバランスのとれた体格の職員たちはそれらの重い消防ホースをいとも容易に扱い、みいことトゥーと寺院を迫りくる炎から守っていた。

 「これはいったい!なぜ、なぜなのですか

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40話 みぃちゃんとぼくと戦争と

 センディに連れられてネッラは夕やみに染まる里のほうへ降りていった。以前、みいこの父たち日の国の民が闊歩かっぽしていたその麓ふもとの街には今、まばらに残った老人の孤独に暮らす家々があるだけだった。

 みいこの父たちをはじめ、身軽な日の国の国民たちは地球上に蔓延した人類に有害な宇宙線からの避難と物流の弱った地方での生活の疲れから、故郷を捨て大統領府のあるキャピタル、東吉都ひがしよしのみやこへ移住し

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39話 みぃちゃんと王都寺院の赤い空

 「ほら、この階段を降りて進んだ先に洞窟へ繋つながるワームホールがあるのよ。」

 みぃちゃんはトゥーにそう言うと、階段を降り始めた。

 「ワームホール、ですか。ワームホールって、あのワームホールですか。」 

 トゥーは進もうとせずに突っ立ったまま、驚いたように言う。

 「そうよ。ワームホールよ。……。あの、ワームホールよ。それがどうかしたの。」

 みぃちゃんが振り返り言った。

 「どう

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38話  みぃちゃんとキャンボディアの星たち

「ハルくん、むきゃむにゃ。」

 「みぃちゃん、むにゃむにゃ。」 

 王都寺院のそばの木にもたれて、ぼくたち二人はうとうとと、まどろんでいた。沈む太陽の残したぬくもりと、乾いた空気が心地いい。 

 「ソームトーホ。」

 誰かがぼくたちに声をかけた。ぼくが眠い目をこすって顔を上げると一人の男性が目の前に立っていた。キャンボディア国の青年みたいだ。

 それで、ぼくはなにか言おうと思ったんだ

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37話 みぃちゃんとパラレルワールド

「ふむふむ、仕事ができる人間になりますように、か。ほう、人間もおかしなことをお祈りするもんですな。」

 白い雲の上、淡あわい光に包まれたハムスターがつぶやいている。

 「はーん。仕事ができる人間になれますようにってか。おいおい、たまさん、そりゃ、おもしろいじゃねえか。さっそく、これは他の神さまに教えてやらないとな。」

 そう言うと、隣で聞いていたもう一匹の光るハムスターが走っていった。とっ

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36話 みぃちゃんとワームホール

ぐよんぐよんぐよんぐゆんぐよん

 ぼくたち四人は無事にケイロンの洞窟へ帰ってきた。

 「事故なんて起きるわけないじゃん。ほんっと、ハルくんは怖がりなんだから。あはははは。」

 そう言ってみぃちゃんがぼくを笑う。確かにぼくは怖がりだけど、さっきまで不安で泣いていたみぃちゃんに言われたくない。

 「さっ、みんな離れてて。」

 シアーシャはそう言うと、洞窟の壁面パネルを操作した。ポチポチ

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