見出し画像

散文詩①眠れぬ僕の為の

月明かりか太陽か
アノ娘が眩しくて憶えてない
泣いてたか笑ってたかも
あの日は燃え盛ってて憶えてない

猛毒の瓶と青い薔薇
渇いた砂漠にレモンハイ
セピアになった写真に火を着けて
『燃えてく過去が綺麗だね』って

マリィが笑った マリィが笑った
黒い涙を垂れ流してさ
マリィが言った マリィが言った
生命線を腕まで伸ばして
分かってたんだ サヨナラなんだ
腕をすり抜けたら 明日なんて来ないって


見えてたのは幻だって
プレゼントされたルージュでさ
書き殴った愛さえも
今日は曇っててボヤけて消えた

歌舞伎町と薔薇の飴
馬鹿な俺に虚なアノ娘
モノクロの記憶がすり抜けて
『また逢えたら殴り合おうか』

マリィは消えた マリィは消えた
俺の涙はあの時のアルコールさ
マリィは歌った マリィは歌った
ピンクのライダース、よく似合ってた
分かってたのさ サヨナラ言えずに
幻になって もう二度と逢えないって

猛毒の瓶と青い薔薇
渇いた砂漠にレモンハイ
セピアになった写真に火を着けて
『燃えてく過去が綺麗だね』って
歌舞伎町と薔薇の飴
馬鹿な俺に虚なアノ娘
モノクロの記憶がすり抜けて
『また逢えたら殴り合おうか』

分かってたんだ サヨナラなんだ
腕をすり抜けたら 明日なんて来ないって
分かってたんだ サヨナラなんだ
腕をすり抜けたら 明日なんて来ないって


(始まりの朝に物凄く逢いたいけど幻になったアノ娘に捧ぐ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?