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来蘭3年、やって良かった事とこれからはじめたい事。

わが家がオランダに来て、来月で3年になります。そして、これまた来月には引越しを控えてまして(予定)、自然と物理的にも気分的にも「整理整頓」のタイミングが自分の中で来ています。

そんな訳で今日は、この3年で「やって良かったこと」と「これから始めたいこと」をまとめてみました。良くも悪くも暮らしは流れていってしまうので、たまには振り返って書き出してみるのは大事だなと、書いてみて思いました。


ー やって良かったこと ー

1.歯科矯正

40代を目前に、オランダで念願だった歯科矯正に踏み切りました。
なんと治療にあたっては、歯を合計8本も抜きました(親知らず4本と犬歯の後ろの歯を4本)。死ぬほど怯えましたし、抜歯後はしばらくは笑えないぐらいに腫れあがりましたが、はじめて良かったとつくづく思っています。

オランダでやろうと決めた理由は、単純に日本に比べて安いから。技術も悪くないらしいです。とは言え、どうしたって言語と文化の違いから、「これで本当に大丈夫なのか?」「こっちの言いたいことは伝わってるのか?」とか不安になる場面は多少ありました。

特に、抜歯については一度に4本も抜く癖に、抗生物質どころか痛み止めも出してくれないという、温度差と言うにはあまりに大きな認識のギャップに驚かされましたが、幸い順調な経過を辿っております。

開始から1年経った頃には、かなりのがちゃ歯だったのが概ね揃いました。
今まで生きてきて出会ったことがなかった上下の歯が始めて出会い、きちんと噛み合わせするようになって、食べカスが詰まりやすかった箇所も揃ったことでなくなりました。更には、これまで体調を崩すとすぐできていた口内炎が全くできなくなり、口内の快適度はガチ上がりました。

歯科矯正とオランダはあまり関係ないですけど、オランダに来なかったらやってなかったかも。本当に勇気を出してはじめて良かった!って心底思っています(二度目)。

一応辛かった点も上げておくと、裏側矯正を選んだので、滑舌が悪くなって舌が話すたびに切れる、みたいな状態が定期的にやってきたこと。オランダ語どころか、英語も、いやそもそも日本語も話してて伝わらない・・みたいな時があって、その時は裏側矯正を選んで失敗したと思いました。

2.オランダ語の学習

オランダでは英語が話せれば事足りる、とは言われるものの、当たり前だけどオランダ語が話せるアドバンテージは大きいです。オランダ語が多少話せるようになってきて、生活の快適度は確実に上がりました。

まず、自分の心持ちが変わります。「こっちは頑張っておたくらの言葉を話しているんじゃい!」と言う強気な気持ちが出てきて、なんとなく堂々としていられるようになります。

あと、語学学習というのは一人でも続けられる。
他の全てがうまくいかない時も、語学学習は小さくでもコツコツ続けていれば、分かる単語が1つ、2つと増えていくので、自分の成長を感じさせてくれて、私にとっては「自分を認めてあげる」手段の1つでもあり、自分の力や想いだけではどうにもならないみたいな事が続く時でも「ささやかな手応え」を感じさせてくれるものです。

だから、語学をマーケット視点で語る人に私はあまり共感しません。
「オランダ語なんてマイナー言語で、やる価値がない」っていうやつ。現地の言語を勉強するかしないかは、その人それぞれの優先順位もあり、もちろん個人の自由なわけですが、どれだけその言語にマーケットバリューがあるかで学ぶか・学ばないかを判断するのは勿体ないなと私は思います。

3.車を運転し始めたこと

東京では完全なるペーパードライバーだった私。
オランダで運転免許証の書き換えはしたものの、最初の2年は一切運転しませんでした。それが、2020年の1月に自動車学校で計5回の単発レッスンを受けて、今では家族で遠出するときは私がハンドルを握っています。

自動車を運転するようになって自由が増えました。オランダは公共交通機関が行き届いており、それらを駆使すればどこへでも行けないことはないものの、移動時間が車の倍近くは平気でかかります。気が向いた時に、行きたい場所に一直線で行けるのは嬉しいです。あと、夫に頼まなくて良いのも大きい(夫は運転が嫌い)。自分の好きな時に、好きなところへ行けるという自由がとてつもなく愛おしい。

ちなみに日本の自動車免許があれば、書き換えだけで運転は可能。教習は必須ではないけれど、受けて良かったと本当に思います。もし、オランダで自動車運転を検討されている人がいたら、免許を持っていたとしても、教習所に問い合わせて単発レッスンを数回でも受けると安心だと思うので、強くお勧めしたいです。


ーこれから始めたいことー

1.新しいスポーツ

SUPか、乗馬か、スケボーを始めたいなーと思っている。
要するには、これまで全くやったことがないこと、自分の中から自然とは出てこないようなこと、をやってみたい。

2.コミュニティ活動

これは、今年に入って既に始めつつあるのですが・・。
子ども達の通う小学校でお昼の指導員のボランティアを始めました。正直に言えば憂鬱なことも多いのですが、やって良かったと思うのは、自分がオランダ社会と前よりも少し「素顔」で付き合えるような感覚が得られたから。なんと言うか、相手(オランダ)への変な期待も減って、自分の「お客さん」気分も少し薄れました。

今後もオランダに住むことを考えている以上、いつまでも「よそ行きの顔」ではやっていけないし、できるだけ「本音」で付き合いたい。じゃないと、自分が疲れる

なので、ボランティアや、コミュニティの活動は今後も機会を見つけたら積極的に参加していきたいなと思っています。そうでなくても、オランダに暮らしていると人の優しさや行政のサポートの手厚さなど、「ありがたいな」と思う場面が多くて、なんらか少しは恩返しをしないとな、という気持ちにさせられますし。

今は他に何をするかは全く思い付かないけれど、なんらか自分も楽しめて、人にも喜ばれる何かができたらいいなと思ってます。


3.旅行

オランダに引越しての一年目は、とにかく疲れていて、とてもじゃないけど旅行したいなんて気持ちは起きませんでした。日常がまだまだ旅の続きで、さらに旅へ出かけるなんて考えられなかった。
ところが、ようやく二年目に入って旅行したい気分が湧いてきて、秋休みにチェコはプラハへ遊びに行ったと思ったら、その冬にはコロナがやってきました。メルケルさんの予想通り、コロナ収束に二年かかるとしたら、この夏を越えたら、もうロックダウンに巻き戻りすることはないだろう(そうあって欲しい)から、今後はもっとヨーロッパを旅行して回りたいです。


以上!
これからもやってみたいと思うことは、あまり後先を考えすぎずに、手を出してみる、足を突っ込んでみる、という軽いノリで生きて行きたいなと思っています。

積み上げるんじゃなくて、どんどん身軽に生きていきたいです。

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