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近所の一風堂はなぜ券売機をやめたのか?

近所にある一風堂に久しぶりに行ったら、以前は券売機での事前決済だったのが、着席後にタブレットで注文+食後レジで会計というスタイルに変わっていました。

タブレットはこんな感じ

他店舗はまだ確認していないのですが、運営会社のプレスリリースを見ると最近出店したばかりの店舗で券売機を導入しているケースもあるようなので、必ずしも券売機を撤廃する方向に進んでいるわけではないようです。

一風堂がタブレットと券売機をどのように使い分けようとしているのか、は今のところ不明です。
ただ、有人対応をやめてタブレットにすることはあっても、券売機をやめてまでタブレットにするケースは見聞きしたことがないので、何かしら狙いがあるのでは?と思いました。
そんなことを考えながら、実際にタブレットで注文して感じたことを以下に書き記します。

1)タブレットの方がじっくり選べる

通い慣れていれば話は別ですが、たまに行く程度だと、券売機を見た時にどこにどのメニューがあるかがわかりづらいです。
最近はタッチパネル式の券売機も多く、ページを遷移しないと見つからないメニューもあったりします。
それだと探すのに時間がかかるし、後ろに人が並んでいると焦ったりもするんですよね。
その点、着席後のタブレット注文なら自分のペースでゆっくり選ぶことができるので、これはタブレットのひとつの利点だと感じました。

2)メニューのオプションを増やしやすい?

今回、タブレットで注文した際には、麺の硬さを画面上で選べるようになっていました。
確か券売機では麺の硬さまでは選べなくて、食券をスタッフに渡した時に聞かれていたと記憶しています。
詳しくはわかりませんが、券売機は仕様上ひとつのメニューに対してあれこれオプションを付けられないが、タブレットならそういった制約もなく柔軟に対応できる、ということなのかもしれません。
(券売機だと小さな食券に印字するので文字数の制約がある、とかでしょうか?)
ファミレスのタブレット注文でも、オプションでこれ付けませんか?といったレコメンドがよく出てくるので、やはりタブレットの方がそのあたりはやりやすいのではないかと思います。
また、スタッフにとっても、食券を見て注文内容を確認する手間が省けるので楽ですよね。

3)追加注文をしやすい

一風堂のようないわゆる博多ラーメンの店では替玉を追加注文するスタイルが定着していますが、券売機だと

  • 替玉することをあらかじめ想定して食券を買っておく

  • 食券は買わず、替玉注文時に現金で支払い

のどちらかが必要となります。
後者の場合は別途決済作業が発生するので顧客にとってもスタッフにとっても手間ですし、前者・後者どちらにおいても顧客は声を出してスタッフを呼ばなければなりません
スタッフが店内を巡回してくれていればまだよいのですが、そうでないとスタッフを捕まえるのにも一苦労、ということもあります。
声を出してスタッフを呼ぶのが苦手、という人もいますよね。
タブレット注文ならそういったストレスもなく、タッチ数回で追加注文ができて、かつ支払いは食後にまとめてできるので非常に便利です。

券売機のメリットは?

ここまでタブレット注文の長所について書き連ねましたが、冒頭に書いたように券売機を導入している店舗もまだあるので、タブレットにはない券売機の長所もあるということなのだと思います。
それは何なのかと考えてみると、例えば都心の店舗では

  • 客数が多いので、券売機で事前決済をしておくことで回転を早めたい

  • 働き手が集まりにくかったり時給も高くなりやすいので、券売機の方がコスト効率が良い

といったことがあるのかもしれません。
私の近所の一風堂は郊外型で上記の要素はあまり当てはまらないので、タブレットの方がより適していると判断されたのではないでしょうか。

というわけで、皆様も一風堂に行かれる機会があれば、その店舗が券売機なのかタブレットなのか少しでも気にかけていただければ私もこれを書いた甲斐がありますのでよろしくお願いします。

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