何か書いたほうがいいらしい。

「何か書いたほうがいいらしい。」

ということを聞いたのは、今日のお昼過ぎだった。

いや、厳密にいうと「発信するといい日」なのだそうだ。

一粒万倍日とか三つぐらい縁起の良いことが重なっている日なんだって。

仕事と仕事の合間、アイスコーヒー一杯の時間で何が産めるかわからないがやってみようと思う。

実は先週末から身体が怠くて仕事以外はゴロゴロしていた。そういう状況にどうやら焦りを感じていたらしく、昨夜と今朝の二度寝でとんでもなく嫌な夢を見た。

二度寝の夢なんて酷くて、何処かで顔面を打つ怪我をしてパンパンに腫れ上がってしまうのだ。

「今から仕事なのに!」」

そう叫んだ夢の中の私は、また容姿を馬鹿にされると恐れていた。鏡に映る造形の変わった自分。それが恐ろしくて、

というところで目が覚めた。

夢って深層心理を映すっていうけど、何がどうなったかはわからない。ただ、今まで先延ばしにして生きたことをやろうと思いベッドを立った。

こわいこわいこわいこわい

何が怖いかなんかわからない。ただただ怖い。心の中でそう叫びながら、まず鏡を見て夢が現実でないことを確かめる。部屋の窓を閉め、私は

ピアノの前に座った。

先延ばしにしていたことは、これだ。

「ピアノなんて弾けないよ!」

私はずっと「弾けない」を現実にしてたんだ、とさっき目が覚めた瞬間に思ったんだ。

蓋を開けて、とにかく音を鳴らす。

テキトーな音の並びから、メロディが生まる。

ああ、イメージが形になるってこんなこと。

心が躍るって、本当に心が踊るのか。

たった1、2分。

それは曲になった。



ウソでしょ…?


こんなに簡単なことだったの!?


あたし、こんな気持ちの良いことを忘れてたのか…!


うきうきしながら、愕然としていた。

人間ってこんな気持ちになることもあるんやなーと苦笑しながら。

ぐちゃぐちゃ。

でも、心地よい。


何が起こったのかわからない。

ただ、

手をつければ良い


ということを身を以て知った時間だった。


何が伝わるのかわからない。

けれどきっと、

これも誰かの誰貢献になる予感がしている。


ごちそうさまでした。

行ってきます。



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