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【閑話休題】世の中厳しすぎん?

前回、つまり初回の記事で転職に至る経緯を書いた。
なので今日は自分のスペックでも書こう……と思いながら、
noteの記事をダラダラ眺めていた。
すると大変恐ろしい話があった。

この記事の何が恐ろしいのか。
私が転職活動をしているアスペだからだ。

私はオープン(自分の障害を職場に伝える)で就業・転職活動をしているため、おそらくこういった面接官や経営者に出会うことはそうないだろう。
だが、クローズ(自分の障害を隠す)で転職活動を考えた場合、この記事の筆者のような価値観・考えを持つ面接官に当たる可能性があるのだ。

発達障害・精神障害と診断されてはいるが、障害者手帳や障害者雇用の利用に抵抗がありクローズで就業する人は少なくないと聞く。
何なら私も手帳の取得時に「障害者手帳を持つことに抵抗は無いか」と、かかりつけ医やら勤め先やらあちこちから聞かれたものである。

自分に障害者の烙印が押されるのが怖くて診断を受けられない、あるいは自分が障害者だと明言することに抵抗がある人。どちらも、決してポジティブな性格ではない。

そんな人が、先の記事の筆者のように発達障害に対して非常に否定的な価値観をもつ面接官に当たり、「こいつ発達ぽいな」と自己紹介の段階で足切りされるのだ。恐ろしい、悲しい話だ。

「経歴と志望先を結びつけるな」と、まずは言いたい。
会社側は求職者の学歴・経歴の輝かしさと自社が釣り合わないなんて思わないでほしい。どんなに小さな会社でも、立ち上がったばかりのベンチャーでも、地方でも、求職者は会社のどこかに魅力を感じて志望するのだ。
高学歴をひけらかす者は発達障害者に限った話ではないし、会社で自分の学歴をひけらかしたいからランクの低い会社に転職しようなんて輩はそういないだろう。

また、確かに「簡単な自己紹介」は我々発達障害者には難しい質問だ。
なにせ、発達障害者は加減というものがわからない人が少なくない。
話しすぎるのは当然良くないが、「山田太郎です。SEをしておりました。」ほど短いのもさすがに良くない。
内容も、真面目な場で仕事と全く関係無い趣味などの話をしてしまって良いのだろうか。趣味と言っても人に言える趣味なんて……と考えすぎてしまう。
「使い回しの定型文でいいから原稿用意しとけ」とは私でも思うが、原稿が必要なくらい難しい質問ではあるし、面接の緊張で原稿が思い出せないこともある。確かに発達障害者の炙り出しには最適だ。

発達障害が世間に認知されて久しくなる。
多くの人・企業は合理的配慮など優しい方向に向かってくれているのだが、このように完全拒否の態度をとる人・企業も少なくない数いるのだなぁ…とひとつ勉強になった。

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