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親コネ最高の日記

今日は親の友人が主催のフリマへ、親に連れられて行った。

親の友人(以下、Hさんとする)はクリエイティブ職でフリーランスとして大活躍しながら自分の店というかスタジオというかも持っている激オシャレ人物であり、Hさんが催すフリマにはこれまたオシャレな友人知人が集まることが期待できたので、なんか良い感じの人脈欲しいよ〜あわよくばその人脈で仕事を得たいよ〜とダバダバしていた私を見かねた親が連れて行ってくれたのだ。

フリマ会場は思っていたより相当こぢんまりとしていた。というか、Hさんのスタジオのスタッフ達の古着や古いレコードなどを処分する場であった。
Hさんとその娘さんに挨拶して、娘さんの大学合格をお祝いしたら互いの娘の近況ということで私の話題にもなったので、実はうちの娘が職にあぶれてまして……と親が切り出してくれた。持つべきものは子供に甘い親である。
Hさんもまた私の親以上に子煩悩であり、また娘さんが今春の大学合格まで人生が迷走気味だったことも影響しているのか、案外真面目に取り合ってくれた。
それだけでも嬉しいのだが、なんと

「うちの身内がweb制作会社やってて人欲しがってんだけど、かけあってみようか?」

と非常にありがたすぎる提案をしてくれたのである。

あぁぜひ何卒お願いします、助かります……と頭を下げたものの、まぁ覚えてれば軽く話題を出してくれるくらいの感じだろうと大した期待はせず、一旦はフリマを見たり昼食をとったりするためにHさんと別れた。

しばらくブラついて、そろそろ帰ろうかとなったときにHさんが「就職の話だけどさ」と話しかけてきた。それも、かなりマジなトーンで。

「デザインだよね?どのくらいできるって言ってたっけ?」
「あ、コード書くとかはできないんですけど、webデザインのソフトを使うことはできます」
「わかった、じゃあ話してみて後日連絡するね」
「あ、ありがとうございます、よろしくお願いいたします……」

やった……よりは、えっ……マジで……の気持ちが強い。
だって、親の伝手で仕事がどうにかなるなんて、世の中そういう人も少なくないと聞いたことはあるが、遠い世界の話じゃん。
あわよくばウヒヒ……と常々言ってはいたが、本当にそうなるとは思わないじゃん。

帰ったあと昼寝してたら親のスマホへHさんから電話が来て、件の身内が明日空いてるらしいから明日またうちに来て!と言われた。話の展開が早すぎる!!このずば抜けた行動力があるからHさんは大物になれたんだろうな……
震える声で了承の返事をして親にスマホを返した。

というわけで昨日までホゲ〜っと、今後半年は無職なんだな〜と思っていたのに、急に明日面接になった。
ポートフォリオ持って行ったほうが良いですよね……と言ってしまったので、コンビニでポートフォリオ印刷してこなきゃ……ホゲー……プリント代いくらになるんじゃ……

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