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あすか会議2024にDive inしてきました

株式会社ジコリカイの桐谷です。

いま私は自己実現の一環としてGLOBIS経営大学院 で学んでいます。
2024/7/6~7に行われたGLOBIS最大のイベント「あすか会議」に参加してきたので、備忘録としてこちらでシェアします!

あすか会議とは?

簡単に説明すると、GLOBISの在校生・卒業生・教職員、ビジネスや経済のトップリーダーが一堂に会するカンファレンス。
(ちなみに過去の内容はすべてYoutubeで見れます 。)

Assembly for
S  Synergy(人的ネットワーク)
Knowledge(能力開発)
Ambition(志)
の頭文字をとって「あすか会議」。
GLOBISの教育理念が詰め込まれたイベントです。2024年の参加者は1400名とのことで、めちゃめちゃ熱かったです!!

今年のテーマは「Dive in」!
・挑戦
・挑戦の先にある自分の可能性や未来を信じる
・そしてお互いの挑戦を称え応援しあおう
というメッセージを受けとり、私もDive inしてきました!

京都での熱い2日間を
①自己理解的な振り返り
②学び・気づきの振りかえり
の順で書き残しておきます。

自己理解的振り返り①長所パターンが活かせた Part1

私の長所パターンは「独学⇒教えてもらう⇒学び合う」。
どんなこともこのステップで進めていて、大学院への進学もこの長所パターンを活かしたものです。(大学院の入試エッセイでも書いた)

普段はフルオンライン受講しているので、今回生でたくさんの仲間と会うことで、ビジネスについての学びだけでなく人間性や人生の先輩として「こう在りたい!」という刺激をもらいました。

私は35歳で人生初就職したので、普通の方が経験する「先輩や上司から学ぶ」という環境&機会を10年以上棒に振ってきました。
そのことは超自覚していて、「人から学ぼう」と思ってGLOBISの門をたたいたので、判断は間違っていなかったなと再確認できました。

他者との関りが、外側から自分を拡げてくれた。
そんな感覚があって、今とても気持ちがいいです。

Next Action:
人から学ぶため、多様なコミュニティに身を置く⇒今回新しく知り合った方のコミュニティやイベントに参加する


自己理解的振り返り②長所パターンを活かせた Part2

ストレングスファインダーでは内省2位×着想4位なのですが、どちらかというと着想のスピード感が強いので、実は動画学習が苦手なんです。

考えが別のところに行ってしまう間にどんどん動画再生が進んでしまうので思考とインプットの歩調が合わないという感じ。二人三脚で言うと合わないどころか転びまくりという特徴があります。
普段広島に住んでいて、オンライン学習がメインになりがちで何を見ても学びになってる感覚が薄かったんですよね…

それが、今回のあすか会議では

・リアル参加(倍速再生やながら聞きができないので集中できる)
・メモを取りながら聞くので着想が適度に抑えられ、内省を前に出せる
という環境の力をおかげで着想の短所パターンをカバーできる感覚でした。

体感で言うと、家で倍速再生で見る20分より、リアル参加の1時間の方が10倍吸収できた…!
たぶんアーカイブ視聴だったら同じ内容でもこんなに吸収できなかった。

インプットと言うと摂取量のことを指しがちだけど、重要なのは吸収量なのかも。
食べ物で例えると、胃の消化量ではなく腸の吸収量。
「少量の摂取で最大の吸収をする」これがインプットの質を高める。

・どうやれば自分の吸収力が最大化するのか?
・吸収力を低下させる要因(短所パターン)は何か?
という観点で振り返りをし、なるべく阻害要因をつぶしていこう。

Next Action:
リアルのイベントに出かけていくのは難しいし、行動量を増やすのも難しい。
なので、「これは!」と思うテーマやイベントに絞って、オンライン参加するときはながら見を辞めてみる。
「ノート3ページ分書き出す」などの目標を決めて視聴するのも良いかも


自己理解的振り返り③実現手段の具体策が一つ浮かんだ

beforeあすか会議と比べて一番の変化がこれかもしれない。

あすか会議直前の私の実現手段は自分のリソースを最大化することでした。


そのためにいろいろ「自分にないもの」を得ようとGLOBISで学んできたんですが、今回はあすか会議(京都での2日間と、オンライン日までの1か月)を通じて「感じたこと、考えたこと」の延長線上に「ここに取り組みたい!」というものが見えてきました。


自己理解的に言うと「次の大きなドミノが見えた。設定できた」状態。

思考系優位の私としては珍しく、考えたというより”思い至った”という感覚で「ロジックは丁寧に言語化できないが、わかっている。そしてなぜか”これだったらできる”という根拠のない自信がある」んですよね…!

あと、前からずっと好きだった山本五十六の言葉が「なぜ好きなのか?」言語化できそうな気がする!というかこの言葉を実践できそうな感覚がある!!

↑呉の大和ミュージアムで買いました

出来立てほやほやの実現手段なので、行動計画に落とし込んでいくのはこれからですが、とりあえず卒業までに次の目標が見つかってほっとしました(笑)

Next Action:
新しい実現手段を実務での目標へ落とし込み、やりたいことをチームへ宣言する


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ここからは2日間に取ってたメモから、備忘録を兼ねて一部を共有します。

第一部(全体会)

・「AI革命をチャンスに変える方法と戦略」というテーマ自体古い。そんなことを言ってる場合ではない。
・インターネットやスマホが生活に当たり前に入り込んでいるように、AIもそうなる。この流れは不可避。
・AIは確実に来るというメガトレンド。あとはやるだけ。
・AI化社会に必要なのは電力とMLデータ。これを持続可能なレベルで供給するプランを現代社会は持ち得ていない。
・AIは手段。何の社会課題を解決するために使うか?を考える

AI化への対応が必要と頭では分かっているものの、そのゲームチェンジがビジネス、ひいては私たちの日常生活に及ぼす影響まで全く見えてなかったなと反省しました。

特にAI化社会を支えるだけのエネルギーインフラが維持できないという点や、量子コンピューターの研究開発など奥が深い世界だなと知りました。(逆に、この課題を解決するビジネスができれば勝てる)

一方、人工知能であるAIが必要なエネルギーは、生身の人間にとっても重要なエネルギーのはず。MLデータ(=脳力向上のための学習機会)と電力(=身体維持のための栄養)を供給し続けるため、自分にとって最適な方法や環境は何か?という問いにもなりえるなと思いました。

つまりは自己理解大事!!!

第2部(全体会)

・失われた30年。日本だけ物価が上がらず給与も上がらない。結果海外人材と比較して賃金格差が起きている
・日本の戦略と私企業の戦略が合致すると良い
・ナショナルルールを、グローバルスタンダードに寄せることができればいろいろなコストを減らせる。
・言語の壁はAIによって取り払われるが、それだけでコミュニケーションの壁は克服できない。自分の意見を言う、ディベートで負けないコミュニケーションスキルが必要
・反省はすれども後悔はしない。すべてが学び。学び続ける

「英語はネイティブよりも学習者の方が多い。発音の正しさなんて気にせず”俺の英語を聞け”マインドが大事」という話が一番刺さりました(笑)

同時翻訳が実現する言語のバリアフリーの後、本当の意味でのコミュニケーション(異文化理解、感情表現、言語化力など)が問われるのかもしれない。結局どんな時代においても「自分の感性を磨き自分の考えを自分の言葉にして相手に届けるだけ」という本質は変わらないのかも。

第3部(全体会)アルムナイアワード

・言葉にすれば未来は変わる
・他人には負けてもいい。ただし、自分に負けるな。
・一燈照隅 万燈照国

卒業生の表彰 でした。
どの方も「迷ったとき、逆境にぶち当たった時に助けてくれたのはGLOBISの仲間」と言っていたのが印象的でした。

そこには自己理解で言う「好き・得意・大事」の補い合いではなく、もっと根源的な「助け合い・称え合い・寄り添い合い」という感情コミュニケーションの力があるのだと思う。

また、ただの知り合いは仲間にはならないし、嫌な奴が凹んでいるときに助けようとはだれも思わないわけで。

つまり、平時からの人間関係とその人の持つ人間性や魅力こそが、仲間を集められる素養なのだと思う。

「一燈照隅 万燈照国」
一つの明かりが隅っこを照らす。その光が一万に増えれば国中が明るくなる。
という意味の言葉なのだそう。

自己理解プログラムの受講生が1万人になって、その一人ひとりがやりたいことで生きていれば、日本が明るくなるのか~と思うととっても素敵な未来だし、一万人くらいだったら全然余裕で行けるな!できる!と確信できた。楽しみ。


第4部(分科会)志と生き方

・日本は全体調和を重んじるからスピードが遅い。ただそれは悪い事ではない
・資本主義の条件を定義し、ポスト資本主義を考える。資本主義の定義は全時代(封建性)との差分
・洋:答えはあるという前提 仏教:答えなどないという前提
・開拓されつくした現代ではパイオニアは現れない。既存市場でどう共存していくのか

資本主義の限界が見えてきたいま、定量(売上・規模・利益)ではなく、定性(意義、価値)をどう言語化し、価値創出してくか?という話。

冨と名声(そして社会の発展)は人間に幸せをもたらさなかった。では人間の幸福とはどこにあるのか?何が不安なのか?その答えは仏教がすでに言語化している。人生観や内省に西洋と東洋でそもそもの前提が大きく異なっているという点が興味深かった。やはりここも異文化理解だし、基礎教養という「知の量」がモノを言う領域。つまり、勉強大事…


第5部(分科会)志と生き方

・教育でも労働でも、平準化した「自動運転型」はもう終わり。自動運転を解除して、自分という人生のハンドルを自分で握らなきゃいけない
・正解<<<<納得回
時給で考える=生産性にこだわり、上げる
・希少価値を上げていく。


ライブ感ある授業でめっちゃくちゃ楽しかったし、プレゼン力やトークスキルなど、セッションテーマ以外のところも全部勉強になった!(楽しすぎてメモがあまり残っていない)

「自分の人生のオーナーになれ」という話はインビクタスでも同じことを言ってたなと思いだす。

I am the master of my fate
I am the captain of my soul.


あと、藤原先生は絶対に着想を持ってそう…たとえが絶妙だった…


ナイトセッション 人文知で広がる視野 COTENと拓く 歴史から学ぶ自己革新への道

COTEN代表の深井さんのセッションでした!
こじんまりしたアットホームな場だったので、内容のシェアは控えますが、深井さんの深い視座とそれを支える圧倒的なインプット量、そして「好き」への情熱が垣間見えた楽しい時間でした!

また、セッションサポーターの方のコミュニティビルディングもとても勉強になりました。参加者の負担に配慮した適切な量とタイミングでのアナウンス。交流機会の演出。参加者の緊張をほぐす優しいコミュニケーションなど、本当に勉強になりました。


↓↓↓ ここからは2日目 ↓↓↓


第6部(分科会)アルムナイ特別

・目指す方向性をMVVで明文化し、納得感を引き出す
・MVVはとにかく言い続ける
・情報共有と透明性が大事。蚊帳の外感を与えてしまうと人の心は離れる
・組織の特性を観察する


前日は夜中3時まで懇親会だったので朝9時からの開始に間に合った自分を褒めたい…

人的資本経営という言葉をよく見かけるが、結局手段でしかない。
ではこの手段が解決策になりえるとすれば、
・どういう課題があるのか?(イシューの特定)
・なぜその課題が起こっているのか?(外部環境の分析)
が本質だと理解しました。

ITインフラの発展で情報が爆速化し、その結果見かけ上物理(距離)の壁を越えられるようになったがそれだけでは人間の社会性を維持できない。その課題を埋めるためには?

登壇者の皆さんのバックグラウンド上、地方創生の観点からセッションは進んだものの、フルリモートでオンラインサービスを展開しているチームジコリカイにおいても大事な観点だと感じました。

第7部(分科会)アルムナイ特別

・好きを続ける中で生まれる使命感がある
・自分の暗黙知に価値がある。だから形式化していく
・志は知の極み
・価値観はDive inするためのモチベーション、Dive inできたかどうかは価値で測る
・価値観(現在価値)を価値(将来価値)にどうやって変換していくか
・Dive inできない理由を棚卸し、安全に失敗し、出来事全てを学びにする


個人的に一番学びと刺激をもらった会。

偶発的キャリアはいわゆるフォアキャスティングで創発的な歩みのこと。
一方、必然的キャリアはバックキャスティング思考で進んでいく。

どちらがいい悪いではなく、どちらも在りえて、人によって違う。
では自分は?という問い。

価値観としては登壇者の加藤さんと同じなのでキャリア観に新発見はなかったけど、実際の考え方・感覚・ヒストリー・得た教訓とマインドを伺うことで、「私のキャリア戦略に間違いはないな」という納得感が深まった。

お話を伺っている自分がめっちゃ笑顔になっていることに気づいて、なんかすごくうれしかった。

第8部(全体会)

オフレコ話も多かったし、実際に視点がない中で情報だけ受け取ってもだめだなと思うので、内容は省略。

平和な社会でしかビジネスはできない。
ではその平和を維持するための障壁や課題とは?というとてもマクロな視点。

普段考えたこともないトピックだったので、「無知の知」でぶん殴られたような感覚で身が引き締まった。

暗い見通しや見解をたくさん伺いつつも、一個人としてできること、やれることは限られていて、それを粛々とやって行くだけなので、「他責思考ではなく、自分事化しろ」「社会とは一人ひとりのメンバーの総和。では自分は?」という問いだと受け取りました。
ビジネスを学ぶのであれば社会や人にも目を向けて勉強しなきゃな。したいな。と思えた良い時間でした。

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振り返り終わり!
知のシャワーを浴びまくった良き2日間でした。少しでも血肉にできるよう、学び続けます。

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