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【読み切り】青い空、青い海:同じ青でも、違う魅力

むかしむかし、すべてがつながっていて、不足など何ひとつない「空の世界」がありました。そこはとても素敵な場所で、みんなが幸せいっぱいでした。

しかし、ある日、ひとりの冒険者が現れました。彼は「海の世界」という不思議な場所に行くことを決めました。なぜなら、その不思議な「海の世界」では、「空の世界」には、「ないもの」「体験できないこと」があるかもしれないと聞いたからです。

冒険者は「海の世界」で、さまざまな宝物を見つけることができました。しかし、手に入れた宝物を持つと、それを失くすのではないか、という心配や悩みが始まりました。欲しいものがいっぱいあって、いくら欲しいものを手に入れても、心はなかなか満たされませんでした。

そして、「海の世界」で冒険者は、「もっと欲しい」とか「もっと増やさなければダメだ」といった考えに囚われ、「空の世界」では感じたことのないネガティブな気持ちが湧いてきました。嫉妬や罪悪感、劣等感なんていう難しい言葉も出てきたりして…。

でも、冒険者は気づきました。

「海の世界」は楽しい冒険の場所だけど、自分の心が大切なんだと。

だから、彼はもう一度「空の世界」に戻ることを決めました。

「空の世界」に戻ると、冒険者は自分が本当に求めていたものを見つけました。

それは、他の人と比べなくても、自分に足りないものはないってこと。
そして、愛と幸せがいっぱい広がっているということ。

冒険者は笑顔で「海の世界」で学んだことを友達たちに話しました。
彼らも興味津々で「海の世界」の話を聞き、一緒に「空の世界」の素晴らしさを再発見しました。そして、みんなで幸せな日々を過ごすことができたのでした。

参考ブログ:「2つの生き方のそれぞれの魅力」
https://note.com/jiko/n/n9a4bdac9d516

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