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『ランナー2塁でシングルヒット』が1番わくわくする?!

どうも、実況オタクくんです。

前回、ホームランはシンプルだからこそ難しい、という記事を書いた。

では、得点シーンの中でオーソドックスかつ打ってから得点が入るまでに展開が多いシーンはなんだろうか。

得点の入り方には無限とも言えるパターンがあるわけだが、オーソドックスなもので挙げたらこれであろう。

『ランナー2塁でのシングルヒットでホームイン』

あー、なるほど!と思ってくれる人がいてくれたらありがたい。

ほとんどの人は「どういうこと?」「何言ってるんだ?」という状態だろうか。
順を追って説明する。

ホームランでは「4つの時間」について話したが、これはあくまでも実況がコメントするシーンの話である。

打つ→点が入る

で考えたら、

【ホームラン】は
①打つ
②スタンドイン

これしかない。
シンプル。

打った後に「打球が天井に当たるかもしれない!」「バッターランナーがベースを空過するかもしれない!」という心配は今回は無しで。

一方、【ランナー2塁でシングルヒットがタイムリー】が成立するためには

①打つ
②シングルヒットになる
③2塁ランナーが3塁を蹴る
④外野からホームにボールが帰る
⑤ホームイン

という過程がある。

しかもそれぞれのシーンに◯か×が存在するのだ。

例えば
②シングルヒットになるorアウト・長打・ファンブルなど
③3塁を蹴るorストップ
④バックホームされるorされない
※ノーカットか中継プレーかも考えられる!
⑤ホームインorタッチアウト

したがって実況は①〜⑤までの◯×をフローチャートのように確認しながら実況している気がする。

試しにやってみると

①打ちました!
②センターに抜けました!ヒット!
③さあ、2塁ランナーは3塁を蹴る!
④センターからダイレクトでいいボールが帰ってきた!!!!
⑤タイミングは?!?!
セーフです!!!!ホームイン!!!!

どうだろう。
なんとなーくこれだけで実況っぽく聞こえる気がしなくもない。

ただ今回のフローチャートは全部◯で進ませてくれた。しかし、本当の試合ではこの◯×選択はもっと難解で意地悪だ。

3塁で一旦止まったと思ったら中継が乱れて、結果ゴーかもしれない。
3塁蹴ったがバックホームせずボールセカンドでバッターランナーを刺しにいくかもしれない。
バックホームするがキャッチャーはタッチせずにボールセカンド、もしくはオーバーランの大きいバッターランナーを指すためにボールファーストするかもしれない。

始めはシンプルな①打つ、という一つの事象だったのに、根をはるようにどんどんプレーは攻守両者の選択とともに広がってく。

実況アナウンサーはあらゆる状況を想定しながら、冷静に、時に驚きながらも目の前のプレーを描写している。

ホームランの実況が

「実況アナの個性・こうやって想いを乗せよう」というキャラクターが出やすい瞬間だとすれば、

逆にシングルヒットでホームインは

「脳内情報処理のスペックの高さ・俊敏性」が求められる瞬間と言えるであろう。

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