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焼石岳 金明水直登ルートは厳しい

焼石岳に登る一般ルートは、つぶ沼から、中沼から、秋田側から、夏油から、南本内からなど、どれも魅力的なルートである。
このほかに、中沼から金明水に直登するルートがあるが、尿前川を渡渉しなければならないことや、ルートが判然としていないところ、何度も沢を渉るため、ルートファインディングが重要な、厳しい登山となるため、登山者は少なく、静かでワイルドな山を、たっぷりと味わうことができる。

尿前川の渡渉地点
滑らないように


初めて登ったのは50年以上昔だが、十年ほど前、久しぶりに登り、相変わらずルートがはっきりしないし、急登もあるし、一人で登るのはつらいところだが、焼石の中で一番の原始的なルートに、すっかりはまってしまった。

登山者の割には大きな山小屋
最近の山小屋はどこもきれいに管理されている


金明水には大きなな山小屋があり、昔の倍以上はあるだろう。
でも、山小屋は質素に、その分を登山道の整備にまわして欲しいなあ。
利用者の数からいったら、日帰り登山者が圧倒的に多いと思うが。
久しぶりに登って以来、何度もこのコースを登ってきたが、ピンテが増え、標識も増えて、不明瞭な場所も少なくなり、ポピュラーな登山道とたいして変わりなくなったが、ガレバを通過したり、渡渉したり、きつい上り下りは変わっていない。

青岩に続く尾根からのガレ場
いつ崩れるのかハラハラドキドキ


おかげさまで、一人で歩くじいさんは、余計な心配をしなくてすむので、楽しむ余裕ができた。

よく見ると左手にピンテが見える
危ない場所はないが道もない


途中の沢を登るのは、初夏は水量多く、長靴じゃないときついかもしれない。
最近は、夏油温泉から登る時のネックになっていた、夏油川に立派な橋が架かり、金明水から経塚山の間も、登山者が増えているように感じる。

南本内岳の頂上稜線と残雪
六月は花と雪の豪華な饗宴


それでも静けさは変わらず、金明水を越えて六沢山から東焼石岳までの縦走ルートは、昔と変わらない自然がのこり、写真を撮ったり、うたた寝をしたりして、山の中の山にいることを満喫できる。
東焼石岳に登ると一気に賑やかになり、艶やかな服装の方々が、花を愛でたりカメラを向けたりしているし、休日などは、人が連なっている。
登山道が狭いので、すれ違うのも大変だし、あいさつも大変になるほどだ。
今年も賑わうんだろうなあ。

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