見出し画像

AIチャットで古典を現代語に変換できますね

夏目漱石の小説『草枕』。冒頭部分は有名で自分としても大好きな一文である。明治時代の文章だから理解は難しくない。
これをAIチャットに書き換えてもらうとどうなるか?

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

夏目漱石『草枕』

現代語に書き換えるようBingに指示してみた結果が下記。

「理屈だけで物事を判断すると、他人とぶつかってしまう。感情だけで動くと、自分が不利な立場になってしまう。自分の考えを押し通すと、気分が悪くなってしまう。どうしたって人間社会は生きづらいものだ。」

Bing


良くできすぎじゃないですか?
どなたかが書いたものをそのまま持ってきてるのだろうか。

昭和の人間だから夏目漱石は読んで理解できるのかもしれないが、平成生まれやさらに後世の人々を考えれば“すこぶる”難解なことであろう。
AIは古典の名作を、そのストーリーのおもしろさを知るという観点で読み続けられる手助けにもなってくれそうでなんだかうれしくなった。

ちなみに、平家物語の冒頭部分をChatGPTで書き換えてもらった。

「祇園の精舎の鐘の音には、全てのものは無常であることが響いている。沙羅双樹の花の色彩も、盛者必衰の理を物語っている。人は富貴に浸っていても、長くは続かず、ただ春の夜の夢のようなものだ。勇ましい者であっても、最後には必ず滅びて、風前の塵のようになる。」

ChatGPT


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?