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SNSがきっかけで詐欺に遭うシニア

「「SNS」に関する相談 過去10年で最多に 中高年の増加が顕著」というNHKのニュースが目に止まった。
令和4年度の消費者白書から注目される事項としてニュースになったようだが、その白書によると、SNSをきっかけとした消費生活相談件数が増加しており、ほとんど詐欺とのこと。「第1部 第1章 第4節 (3)SNSに関連する消費生活相談」
割合が一番高いのは20歳代だが、50歳代から70歳代は全体の約35%を占めている。
同白書によるとトラブルの内容は次の通り。

  1. SNSでの広告がきっかけとなるケース

  2. SNSでの勧誘がきっかけとなるケース

  3. SNSで知り合った相手との個人間取引のケース

もちろんこれはSNS自体の問題ではなく、SNSが全年代にわたりよく使われるようになっていて、さらにコミュニケーション手段として定着しているということを示しているのであろう。スパムに埋もれたメールからLINEのようなツールがメインになりつつある。

モバイル社会研究所、2022年11月発表の調査結果「4年間で利用者倍増 シニアのSNS利用実態」によると、「SNSの利用率60代は8割、70代は5割を超える」ということで、率の高さの背景はLINEの利用率。6割以上。LINEは元々は韓国生まれのサービスで、数年前個人情報を韓国になるサーバーに送信していたということで問題になっていたこともあり、LINEは頑なに使わないというシニアが知り合いにも数名いたが、周りがみんな使い「LINEで連絡できないのはあなただけ」などと苦言を聞かされて渋々使い始めているケースがあった。

そもそもSNSは知り合い同士のネットワークから広がっていくものだけど、“いいね”やコメントのやり取りを行なってるうちに知り合いのようにハードルを下げてしまって、そこにつけ入る輩の餌食になる。TwitterやInstagramは匿名で、それこそ儲けようとしている人たちにとっては無料でプロモーションでき、無料でコンタクトできる便利なツールな訳だから、鴨を虎視眈々と狙っているのであろう。

よくあることだが、先日Facebookで見ず知らずの女性からメッセージが届いた。その人のプロフィールを確認すると知人がお友達になってる。そこで、その知人に知り合いか確認したところ深く考えずに友達にしていたことが分かった。“友達の友達は友達”と思ってはいけない。基本的にFacebookは直接会ったことのある人でもなければ友達にはならないことにしてる。友達の友達だからって安易に承認しちゃいけない。
LINEが詐欺に利用されている様子は実感できないが、やはりここでも友達の友達は…で輪を広げて被害者になったしまうような事もあるのではなかろうか。

人生経験の長いシニアなんだからちゃんと人を見ないといけませんね。

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