NATO諸国の弾薬が枯渇する?

2023/2/13
NATO事務総長ストルテンベルグ氏は、NATOの弾薬の関しての表明を行いました。
以下、事務総長の発言

「全面侵攻開始から約1年が経過したが、ロシアのプーチン大統領が和平に向けて準備している様子は全くなく、新たな攻勢をかけている」
「プーチン大統領およびロシアはウクライナをなお支配しようとしている」
「ロシアがより多くの軍隊、兵器、能力をどのように送るかを確認する」

「われわれがロジスティックスの競争にさらされていることは明らかだ。ロシアが戦場で主導権を握る前に、弾薬、燃料、予備部品などの重要な物資がウクライナに届けられなければならない。スピードが命を救う」

「プーチン大統領は何千何万という軍隊を増派し、極めて多くの犠牲を容認し、大きな損失を出しながらもウクライナに圧力をかけている。ロシアは質で不足するものを量で補おうとしている」

「ウクライナでの戦争で膨大な量の弾薬が消費されており、防衛産業に負担をかけている。そのため、われわれは生産を増やし生産能力に投資する必要がある」

(ウクライナ軍は毎日最大1万発の砲弾を発射)
「ウクライナの現在の弾薬使用ペースは、われわれの現在の生産ペースを何倍も上回っている」

「大口径弾薬の確保にかかる時間が28カ月と、これまでの12カ月から伸びているため、西側諸国は生産を増強する必要がある」
「NATOが自国の領土を守りながらウクライナを支援し続けるためには、弾薬の供給量の増加が不可欠」

(NATO国防相会合で、航空機を巡る問題が議論される)
「NATO加盟国がウクライナに戦闘機を供与してもNATOが紛争の一部になることにはならない」

ロイター記事より

個人的感想

あからさまな事務総長の弾薬増産の会見です。

ウクライナ軍がロシアに勝てる見込みがないのにまだやる気です。
弾薬が枯渇するから増産という流れは、欧米の軍事産業にさらにお金をつぎ込むこととなります。

それしか能が無い。

全てはネオコンのため。ウクライナの人がどうなろうと構わないという姿勢。

冷静に考えてください。
ウクライナにNATO加盟国が武器を供与してもNATOには関係ないと言っています。
誰が犠牲となっていますか?
ウクライナ人とロシア人だけです。

戦車や戦闘機を提供する計画もいずれ頓挫するでしょう。
欧米の国民がこの「異変」に気づき始めたら、たちまち反戦運動はNATOとアメリカへ向けられるのです。

プーチン大統領がドンバスやクリミアのロシア人を守るためにやむなく侵攻しただけで、「戦争に仕向けたのはアメリカであり、東部のウクライナ人(ロシア人を含む)を虐殺してきたのは西ウクライナ人である」という構図が世界に伝わらない限り、ロシアが悪と見なされるという悲劇。


ロシアは「東部から追い出されるようなことになるなら核を使う」と言っています。
そうならないようにNATOは軍備をコントロールするはず。
したがって、絶対に負けると分かっていても、「最善の努力をしている」というパフォーマンスだけは行い、戦争継続姿勢で軍事産業にお金を使わせるということです。

しかし、西側の敗北で戦争終結は時間の問題です。

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