最近話題の「小西文書」を分析! その2
この投稿の前段は下記リンク先でご覧ください。
ここでは、問題の本質を問う前にそもそも行政文書というものの重要性について考えたいと思います。
行政文書に関して、動画で説明されている方がいますので、そちらから切り抜きます。
元財務官僚、高橋洋一氏の見解
以下、当人の発言を切り出し。
なお、この動画は3/6に投稿されたものです。(文書が公表される直前)
小西洋之参議院議員は、元総務相の官僚。
私自身も総務省にいた経験、大臣室勤務経験があり、それを踏まえると文書には違和感がある。
小西洋之氏は、「小西文書」を基にして予算委員会で質問をしている。
高市早苗氏は、「これは捏造」と言って捏造でなかったら大臣も議員も辞めると言い、安倍元総理と同じ展開になっている。
たぶんそうだろうなという文書も多くあるが、78枚のうち、3枚だけ違和感があった。
1,2ページの右上の「厳重取扱注意」と書かれているものだが、普通は「取扱厳重注意」と書くもの。ひっくり返っているのでなぜだろう?と。
役人であればまず間違えないミス。
後からとってつけて書いたものかもしれない。
2/13の高市早苗総務大臣レク(30p)
高市早苗氏が「言っていない」ということを検証するのは難しい。
西がた(記)となっているのでこの人が記録したのだろう。
これは普通のやり方だが、私が着目した点は配布先。
桜井総審というのは、櫻井翔のお父さんのこと。
その当時に旧郵政省系のトップの人だった。
総務省は旧自治省系、旧郵政省系、旧行政管理庁系の3つが合わさって出来たもの。
ちょっとへんちくりんなのは、普通大臣室で行った話は念のために大臣秘書官の方に回すはず。
理由は、変な記録をしていると不味いから必ず配布するはずだが、配布されていない。
真相は分からないが、その場に居たからというのは説明にならず、どうやって記録をとったのかが重要であるから、先方の誰かに回すはず。
仮に回すのであれば、平川参事官、松井秘書官に回すことになる。先の「厳重取扱注意」の話をしたが、ここでは「取扱厳重注意」となっている。
こちらのほうがきちんとしている書き方。これは形式要件。配布先はちょっと違うかな。
いくら総務省の中で3つに分かれているからといって、櫻井翔のお父さんは省のトップではないから配布先には普通は事務次官を入れるはずだが配布されていない。
大臣レクをしているのに事務次官に配布しないというのはおかしい話。
中身の話を高市早苗氏は言っていないと否定しているので、ここに出ていた人を全部呼んでみればすぐに分かる。
そういうことがあるから、先方に一応このレクの話を回しておくのです。
もしも回していない場合、一方的に書かれてしまったら困る話になる。3/9、平川参事官から安藤局長への連絡(p70)
平川参事官は大臣室の方らしいが、連絡がなぜ松井秘書官からではないのか?と感じた。
普通、(総理と大臣の電話の有無なら)秘書官の方から回すはず。文書の書き方について、まず役人であれば見出しのところ「高市大臣と総理の電話会談の結果」は普通は「総理」を先に書く。
「総理と高市大臣の電話会談の結果」となるはず。
大臣室勤務の人がこんなのを書いているのは疑問符がつく。
そのレベルの人かもしれないがよく分からない部分。
一目見て「順番が違うな」と思ったくらいの印象。
秘書官と参事官が一緒になってやっているのかもしれないが。
ただ、この人に聞けばすぐに疑問は解ける話だろうけど。「高市大臣から総理に電話」と書かれた部分に「日時不明」とあるが、それはまず無い話。
傍に秘書官が居れば、こういうのは秘書官に聞ける話となる。
もし、秘書官に聞いていたら、「総理に電話しているんですか?」ってすぐに分かる。
仮に「高市さんから総理に電話しておいたよ」って言われたら、「いつ電話されましたか?」と聞くことになるはず。
私は以前に総務大臣補佐官をしているから、こういうのは分かる。
例えば、私が総務大臣の補佐官をしているときに、小泉総理に報告することがあるが、私のときは情報共有だったので補佐官と秘書官を集めて「これから総理に電話するから」と言ってやっていた。
これは大臣によるかもしれないが、必ず「いつ」というのはハッキリさせないとメモにはならない。
日時がないメモというのは作らない。(証明が出来ないので意味が無い)
そうなると平川参事官というのは「何なの?」という感じになる。
それでも大臣室の人なのか?という感じ。
これら3つの文書は合点がいかない感じがした。
高市大臣は「総理と電話はしていない」と言っているからなおさら疑問。磯崎総理補佐官の説明の部分は、一部を除き正直あんまり不審点は無かった。
「そんなもんかなぁ」と感じた。
ただし、磯崎総理補佐官の説明文を見たとき、普通は官邸に説明に行ったときの記録は事務次官と大臣室大臣秘書官に配布するのが普通であるが、それがされてない。
なぜならば、官邸に勝手に行っていたことになるから。
役人が官邸に行ったときには、一応は事務次官と大臣の方に連絡しておくというのが普通。
それも、磯崎総理補佐官の説明というのは配布先が櫻井翔のお父さんが一番トップになっているので、事務次官には回っていない。磯崎総理補佐官の説明部分に関しては、旧郵政省系の人だけでやっていたのかもしれない。
旧郵政省系は櫻井翔のお父さんがトップなので事務次官は関係ないと言えば関係ない話になるかもしれないが、官邸に行く話だからメモの配り方としてはあり得ない。磯崎総理補佐官のところで、中に書いてある話は「そんなもんかな」という気はする。
高市早苗氏の中身と、安倍総理との電話会談という部分はメモにしてはちょっと杜撰すぎる。
これが、電話会談のところが全くの捏造だとヤバい話になる。
ネットの人の真偽で文書番号がないとか言っている人がいるが、メモでは文書番号はない。
文書番号がないのは大した話ではないが、行政文書は情報公開請求すれば出てくるだろう。(この収録時点で総務省は公開していない)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?