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♯150 鹿児島県警察本部

鹿児島県警察本部が揺れています。

事案の詳細はネットの記事に譲るとして極めて簡単に書きますと
鹿児島県に勤務する末端の警察官が軽微な犯罪を犯し
その事実を組織ぐるみで隠ぺいしたとして
先ごろ退官したばかりの元幹部がこの事を告発。

ところが県警はこの幹部を第三者に対して
情報を漏洩したという容疑で逮捕しました。
この幹部は元の生活安全部長でそれらの事実を
ジャーナリストに訴え事案が表面化したという流れです

元部長は“県警本部長が職員の犯罪行為を
隠蔽しようとした事が許せなかった”などと主張しており
県警側は個人情報などを含む警察の内部文書を第三者に郵送し
知り得た秘密を漏らしたとして国家公務員法違反の疑いで逮捕。

ただこれは相当無理筋の話ですね。

組織の暗部を義憤に駆られて告発したのに
それを握りつぶすのは何処の組織でも良くある事です。
しかるに普通の会社で逮捕される事はありません。
その点さすがは警察で身柄を拘束してしまいました。

例えば国の大事な方針や施策についてマスコミは
夜討ち朝駆けで政治家や官僚などが持っている
情報を探りに行きます。
そしてこれらの情報が大スクープに繋がる事もある。

また時にはリークされた情報も含まれており
これ等のネタをメディアが報じた場合
国家公務員法違反に該当するのでしょうか?

事実関係はこれから解明されるとして
仮に鹿児島県警本部が隠ぺいしたとなれば
野川明輝(のがわあきてる)本部長が隠ぺいした事になります。

野川本部長は愛知県出身・東大卒のキャリアであり
オール警察の中では約250人程のキャリアが
概ね2年毎に転勤を重ね日本全国に点在しています。

従って出世の道を歩むとすれば失点を犯したくないし
どうせすぐにいなくなるキャリアを大過なく
過ごさせてあげるのが県警職員の仕事でもある。
そんな中で今回起きた足下の部下による決死の告発劇。

まあ穏便に事を済ませ面倒臭い人間の口を封じる
姑息な手段に出た本部長ですが
この処分はご機嫌取りの部下による
“よいしょ”の助言もかなりあったのでしょう。

昨今のSNSの時代に自分にとって逆らう人間を
黙らせようとしても最早無理な事は自明の理。
これを理解していない県警や本部長は
真に危機管理意識の薄い顛末となりました。

そして次はどこに異動されるのか注目されます、、、

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