嗚呼!失敗だらけの北九州紀行
事前準備
Go Toキャンペーン華やかりしころ、長崎・佐賀に旅行しようと思っていたんです。
この2県にはまだ、足を踏み入れたことがなかったものですから。
それが、コロナの第何波だかが来て、緊急事態宣言、Go To中止で旅行取りやめ、ホテルもキャンセル。
そうこうしている間に東京オリンピックで、僕は派遣でオリパラの仕事に申し込みました。
仕事が始まってみると、まあ過重労働、深夜残業の嵐で。
9月まで地獄でしたよ。
仕事が終わり10月に入って、やっと落ち着いたんです。
コロナの方も落ち着いてきて、ふと旅行のことを思い出しました。
「そうだ、仕事の疲れを癒すために、佐賀・長崎に旅行しよう!」
ついでに、福岡への移住の下見もしたかったんです。僕は放送大学生で、福岡の学習センターが九州大学の校内にあり、その近くにお得なURの住宅もあったものですから。
URの住宅で安く住みながら学習センターで作業をし、学食で安く昼食をとる。たまには博多まで足を延ばす。
こんな風に夢想していたわけです。
そこで、博多を拠点にすべくホテルを探していると、なんと7泊8日で1日あたりの宿泊費3,000円台という格安プランを発見!
早速予約して、現地でJRの周遊切符を調達して佐賀・長崎を回ろうと計画しました。
ただ、飛行機の切符を予約するのが面倒くさかったので、結局は新幹線で往復することにはなりましたけどね。
10/18
妙に冷え込んだ中、僕は新横浜駅で新幹線を待っていました。もちろん事前に崎陽軒のシューマイ弁当は買っています。
のぞみ号がやってきて、乗り込みます。いつものように進んでいきます。
ところが、スピードが急に落ち、やがて止まりました。人身事故が発生したというのです。
新幹線に飛び込む人がいるとは! おかげで処理に非常に時間がかかり、1時間たっても2時間たっても動きません。
とうとうホテルに言っていた到着時間にギリギリ間に合わない時間になって、やっと動き始めました。
やむをえず、ホテルに電話です。幸い、フロントの女性は快く対応してくれました。
しかしなんという運の悪さでしょうか。非常に幸先の悪いスタートとなりました。しかしこれは、不運のほんの手始めに過ぎなかったのです。
結局深夜にホテルに到着。レストランもやっていないので、近くの松屋でカレぎゅうを食しました。
10/19
翌日気を取り直した僕は、さっそく鹿児島本線に乗車するとURの住宅と福岡の放送大学学習センターの見学に大野城駅へと向かいました。気に入れば、移住を検討するつもりです。
駅を降りた僕は、まずURの住宅を見ました。閑静で、いい感じです。しかし後で見てみると家賃は大分上がっていて、入居者も子供のいる家族限定になっているのでここに住むのは無理でした。
次に、放送大学の学習センターのある九州大学のキャンパスへ。しばらく歩くと、目当ての建物を発見。ただ、全く人の気配がありません。よく見ると、学生交流室が閉鎖されていました。
だったら全て学生が入れないようにすればいいのに、なぜ無駄足を踏ませるようなことをするのでしょうか。
僕は非常に気落ちしながら、隣の学食へ行きカレーを食べました。ここは肉が牛のヒレ肉を使っているようで、大変おいしかったです。「あーあ、もったいない」と思いながら、ここを後にしました。
博多に戻り、筑紫口のRegusへ。実は僕は日本全国のRegusのラウンジを利用できるんです。しかもサービス期間に入会したので、毎月3千円強の会費です。今なら2万円くらいするのでラッキーでした。
筑紫口のRegusの受付の人は非常に感じがよく、ここは何度も利用しようと思いましたね。
それから、天神のイオンに行き寿司などの総菜を購入。これにはできるだけ食費を切り詰めることと、地元の肌感覚を知ることという2つの意味があります。
その後、ホテルに戻り寿司を食べ就寝。
10/20
翌日、福岡県立図書館に向かいました。なにやら大きな神社の近くにあります。
図書館を見つけて入館したのですが、座席はすべて受付で申請が必要でした。コロナ対策でしょうが、なぜ来させておいて制限をかけるのでしょうか?
「もう無理」福岡移住はやめようと思いました。
すぐに天神に戻り、今度は天神のRegusへ。こちらはラウンジの席の数が多く、ラウンジ自体も広かったんですが、どうにも騒々しい。全員電話をしていて話声が大きいんです。
その後、再びイオンで買い物をして帰りました。
10/21
この日は、大宰府天満宮へ向かいました。実は前日、ローソンで西鉄のお得切符を購入済でした。
お得切符のおすすめにしたがい、直接大宰府天満宮には向かわず、途中下車して太古の面影を残す道を歩いてきました。ここは風情がありましたね。
大宰府天満宮へは一度行ったことがあったので早々に通過し、前回行かなかった場所を巡っていました。すると地図のなかに「竈門神社」という文字が。
「これは鬼滅の刃となにか関係あるかも」と勢い込んで向かいましたが、まあ遠いこと。
やっとの思いでたどり着き、「ここは穴場に違いない」と絵馬を見ると、鬼滅の刃のイラストだらけ。有名な場所だったんですね。
最寄り駅まで来ると、なじみの一蘭があったので吸い寄せられるように入っていきました。
「いらっしゃいませー」の声が、どこか違う。よく見ると、ここは受験生仕様になっていて「いらっしゃいませ」も「しあわせー」と言っているそうなんです。いろいろやっています。
天神に戻るとまたRegusに行き、休憩して戻りました。
10/22
この日は、旅行前にネットで見つけた「イグ・ノーベル展」に出かけました。
六本松の駅の周りは結構おしゃれでしたが、肝心の展示がまったくのはずれ。
博多に戻り、コメダ珈琲に入るとギリギリでランチの前でした。やむをえず、高いサンドイッチとコーヒーの昼食。
Regusで、翌日からの佐賀・長崎行きに備えてJRのお得切符を調べたところ、土日に使える切符は3日前までに予約が必要とのこと。知らなかった。
仕方なく、各停で九州中を回れる切符を購入。3日分なので、1日完全に無駄。
それから福岡のスーパー銭湯にバスで向かいました。ここは、よかったですね。珍しく奮発して、晩飯に2,500円の定食を頼みました。
10/23
いよいよ未踏の地の一つ、佐賀県へ出発。福岡からはどこへ行くにも鳥栖を経由しなければならないため、鳥栖経由でまずは吉野ケ里遺跡へ。
ここは予想外に広くて、施設も感じがよかったです。遺跡内のレストランで昼食を済ませ、いよいよ佐賀駅に向かいました。
佐賀に着いてみると、意外と開けています。しかも少し、オシャレな雰囲気もあるじゃありませんか。ハロウィンが近かったからかもしれませんが、なかなかいいところだなと感じました。
そして県立図書館があったので入ってみましたが、ここは席の予約などはいらず好感が持てました。
10/24
この日はもう一つの未踏の地、長崎へ。鉄道の経路探索ソフトで色々探してみても、特急しか出てきません。どうも様子が変です。
どうやら、博多から長崎へは各停が数時間に1本しかなく、ほとんど特急を使うしか手がないようです。なんということでしょう。
仕方なく、鳥栖で特急に乗り換えることにしましたが、1時間くらい時間が空いてしまいました。
そこで鳥栖の町を歩いたのですが、結構大きなスーパー・専門店街が一体になったところがあり、住みやすそうです。
鳥栖の町を後で検索してみると、移住推進策があり、都会から移住するとお金がもらえるようです。
ところが、対象者は東京23区に居住・勤労している人です。横浜に暮らし、働いている僕はお金を受け取れません。鳥栖に移住することもやめました。
鳥栖から特急で長崎に着き、駅ビルでちゃんぽんを食べました。リンガーハットとそう変わらないですね。
あと、博物館に行ったのですが、珍しい寸劇が行われるというので見に行きました。
すると、なぜか僕が見学者たちのリーダーのような扱いにされてしまいました。最後の決めゼリフを言う音頭取りをさせられたんです。
音頭のタイミングをミスり、すべってしまったので早々に退散。
10/25
帰りの日になりましたが、このころになるとすっかりホテルに飽きていました。ホテル住まいをしている人がたまにいますが、よく飽きないなと感心するばかりです。
チェックアウトして博多に向かい、再び筑紫口のコメダ珈琲へ。今度はモーニングに予定通りありつけました。
それからRegusに行き、時間になったので駅へ戻り新幹線に乗りました。
岡山から、珍しく隣に若い女が一人で乗ってきました。この旅行で、本当に珍しいラッキーでしたね。
まとめると、今回の旅行は本当に不運続きで、さんざんでした。もう九州へは長期で旅行しないし、移住もしないことにします。
でも、九州出身の女性は好きですけどね。