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わたしが書きました(横山晃嗣)

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横山晃嗣(よこやま・こうし) 2014年入社。名古屋支社、津支局、内政部を経て22年1月からドットコム取材班。特に福祉分野に関心があり、学生時代から名古屋を中心に各地の炊き出しな… もっと読む
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記事一覧

職業は「カジノディーラー」 仕事内容、働き方、賃金は?【時事ドットコム取材班】(2023年05月30日)

 カジノを中核とする日本初の統合型リゾート(IR)を大阪に整備する計画が動きだす中、「カジノディーラー」への注目度が高まっている。日本ではまだまだ身近とは言えないカジノディーラーとはどんな職業なのか。ディーラー養成校や海外のカジノで働く人に、仕事内容や働き方、賃金など気になる実態を聞いた。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 ディーラーが足りない! 「大阪IRには2000~2500人のカジノディーラーが必要です。ディーラーが足りていません」。5月14日

「カップ麺禁止」「旅行許可制」◆校則データベースで見えたもの【時事ドットコム取材班】(2023年05月15日)

 長男の進学までに、理不尽な校則をなくしたい―。そんな思いで中学、高校の校則を比較できるサイトをつくり、運営する男性がいる。「タイツは黒」「カップ麺禁止」「旅行は学校の許可を取ること」。情報公開請求し、こつこつ入力したデータベースで見えてきたものとは。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 必要ですか? データベース型サイト「School Rules Database」は、ITコンサルティング会社に勤める千葉県流山市の植山良さん(39)が立ち上げた。アク

「夜のパン屋さん」が人気◆ホームレス支援、フードロス削減も【時事コム取材班】(2023年04月16日)

 路上生活者に仕事を生み出し、フードロス削減にもつながるー。夕方、生活困窮者らが街のパン店を巡って売れ残った商品を買い取り、再販売する「夜のパン屋さん」をご存じでしょうか。自らはパンを焼かない、一風変わった取り組みは、街のパン店にも恩恵をもたらしているそうです。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 あちこちのパンが一堂に 「こんばんは、どうぞいらっしゃいませ」「残りわずかとなっております」。2023年3月23日、JR田町駅(東京都港区)の駅前で営業する

「させていただく」は変ですか?敬語が背負う「盛り盛り」の宿命【時事ドットコム取材班】(2023年02月02日10時00分)

 「こちらコーヒーになります」「なるほどですね」―。日常的に耳にする言葉ですが、眉をひそめる方もいます。本当におかしな日本語なのでしょうか。コミュニケーションで使われる言葉を研究する法政大の椎名美智教授によると、敬語には「敬意盛り盛り」にならざるを得ない宿命のようなものがあるのだそうです。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】  ―普段どんな研究をされているのでしょうか。  言葉がコミュニケーションの中でどう機能するのか、どう意味が伝わるのかを調べる「

バズる「ナウル」どんな国?人気ツイート「中の人」に聞く【時事ドットコム取材班】(2023年01月22日08時30分)

 太平洋に浮かぶ島国ナウル共和国。政府観光局日本事務所のツイッター公式アカウントは、開設から1週間で本国の総人口を上回る1万3000人超のフォロワーが付き、最近では、2022年のサッカーW杯カタール大会で日本代表が強豪スペインに勝利した後の投稿が絶賛された。「共和国としては世界最小」の島国が日本でのつぶやきに力を入れるのはなぜなのか。人気の秘密はどこにあるのか。日々、ユニークなツイートを続ける「中の人」に話を聞いた。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】

「神対応」はもう終わり?人間に戻ったお客さま【時事ドットコム取材班】(2022年12月22日08時30分)

 「顧客からの社会通念上過剰な要求などには対応しない」―。そう宣言する企業が増えてきた。お客さまは神様とは、とある有名歌手の言葉だが、当然ながら神様ではない。いつ、お客さまは神になり、人間に戻ったのだろう。ある業界団体関係者は「顧客の過剰とも思える要求も聞き入れてきた企業の『神対応』がカスタマーハラスメントをエスカレートさせてきた」と語る。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 「神対応」を反省 「『神対応的』な相談対応をしてきてしまったことを反省してい

「究極の二択」でポイ捨て激減◆ゲームで世界は変えられる?【時事ドットコム取材班】(2022年11月13日08時30分)

 社会問題の解決にゲーム感覚を取り入れるユニークな試みが広まりつつあります。灰皿を「投票形式」にすることで、たばこのポイ捨てを減らしたり、老朽化したマンホール設置場所を特定したり。ゲーム以外の分野にゲームの仕組みを応用することは「ゲーミフィケーション」と呼ばれて注目されていますが、海外では、人を操り、自殺に導くようなゲームも登場しました。記事では、前半で日本での最近の話題を取り上げ、後半で海外の事例や、ゲーミフィケーションに詳しい専門家の話を紹介します。(時事ドットコム取材班

そんな投稿した覚えは…場所を選ばぬ「ネットいじめ」の新手口【時事ドットコム取材班】(2022年10月28日08時00分)

 誰でも気軽にインターネットに触れ、動画視聴を楽しめる時代。学校で「1人1台」のパソコンやタブレット端末配備が進み、子どもたちのネット利用が当たり前になった一方、深刻化しているのが、交流サイト(SNS)などを使ったいじめだ。相談窓口を設置する一般社団法人「全国ICTカウンセラー協会」には近年、これまでになかった手口の被害相談が増えているという。代表理事の安川雅史さん(57)に話を聞くと、陰湿さと厄介さを増した「現代のいじめ」の実態が見えてきた。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣

「この業界で一番クールなのは…」◆中卒ハッカーが学んだ美学【時事ドットコム取材班】(2022年10月05日07時00分)

 日本政府のサイトが一時アクセスしにくい状態に陥り、国際ハッカー集団が、サイバー攻撃を仕掛けたと主張した。サイバー空間で高まる緊張感。少年時代から世界のハッカーと渡り合い、現在は国内外の政府機関などに助言活動を行うホワイトハッカー、西尾素己さん(26)に、最新のセキュリティー事情を聞いた。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 異例の若さで「最高位」に 「西尾でございます」。インタビューは2022年8月下旬、東京・有楽町のビル高層階の会議室で実現した。西

ゲームは悪者?医師になった「ガチプレーヤー」が出した答え【時事ドットコム取材班】(2022年08月20日08時30分)

 かつて1日の大半をゲームに費やし、全国1位プレーヤーになったこともある医師がいる。家庭医療の専門医で、eスポーツドクターとしても活動する阿部智史さん(35)だ。ゲームに没頭しすぎて大学受験に失敗し、高卒フリーターとしてファミレスや倉庫で働いていたころを「闇の時代」と振り返る。「ゲーマー医師」の人生には、どのような転機があったのだろうか。(時事ドットコム編集部 太田宇律)  【時事コム取材班】 出会いは幼稚園 東海大医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)の総合内科で診療に携わ

え、ゆでザリガニ?!サバもぐったり◆夏本番、家族の一員どう守る【時事ドットコム取材班】(2022年08月07日08時00分)

 「暑さ本番前」の2022年6月、熱中症による救急搬送が統計のある10年以降過去最多となった。人間もまいってしまう夏の暑さ。年々、厳しさを増しているような気がするが、動物や魚たちにはどのような影響が出ているのだろうか。大切なペットを守るために注意すべきことを取材した。(時事ドットコム取材班 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 暑さで「ゆでザリガニ」に? 「ボイルされたザリガニが、田んぼに浮いている」―。22年6月末、茨城県竜ケ崎市で農業を営む20代の男性は見慣れない光景を収

やめられない「ガチャ」一生の闘い◆つながりに求める回復の道【時事ドットコム取材班】(2022年07月03日07時30分)

 スマートフォンでいつでも遊べる手軽さで広まったインターネットゲーム。強力なキャラクターやアイテムなどを購入することでゲーム展開を有利にできる「課金」も一般的になったが、返せなくなるほど借金をしてしまったり、没頭して日常生活に支障が出たりする「ゲーム依存症」患者も増えているという。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 「きょうだけゲーム抜き」 「きょうだけ、自分の回復について真剣に考え、ゲーム抜きの人生を味わおう」―。2022年6月5日夜、甲府市のビル

おさかな天国?「タマゾン川」◆熱帯魚なぜ生息【時事ドットコム取材班】(2022年06月16日10時00分)

 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川で、本来生息しないはずの熱帯魚や大型肉食魚などの外来魚が次々と見つかっている。南米アマゾン川になぞらえ「タマゾン川」という言葉も生まれたが、河川の「アマゾン化」は多摩川に限らず、各地で進んでいるという。なぜ日本の河川に熱帯魚が生息するのだろうか。生態系に影響はないのか。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 ガーが釣れる川 「バスっ子!バスっ子!」―。2022年5月30日午後、多摩川の二ケ領上河原えん堤下流で生息する魚

ベッドの上から「いらっしゃいませ」◆ロボットがもたらした働きがいと開発者の思い【時事ドットコム取材班】(2022年05月22日08時30分)

 「当店のイチオシはローストビーフです」。テーブル席に着いた4人組の男女に、人間の上半身型のロボットが話し掛けた。声の主は福岡県内に住む重症筋無力症の女性だ。東京都中央区のオフィス街にある、とあるカフェでは病気や障害で外出が困難な人たちがロボットという「分身」を通じて接客する。寝たきりの人にも働く喜びをもたらした現場を取材した。〔動画あり〕(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)  【時事コム取材班】 分身ロボが活躍するカフェ その店はビル1階にある「分身ロボットカフェ DAW