日比谷線に乗った
本日、六本木に用事があり、僕は北千住から東京メトロ日比谷線中目黒行きの電車に乗った。
普段は山手線沿いの駅にしか用事がないので、慣れない路線に乗ったことになる。
日比谷線は予想外に混んでおり、僕はドア前の、ディスプレイがよく見える位置に立つことになった。
長いインド暮らしで人を信じられなくなった僕は「乗り換えアプリはそう言っていたが、この電車本当に六本木に行くのか?」とアホみたいな疑問を抱き、これから先の停車駅を表示しているディスプレイをずっと眺めていた。
そこにはまだ六本木は出ていなかったが、それを見ていてふと思ったことがある。
駅名の下に付くコードのようなもの、例えば日比谷線北千住駅なら「H21」というようなアルファベットと数字の組み合わせ。
東京メトロ日比谷線にも関わらず日比谷駅がH07なのである。01でも終点でもないのである。
僕が普段使っているつくばエクスプレスならつくば駅は終点のTX20なので、これは何だか中途半端に感じた。
じゃあ01は誰なんだ。日比谷駅を差し置いて日比谷線の01(プリメーラ)の座におさまっているのは誰だ。
駅が進むごとに一つ、一つと駅名表示が更新されていく。僕の目的地のH04六本木も間もなく表示されたがそんなことは最早どうでもよかった。早くH01を見せろ。
上野か秋葉原辺りに来た時だったと思う。それはついに表示された。
「H01 中目黒」
僕は自分がどこ行きの電車に乗っていたのか思い出した。
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