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津田啓仁「5メートル12分のフィールド」(現代人類学の基礎体力の『記録』2024年6月号収録)

現代人類学の基礎体力の『記録』2024年6月号では、津田啓仁さん(人類学者 秋田公立美術大学 博士課程)に、「5メートル12分のフィールド」という文章を寄稿してもらっています。

フィールドで多くの時間をかけて、調査者はあちこち歩く。調査の初期段階ではフィールドを歩き、その土地の雰囲気を確かめることから始める人が多いだろう。そこで地図を作ったりもすることになる。実際、出版されるほとんどの民族誌には冒頭部分に地図が載っている。そうしたフィールドで歩くことを少し極端な形にストレッチし実験してみるのが、この稿の内容である。

「5メートル12分のフィールド」冒頭

「ゆっくり歩くこと」が、人類学者のフィールドでの思考にどのように影響を与えうるのか。「ゆっくり歩く」ワークショップを開催したかれが、ゆっくり歩くこと、そしてそれを書くことを通して、その奥深さに迫ろうとしています。

そういえば今になって思い出しましたが、かれの修論(「マインクラフトにおける生と制作ー人類学的考察」)は、マインクラフトというバーチャルな世界を「歩く」経験にアプローチするものでもありましたね。


ZINE全体については以下の記事をご参照のこと。