ミュージカルを語る ジェイミー

やりだしたらとまらない
たのしくなってきた

EVERYBODY'S TALKING ABOUT JAMIE

初演:2017年(イギリス)
作詞・脚本:トム・マクレー
作曲:ダンガレスピーセルズ
原作:ドキュメンタリー番組
   「Jamie: Drag Queen at 16」

受賞歴:
 ワッツオンステージ賞
     最優秀作品賞
     主演男優賞(ジーン・マクレア)
     助演女優賞(ルーシー・ショートハウス)
~ストーリー~
 高校一年生の「ジェイミー」はゲイであることを隠さずにクラスに溶け込んでいた。そして、「将来の夢」として、"ドラァグ・クイーン"になることを発表しますが、先生のミス・ヘッジからも、現実をみるようにと言われてしまう。
 ジェイミーの家では、母の「マーガレット」と友達のレイが、かれの16歳の誕生日をお祝いする。そして、彼の父親からのバースデイカードを渡し、マーガレットからは赤いハイヒールをプレゼントする。マーガレット達はジェイミーがゲイであることを受け入れて、ドラァグ・クイーンになることも応援している。しかし、ジェイミーは夢を見ても、どこか躊躇している気持ちもあらわれる。
 その翌日、友達の「プリッティ」にハイヒールをみせるも、クラスメートの「ディーン」にからかわれる。プリッティはイスラム教徒であり、そのこととジェイミーの同性愛についてバカにするも、ジェイミーは反発して、ディーンが短小であることを仕返しして乗り切っていた。落ち着いたときに、プリッティはドレスをきてプロムに行くことをジェイミーに勧める。
 そのあと、ドラァグ・クイーンの衣装を扱う店で、店主のヒューゴに出会い、ジェイミーのことを色々と手助けしてくれる。一方、その頃、マーガレットは元夫に会いに行く。実は、父親からのバースディカードはマーガレットが内緒でやったことで、父親はジェイミーが同性愛者であることを受け入れずに離婚したのだ。そのことは、ジェイミーは知らないでいる。
 しばらくして、ジェイミーはクラブでドラァグ・クイーンのデビューを果たし、学校中は大騒ぎ。ジェイミーはメイクをしたまま学校にいくも、ミス・ヘッジに注意され、さらに、親も呼び出されドレスを着てプロムへ行くことも禁止される。
 怒るジェイミーはプリッティの元へ行き、彼女に相談する。すると、プリッティは、ドラァグ・クイーンではなく、しっかりとしたドレスを着て、女性として行くことを勧める。そして、ジェイミーはドラァグ・クイーンでデビューしたときに、父親からドレスと花束を郵送でもらったことを話すも、幼い頃にドレスを着て怒られたことを思い出し、疑問に思ったジェイミーは父親に会いに行くことを決意する。

この作品は、実際に16歳でドラァグクイーンになったジェイミーについてミュージカル化したものだが、実在した人を基とした歴史もののミュージカルは少なくはない。しかし、ほとんどは昔の人であり、歴史的に活躍した人だったり、大きな事件を起こした人たちにスポットをあてられてきた。
 そんななか、活躍している人をミュージカル化するのは、いままでにあっただろうか。しかも、ドキュメンタリー番組というメディアひろまった人を主人公とする珍しい作品。現代だからこそ叶ったことなのではないだろうか。
 残念ながら、生ではまだみたことがないが、上演されていたのを劇場版で公開されていて、その動画を最後までみたうえで、少し感想をのべさせてもらう。

 まるで立方体の中をくりぬいたような舞台にて全てが証明に包まれている。後ろはスクリーンのようにもなっている。そして、最初に歌われる「Don't Even Know It」からノリノリな感じスタートする。ここでは前向きな気持ちで、夢に向かって走る楽しい歌になっているが、次の「The Wall In My Head」では、いまの自分をみつめ、ややネガティブなジェイミーをみることになる。

Just one tiny though.
It started out so small.
The brick made a wall.
The wall keeps me down.
The wall trips me up.
And it keeps building, and building, and building
This wall in my head.
This wall in my head.

And here I stand with my feet stuck to the floor.
As I shout down the street, screaming for more!

「ほんの小さな考え
小さなことから始まった
それは大きくなって
レンガの壁を作り出した
壁のなかは私を落ち着かせ
時にはつまずかせることも
そしてどんどん積み重なっていくんだ
頭の中の壁が
頭の中の壁が

そこで床に足をつけて踏みとどまっている
外に向かって叫んで、もっと叫ばないと!」

皆の前でははしゃいだり、前向きに過ごす彼も、ひとりになると孤独に苦しむ。これは、思春期として抱える気持ちか、同性愛者だから抱える悩みか。この疑問は、観客に委ねられる。どちらでも正解かもしれないが、ここでの捉え方によっては、ラストまでみるにあたり、見方が変わってくるかもしれない。ここではネガティブなかんじだが、それでも、

Over the wall.
Over the wall.
I see my future standing tall!
Over the wall.
Over the wall.
I can believe I'd have it all!

So I keep climbing, and climbing, and climbing.
This wall in my head, head, head.
I keep on climbing, and climbing, and climbing.
This wall in my head, head, head.
This wall in my head.
This wall in my head...

「壁の向こうへ
壁の向こうへ
未来はさらに高いところにある
壁の向こうへ
壁の向こうへ
私なら全て手にいれることができる

だからこそ、どんどん登っていこう
頭の中の壁を、今こそ
どんどん登り続けよう
頭の中の壁を、今こそ
頭の中の壁を
頭の中の壁を、、、。」

と、一歩足を踏み出す決心をする。シンプルだが、その分覚えやすく、彼の気持ちが伝わりやすい。口ずさみたくなるところでもある(実際、よく口ずさんでるけどねw)。

 学校ではジェイミーは浮いた存在だが、彼の唯一の友達のプリッティは彼の気持ちを理解し、応援している。そして、クラスのなかでもうひとり放っておけない人物がディーンの存在である。クラスや不良グループのリーダーとかではないが、ジェイミーやプリッティの前にいっては二人を馬鹿にしたり、侮辱したりする。プリッティに関しては、イスラム教徒ということをいじめてくるが、ジェイミーが彼の大事なところが小さいことを言い返すとばつが悪そうにさってしまう。ディーンは、ただのいじめっこかもしれないが、「みんな誰でも人と違うものをもっている」というメッセージがあるのかもしれないと感じた。そして、ディーンがジェイミーにつっかかるのは何かあるのかもしれないと、ここからうかがえて、目がはなせなくなる。

 そして、このミュージカルのもうひとつのストーリー。母・マーガレットとの親子愛について。マーガレットは彼がゲイであり、ドレスやハイヒールを履くことを認めている。そして、彼がそのことで傷つかないようにと奮闘してきた。彼の父親でマーガレットの元夫と別れたの彼のため。そして、ジェイミーがそのことで傷つかないように、父親からと言ってバースディカードを渡したり、後にドラァグクイーンデビューするときも、ドレスを送ったりしてきました。でも、本当はジェイミーのことを「本当の男の子ではない」といい、彼に嫌悪感を抱いていた。そして、夫とのことを歌うマーガレットの「If I Met Myself Again」は耳に残る優しいナンバー

If I met myself again I wonder what she'd say?
That love-struck girl who thought she was so smart
If warned of the men the ones that got away
And worse, the ones that stay and break your heat

I'd tell her "loves a losing game that's better left un-played"
I'd tell her "you've yourself to blame for every choice you've made"
And I'd tell her - and I'd tell her till my voice gave out and then -
She would smile and wait a while
Then go and do it all again
If I met myself again
・・・・・・・・・・・・・・・・
But if I did
If I dared
There's a price I would pay
And I'd lose
Cos I won't have my son
If I met myself again
If I met myself again

「もし自分自身に会えたなら、彼女は何て言うだろう
自分は賢いと思い恋に溺れていた自分
もし逃げた男たちに警告できたなら
ひどくあなたの心を壊し続ける男に

「始めないままにしたほうがいい負け戦もある」って彼女に伝えたい
「自分がした全ての選択に自分で責任を負うことになる」と
そして彼女に伝えたい・・・声の限りに伝えたい
すると彼女は微笑んでからしばらくまって
またもう一度はじめからやり直すだろう
もし自分自身に会えたなら

でも、それはもしもの話
例えばの話よ 
支払うべき代償として
私は失ってきたものもある
息子がいなかったらちがったの?
もし自分自身に会えるなら
もし自分自身に会えるなら...」

 母親としてでもあり、ひとりの女性として歌うこの歌。
優しく美しい歌だけど、どこか理想と現実の狭間で苦悩する寂しげな歌にもきこえる。
 いい母親になるためにつくしてきた分、時折おもう「息子がいなかったら違ってたの?」というフレーズは、愛しているからこそかんがえてしまうことなのかなと思う。決して悪くとらえることのない箇所でもある。

 1幕終盤、遂にドラァグクイーンとしてデビューすることになる。
 そこで、不安なジェイミーの背中を押す先輩ドラァグクイーンのヒューゴが歌う「Over The Top」は色々と悩ませた

Over the top, my friend
Unto the breach my friend
Rend the unending night
You've got your armour on
You've had your warpaint done
And you'll be a man my son!
So get out there and fight.

「友よ、上を目指していけ
突破口にむかうのだ
終わりなき夜を終わらせろ
自らの鎧を身に纏い
戦闘化粧も終えて
これから君は私の息子になる
だから外へでて戦おう」

 この詞をきいたとき、正直わけがわからなかった
男らしく、ドラァグクイーンの歌らしくないと感じた。
最初に私の偏見として、ドラァグクイーンは女装している方々なので「女の人のように」「常に女性らしく」を意識しているかと思っていた。だけど、ドラァグクイーンは、
「女性らしく。女性のような気持ちで」というよりも、「女性の性をあそぶ」ということを目的としているようで、決して女性として扱わなければならないわけではない。
 だからこそ、こういうときは男らしくなんだと自然としっくりくるようになっていた。 
 あと、私はこのミュージカルを「サントラから入った」ので、はじめ、その次のナンバー「Everybody's Talking About Jamie」で一幕おわりかとおもった、そのくらい、「これでおわるの?」とおもってしまう曲調であるが、
 この歌のあと、赤いドレスでメイクアップしたジェイミーが言ったん舞台をはけると、上から大きなスクリーンがおりてくる。すると、奥からジェイミーが歩いてきてスクリーンいっぱいに写し出されるのだ。2階席までの大きさのジェイミーの姿に思わず息をのんでしまった、かっこいい一幕の終わりかたである。

そして、二幕。学校では大騒ぎ。 「Everybody's Talking About JAMIE」タイトルと同じ曲名だ

Everybody's talking about Jamie.
Everybody's talking about J-J-Jamie.
Everybody's talking about the boy in the dress.
Who was born to impress.
Everybody's talking about the things that he wore.
Everybody's listening cos we need to know more.
Everybody's talking about the boy in the wig.
Cos he's gonna be big!
Everybody's talking about Jay-ay-ay-ay-ay-amie!

「みんながジェイミーについて話してるぞ
みんなはジェイミーの話をしているぞ
みんながドレスを着た男の子について盛り上がっているんだ
感動を与えてくれた彼について
彼が着ていたものについてみんな話してる
みんながくわしく知りたいときき回っている
ウィッグを被ったあの男の子についてね
かれはとてもビッグになったんだ
みんながジェイミーの話で夢中になってるぞ!」

 学園ドラマ風な明るいテンポと息のあった振り付け。先生が制止して、一度はとまるも、再び静かに始まり次第に盛り上がりをみせていく。それをみていたディーンは一人スマホをいじって歌には参加していない様子。ジェイミーに対して否定するのが自分しかおらず、孤独感をどこか感じてしまう存在として、ひとり静かにスマホをいじっている。
 そして、ジェイミーが登場するも、その姿は一幕と明らかにちがっていた。ドラァグクイーンになったことを隠さずに派手なメイクでの登場に一同はびっくりしてしまうも、すぐに受け入れるも、ディーンだけは違う。やはり、ディーンの存在はこのミュージカルでは欠かせない存在だ。二人きりになったジェイミーとディーン。無視して帰ろうとするディーンにジェイミーがはなしかける。それに対しからかうディーンにジェイミーはキスがキスをすることで、ディーンはさらに混乱してしまう。

 自宅に戻ってプロムの準備をするジェイミー、マーガレット、レイの三人だが、ジェイミーの服は次第に激しくなり、ほぼ素足の見える短いパンツをはいての登場。ジェイミーの衣装はほんとに注目してもらいたい。
 そんななか、三人は先生から呼び出しをくらってしまう。いってみるとヘッジからいわれたのが、ドレスを着てのプロムへの参加を認めないということだった。先生もまた、同性愛を認めないというか、男がドレスを着ておどることは「本物」ではないと考えているひとりだ。
 参加を拒否されたジェイミーはプリッティの寝室へいき、全てをはなす。ミミ・ミーなしでは醜いとネガティブになるジェイミーにたいし、プリッティが優しく歌う「It Means Beautiful」は心がおれそうな人たちへ優しく抱き締めるような一曲である。

It means something that's only yours to give.
It means choosing the way you want to live.
It means wonderful . It means powerful and it means true.

It means something as perfect as it's pure.
It means waiting until you know you're sure.
It means beautiful. And it's beautiful like you.

Beautiful, beautiful.
A little bit of glitter in the gray.
Beautiful, beautiful.
Is something precious you don't simply give away

「それは、あなただけが与えることができるの。
やりたい方法を選択することができる
それはとても素晴らしい。力強くて、本物なんだよ。

それはとても純粋で完璧なもの
確信にかわるまで待てばいい
それは本当に美しい。まるで、あなたみたいに美しいの。

美しい、きれいだよ
灰色のなかでも少しキラキラしている
美しい、きれいだよ
それは、簡単に手放してはいけない、あなたにとって貴重なもの」

 そんななか、彼にある疑問が生まれる。幼い頃ドレスを着た僕を強く叱った父親からなぜ花束やメッセージカードがきたのか。そして、父親のもとを訪ねてみると、全て彼がやったことではないことを知り、さらに、父親から女装していることを叱責されてしまう。そのことで、さらにジェイミーの心はどん底へとおとされてさまい、そこで歌われる「Ungly In This Ungly World」は先程の「It Means Beautiful」との対比にもなっている

Ugly is an ugly face and
Ugly in an ugly kid and
Ugly is this ugly place where
Ugly does what ugly did and
Ugly in this ugly world is all I am
All I am

醜いほどに醜い顔に
醜いほどに醜い子
それに、とても醜い場所
醜いことはさらに醜くなっていった
この醜い世界で、醜いのは自分だけ
自分だけ

 サビ部分が何回も繰り返されるのは、「Beautiful」との対比をやはり強調させるためだと感じるが、とても切ない歌だ。ゲイであることをオープンにし、人と違うことは素晴らしいと発信してきた彼が、人と違うのは醜いことだという、どん底に陥ってしまう。
 真実を知った彼は、母を責めてしまう。今まで家のなかでのことは笑顔に溢れて幸せな場所のように描かれていたのが、複雑な感じにかわってしまうのは、とても胸が痛い。
 彼が飛び出していったあと、マーガレットはひとりで「He's My Boy」を歌う。その歌もまた「If I Met Myself Again」と対比されており、「If I~」では過去を振り替えっての歌、それに変わり「He's My Boy」は現在を見つめての歌になっている。さらに、歌の中盤で

For better, for worse
He's my boy

「よくも、悪くも
彼は私の子」

 という歌詞が印象的に感じる。

それから、気持ちが底に行ってしまったジェイミーは町をさ迷うが、そのときに注目してもらいたいのが照明も観てもらいたい。家のなかは黄色い暖かい色に包まれていたが、彼が外にでたときは薄暗い紺色のような照明になり、そこでも、対比をしているのではないかと考える。実際、そのあともジェイミーの歌は信じられないほど暗くなるが、周りが彼を支えてようやく家へと戻ってくる。
 そのとき、再び舞台が、ジェイミーの心が黄色に包まれる。周りの力があったから彼は自分と向き合える。そしてなにより、母・マーガレットがいたから彼が希望のなかにいるのではないかと感じさせる演出である。
 そして、二人で歌う「My Man, Your Boy」は優しくて美しい歌に仕上がった

[MARGARET]
I’d give my llife to see you smile
[JAMIE]
I sit out there and show the world how

[MARGARET]
I thought I'd lost you for while
[JAMIE]
’Cause you and me are easy to destroy

[MARGARET]
And I will always be your biggest fan
My man

[JAMIE]
Your boy

[マーガレット]
「私はあなたの笑顔を見るために人生を捧げてきた」
[ジェイミー]
「外にでて世界をみせてあげる」
[マーガレット]
「しばらくあなたを失ってしまったと思っていた」
[ジェイミー]
「あなたと僕ならどんな壁も壊すことができる」

[マーガレット]
「私はいつでもあなたの一番のファンよ
私の息子」
[ジェイミー]
「僕はあなたの息子だよ」

 ほんとは全部書きたかったけど、その衝動をおさえて、この部分を書かせていただきました。
 あと、一部抜粋すると、印象的なのが

Cause you are beautiful my mum

美しいのはあなた、僕のお母さんだ

 二幕の始めからの「It Means Beautiful」がここまで繋がっているのだ。ジェイミーは心から美しい。だけど、そんなジェイミーになれたのは、美しい母の愛があったからだ。二幕をうまくまとめた流れになっている。

 もちろん、ここでおわりではないよ。まだプロムの問題が残っている。
いざ、プロムが始まり、みんなが集まってくる。けれど、そこにジェイミーはいない。プリッティもお洒落をしてやってきた。それをみたディーンはいつものようにバカにするが、ジェイミーが不在ななか、彼女は逃げることなくディーンに立ち向かった。あまりの衝撃にディーンは戸惑いを隠せない。おもわず、その場から逃げてしまう。
そして、しばらくすると、ジェイミーが登場。なんと、白いドレスで。それをみたヘッジはプロムに入ることを止めますが、それで折れようとしてしまうジェイミーに、プリッティは怒り、珍しくジェイミーを叱責する。それにはみんなびっくり。そして、全生徒を巻き込んでジェイミーを応援する。そして、ヘッジも折れてプロムの参加を許可するのだ。
みんながプロムへと入り、ジェイミーだけが残る。そこに再びディーンが。そして、2人で向き合って話したあと、心を許し、手を取り合ってプロムへと入っていく

ジェイミーそして、プリッティというマイノリティーのキャラクターに視点をおき、彼女たちの成長を、えがきながら周りのLGBTQに対する印象の変化もしっかりと描いてて、なにを伝えたいのかがとても分かりやすかった。
そして、なによりもヘッジとディーンの存在。理想よりも現実主義な感じで、ヘッジが最初にいう「本物になりなさい」というのも、それはそれで間違ってはいないのかもしれない。ヘッジの視点で観るのも面白い。
そして、なによりもディーン。いじめっ子の彼は短小。そこが大々的に使われており、ただのジョークかもしれないが、そこが意外と彼の存在と成長をあらわしているのかもしれない。

まもなく、映画も公開され、日本版の上演も決まったこのミュージカル。両方とも観に行く予定だけど、このまま上演されることを祈ろう。

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