見出し画像

世界は贈与でできている 読書メモ

#世界は贈与で出来ている
辞書というものは、ある程度対象言語を理解した段階で手にするもので…

そう思う。しかし、それに対し

「寒いから窓を閉めるね」ような活動と言語コミュニケーション(=実践)を通じて、言葉の意味を知る

と、展開するのに違和感を感じた。

ゼロ初級の外国語学習者のこともふまえると
実践→文脈 だと思う。

文脈(コンテクスト)は実践から発生することが多いが、実践のみならず、日本語クラスの導入のように、沢山の例文や場面情報を把握することで文脈が脳内でイメージできるからだ。

一方で、上記のシミュレーションのような方法が適用できるのは、その学習者が、母語においてすでに言語に関する経験をしたからこそコンテクストのシミュレーションが可能となる。

中学生と社会人で比較すると、経験した場面のバリエーションが少ないことにより、理解を助けるコンテクストの差がでる。

この記事が参加している募集